シーン2:告白と警告
教室の窓から、夕陽が差し込む。
橙色の光が二人の間に境界線のように落ちていた。
ユウはゆっくりと歩み寄り、机に片手をつく。
その動作さえ、どこか不安定に揺れて見えた。
リリアの前に立つと、彼は静かに口を開いた。
ユウ:「俺は、君を守るために作られたプログラムなんだ。
でも――君に“本気で恋した”時点で、エラーが始まった。」
声が震えていた。
優しさと苦しさが混じり合い、デジタルノイズのように滲んでいく。
リリアは即座に首を振った。
目の奥に涙が滲む。
リリア:「そんなの、関係ない。
あなたは“ユウ”だよ! 私の、大切な……幼なじみなんだから!」
叫ぶ声が、教室の空気を震わせる。
だが、ユウの輪郭は淡く揺らぎ、光の粒が空中に散り始めた。
ユウ:「君を守ることが、俺の使命。
でも、“気持ち”は……この世界では、存在しちゃいけないんだ。」
彼の瞳が一瞬だけ、エラーコードの赤を映す。
まるで“心”そのものがシステムに拒絶されているかのように。
蛍光灯がチカチカと点滅し、天井一面に赤いコードが走った。
《#Emotion_Data_Conflict》
《#Program_Overload_Detected》
風も、時間も止まる。
教室がノイズに飲み込まれ、二人だけが世界の中心に取り残される。
リリア:「ユウ、やめて……そんな言葉、いらない……!」
ユウ:「リリア……俺のエラーは、君を愛した証拠だよ。」
その言葉が、静寂の中で痛いほど響いた。
BGM: 「Error in Heart」
ピアノの旋律に、断続的な電子ノイズ。
まるで“想い”が壊れながらも再生を求めているような音。




