↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
断罪令嬢、現代に転生す 〜恋愛フラグをへし折るJKライフ〜  悪役令嬢は二度と王子に騙されない!  作者: 南蛇井


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
92/113

シーン4③ 告白 ― 循環の終わり

空が、きしむような音を立てて揺れた。

桜の花びらの間を走るコードがノイズを発し、

世界の終わりを告げる警告が、空間全体に木霊する。


《#Core Integrity: Declining…》

《#Loop Sequence: Terminated》


リリアはその警告を見上げながら、静かに息を吸った。

風の中に混じる電子のざわめきが、鼓動のように胸を打つ。


目の前のミナは、怯えた小動物のように身を縮めていた。

彼女の頬を伝う涙が、データの粒となって宙に溶けていく。


リリアはそっと彼女を抱きしめた。

壊れそうなほど優しく、包み込むように。


リリア(囁く):「あなたは、私。

 そして、私が赦せなかった“過去”の恋。」


ミナは嗚咽を漏らし、リリアの胸にすがった。


ミナ:「こわいよ……愛したら、壊れちゃうよ……!」


その言葉に、リリアはゆっくり首を振る。

頬を撫でる風のように柔らかく。


リリア:「壊れてもいい。

 それでも――愛せるのが“人”だから。」


その瞬間、ミナの身体が淡い光に包まれた。

まるで、赦しという名の春が、彼女を包み込んだかのように。


光の粒が桜の花びらに混じり、舞い上がっていく。

そのひとつひとつが、誰かの“恋”の記憶となって空に還っていく。


リリアの腕の中には、もう何も残っていなかった。

けれど、掌の奥に――確かに温もりがあった。


リリア(小さく微笑んで):「ありがとう、ミナ……」


空が光に満ち、ノイズが途切れる。

システムの声が最後の一行を囁いた。


《#Core Emotion: Restored》


そして――世界は、静かに息を吹き返した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。