第三話 「初めての魔法講習」
「さ、さぁ、では授業を始め…ます!」
「よろしくお願いします!」
今日からエリス家庭教師の授業が始まる。
「勉強しなきゃいけないものはたくさんありますが、私がお教えするのは、魔法学、です」
「魔法には、まず属性というものがあります。 そして属性には、それぞれ相性があります」
エリスが言うには、属性は基本は5つあり、俺が扱おうとしている火、そして水、雷、風、氷の5つがある。
火は氷に強く、水に弱い。
水は火に強く、雷に弱い。
雷は水に強く、風に弱い。
風は水に強く、火に弱い。
氷は雷に強く、火に弱い。
少し複雑だが、これを覚えると、魔法使い同士の戦闘の時にとても有利になる。
だがこれは……。
「はい、一つ質問いいですか?」
「は、はい!」
「今のを聞くと、水は他より不利な数が1つ多くて、火は逆に有利な数が1つ多いですが、これはなぜでしょうか?」
「よくお気づきで、よし! 今から説明、しましょう!」
そこからと言うもの、エリスの熱が入って予定していた学習時間よりもかなりオーバーしてしまった。
だが有益な情報はたくさん聞けた。
まず属性の相性だが、相性は魔法ができた当時からそう言われていたらしく、実際その通りなためそれ以外は何もわかっていないらしい。
そしてその後に話してくれた事、魔法を扱うために必要な事だ。
* * *
「魔法を扱うには、ま、魔力が必要不可欠です」
「これは人にもありますが、私たち魔族は普通の人よりも魔力量は多いです」
「そのため、魔法を扱える人が多い傾向にあります」
「ですが、魔力があれば必ずしも全員ができるわけではありません」
「魔力は言わば歯車!」
「動力源が命、その他魔法適性などは部品だとしましょう」
「もちろん動力源がきちんとしていないと、歯車すら回りません」
「そして動力源がきちんとしていても、歯車が回らなきゃ部品が動くなんて夢のまた夢」
「そして更に、魔法適性などの要素が加わります!」
「適性がないと魔法が全然扱えません」
「その部品がさびれてしまっては動けるものも動かない、と言う事なんです」
「そして、これら全てが良い状態であれば問題なく動作するのです」
「説明のために、ちょっと訳のわからない話をしてしまいましたが、わかりまし…たでしょうか?」
「エリスって、魔法の話になるとすごい饒舌なタイプだね」
「え、あ、そ、そうでしょうか…//」
「あははは! そうだって〜」
* * *
家庭教師が来て、よかったかもしれない。
俺の趣味、魔法を知り、極めることが、より良くなっていきそうな予感がする…!
「明日は、どんなことを教えてくれるんだろう」
そういえば、あの人はどのくらいすごい魔法使いなんだろう…。
結構しっかりとしたいいローブを着ていたし、かなり上の魔法使いなのかな?
でも年がとても若そうだし、、いやでも才能がすごくて上の方の魔法使いの可能性も全然あるな。
「明日聞いてみようかな…?」
今日はもう遅いし、早く寝よう。
今日のベッドは心なしか、いつもより心地よく感じた。
* * *
「きょ、今日も魔法学をお教えします…!」
「よろしくお願いします」
「今日は、魔法の歴史とレベルについてを、お教えします…!」
魔法は、はるか昔の神話の時代からあったとされる。
魔法の期限は魔族らしく、人は魔族の魔法を真似てきて今に至るという。
魔法とは、理解できない不思議な何かの現象、力のことを総称して魔法と呼ぶらしく。
世の中の大半の摩訶不思議なことを魔法といった片付けているらしい。
聞いててもそこまでだったけど、魔法の期限が魔族からだったのだ驚いたな。
「そして次に、魔法のレベルをお話しします」
「魔法には、1から5までのレベルが存在します」
そこからの話は少し長かった。
だがとても有益な情報だった。
* * *
レベル1は、基本中の基本です。
火属性なら火の玉を出す魔法の[ヒュムロ]だったり、水なら同じく水の玉を出す魔法の[アクロア]などです。
レベル1の魔法は、弱いモンスターなら倒せます。もちろん、生身の人間でも有効なものとな、なります。
ですが、大体はコンロに火をつけたり、ホース代わりにしたりと、生活する上で使っている人が多いですね。
一番下の魔法だから威力もないし、消費する魔力の量も少ないですから、ね…!
レベル2では基本的に全ての魔法で威力が向上します。
火の玉なら[ヒュムロ]から[ホアラム]、水なら[アクロア]から[ウォルター]になります。
威力が向上したことにより、森に生えてる木とかだと、数発当たれば倒れたりするほど威力が上がり、ます…!
レベル3は、威力と、範囲が向上、します…!
[ホアラム]から[ボルタム]へ代わり、火の玉の見た目も変化します。
森に生えてる木はほとんどの魔法は一撃で倒せます。
炎魔法の場合は燃えて焦げてしまいますが…。
レベル4からはかなり上の方の魔法使いじゃないと習得はできても扱うことができません。
レベル3と同様に、威力と、範囲が向上します。
火の玉の魔法だと超巨大な火の玉になります。
ですが大魔族のお方たちは皆さんレベル4の魔法はほぼ全て扱えるようですから、リヒト様もそのうち扱えるようになりますよ…!
最後にレベル5です。
レベル5は伝説級の魔法とされています。習得も難しいとされ、扱うのはもっと難しいです。
大魔族ですら、扱えるものは極少数だと私は、聞いています。
人間側でも、レベル5の魔法が扱える人は賢者といわれ崇めているらしいです。
これでレベルの説明も終わりですが、何かご質問はございますか? リヒト様…。
「ん〜」
「ないかな!」
* * *
「今日もたくさん学べたぞ!」
そういや今日も、話に熱が入って少しオーバーしてたっけ。
でもそれのおかげで予定より早く魔法の実習練習をすることになった!
これで俺も、もしかしたら初めて魔法がうてるように…!




