自分がツンデレ波かデレツン派か分からなくなったら、自分の胸に聞いて見るといい。
ピピピピピピ
目覚まし時計のアラームがなっている。
俺は茉莉奈の部屋で目を覚ます。
時刻は7時ちょうどだ。
結局あの後、先生が言ったとおり学園長には話が通されて、俺は茉莉奈と同じ部屋に住むことになった。
「女子生徒と男子生徒が同じ部屋で一緒に暮らすのはどうか」という意見も出たらしいが、そこは学園長がなんとかしてくれたらしい。
「ふあぁ~・・・。」
俺は大きく伸びをする。
昨日の夜は茉莉奈にやれ肩を揉めだの、やれ腹が減ったから夜食を作れだのと、まるで召使のようにこき使われた。
一度抵抗したのだが、逆らったら「きゃー!櫛神君が私を襲ってくるぅ!」って叫ぶと脅されたので、俺は仕方なく言うことを聞いていた。
「・・・・ん・・・・・。」
隣のベッドで寝ている茉莉奈に目をやる。この野郎。まだ爆睡してやがる。
と、いうかそれよりもだ・・・。
「・・・・!」
茉莉奈は下着以外なにも着けていない格好で寝ていた。
まぁ、確かに、季節は夏。暑いから薄着になるのは分かりますよ。でもね!男が隣にいてだよ、薄着にも限度があるでしょう!
「・・・・ん。あぁ、おはよう。」
おとぼけ姫が目を覚ます。
「あれ?どしたの?顔真っ赤にして?」
そりゃ真っ赤にもなるでしょう。同年代の女の子が隣で下着一枚。どこのエロゲだよ!
「いや・・・・その・・・・と、とりあえず着替えろ!」
俺はやっとの思いで茉莉奈に用件を伝えると、
「ん・・・あぁ!わ、私この格好で寝てたわけ!?いやぁーーーーー!」
やっと気づいてくれたのはありがたいが・・・
ドンドンドン!
「茉莉奈ちゃん!?なにかあったの?」
茉莉奈の叫びを聞きつけて他の子が様子を見に来てしまった。
「お、おい茉莉奈!とりあえず落ち着け!」
とりあえずこの場をなんとかしなくては。
「わ、わかったからあっち向いて!」
まだ半狂乱中の茉莉奈は必死で体を布団で隠している。
「ちょっと?大丈夫?」
外から女の子の心配そうな声が聞こえてくる。
「大丈夫。虫がいてビックリしちゃったの。」
なんとか茉莉奈が切り抜いてくれた。
「そう?なら良かった。」
女の子が帰っていく音が聞こえる。やっと一安心だ。
「ふぅ~・・・。と、とりあえずさ、着替えようぜ。」
俺はいち早くこの空気から逃げ出すため一番の解決方法をとった。
数分後。
「さっきはありがと。おかげで助かったよ。」
「別にアンタが礼なんて言う事ないよ。原因は私なんだし。私の方こそごめん。」
茉莉奈は申し訳なさそうに頭を下げる。
「別に気にしてねぇからよ。それより朝飯だな。なにがいい?」
俺は例によってこの部屋での家事全般をしなければならない。
「う~んとねぇ~・・・・あっ。サンドイッチ!サンドイッチが食べたい。」
「あいよ。ちょっと待ってな。」
「やたぁーーーー!」
茉莉奈は太陽みたいな笑顔でサンドイッチに決まったことを喜んでいた。
ちなみに俺は母がまったく家事をしない、というか出来ない人だったので俺は家事スキルを完璧に習得していた。
朝飯を食い終えた俺達は学校へ向かった。
時刻は7時45分。
ゆっくり歩いても余裕で間に合う。
寮のエリアから出て歩くこと数分、愁閃院学園の正門が見えてきた。
『あっ!』
俺と茉莉奈の声が重なる。
俺と茉莉奈は門の前に立っている人を見つけるなり驚愕した。
おそらく人を待っているのだろう、そしてたぶんその待ち人は俺だろう。彼女は今俺が一番会いたかった人物だ。
「悪りぃ茉莉奈。先行っててくれ。」
「うん・・・分かった。」
茉莉奈も俺の言いたいことを察してくれたのか何も言わずに先へ行ってくれた。
さてと。
「なにしてんですか?会長。」
そう、そこに立っていたのは俺が昨日死闘を繰り広げた霧間蒼生徒会長だった。
「あっ!く、櫛神!い、いや、その・・・・。」
なんかあたふたした後黙ってしまった。
「・・・・どうしたんすか?会長らしくないっすね。」
「・・・・ご・・なさ・・・。」
「はい?なんか言いましたか?」
ぼそぼそと何かを呟いたのかは分かったが全く聞き取れん。
「だから!あなたのお母さんのことを悪く言ってごめんなさい。」
あぁ、そのことだったのか。
「まさか、コレを言うためにわざわざ?」
「・・・・。」
会長は黙ったままコクリと頷いた。
「いや、・・・あの・・なんかすません。」
「どうして君があやまるんだ!」
「いや、なんて言うか・・・その・・・。」
「その?」
「落ち込んでる会長見たら、なんか可愛そうに思えちゃって。」
「なっ!何おぉー!」
会長は恐ろしくも愛らしい剣幕で俺に掴みかかってきた。
「わ、わたしが可愛そうだと!お、お前は何を言っているのだ!。」
「まぁまぁ、落ち着いてくださいよ会長。事実を述べたまでです。」
そう。だって事実なのだから!(エコー)
「はぁ~・・・」
会長は脱力してその場にへたり込んでしまった。
可愛そうって思われたことがそんなにショックだったのか・・・。
「あ、あのぉ~会長?大丈夫ですか?」
俺は会長にそっと声をかける。
「う、うるさぁ~い!。」
会長はなみだ目になりながらも必死で俺に睨みかかってくる。
ってか、あれ?なんか可愛いぞ。
「あ、謝りますから、会長。機嫌直してください。会長は可愛そうなんかじゃありませんから。」
俺は会長をなだめる。
「グスン。本当に?」
やばっ!これは本格的に可愛い。
「ほ、本当です。だから機嫌直してください。」
「・・・うん。」
まだなみだ目ではあるがなんとか機嫌を直してくれたみたいだ。
「スマン。取り乱してしまった。」
いつものキリッとした会長モードに戻ったようだ。
「で、もう一つの方だが・・・」
もう一つ?・・・あぁ俺を認めろの方か・・・。
「君の強さは認めとめよう。だが、口だけでは示しがつかない。そこで、君に生徒会の副会長になってもらう。」
は?
「いやですよ!なんでそんな面倒なことを!認めろとはいいましたけど雑用を押し付けろとは言ってませんよ!」
「残念だが、もう届けは出してある。諦めろ。お前に拒否権はない。」
理不尽すぎるぅーーーーーーー!
「まぁ、潔く受け止めたまえ。名誉なことじゃないか。この学校で生徒会に入れるなんて。」
俺にとってはこれっぽっちも嬉しくありません。
「はぁ~・・・拒否権は?」
「さっきも言ったろ。ない!」
思いっきり胸をはって言われた。
「はぁ~・・・手詰まりです。」
俺は両手をあげて降参のポーズをとった。
「よしよし。それでいいのだ。」
会長は「してやったり」みたいな顔をしていた。さっきの仕返しのつもりか?
「とりあえずコレを渡しておこう。」
会長は俺に指輪みたいなのを渡してきた。
かなり綺麗な指輪だ。名前もしらない青い宝石が埋め込まれている。
宝石の中心には愁閃院の校章マークが刻んであった。
「これは・・・?」
「それは生徒会である証の指輪だ。ほら。私もずっとつけていただろ?」
全く気づかなかったが、会長の中指には赤い宝石の指輪があった。
「極力つけておくように。わかったか?」
会長は俺に人差し指を向けて忠告してきた。
「はいはい分かりましたよ。」
俺は半分諦めで返事をする。
「よし、えらいぞ。」
会長はどこか楽しそうだった。
「じゃあな櫛神。早くしないと遅れるぞ。」
そう言うと会長は早足で去っていった。嵐のような人だ。
「でも、意外に可愛いとこもあるんだよな。」
俺は思い出し笑いしながら、指輪を右手の人差し指にはめた。
意外にもぴったりだった。
会長の意外に可愛いところを見つけた。
そして俺は生徒会の副会長になった。
最近間を空けることが多くてスイマセン。
どうも作者です。
どうでした?今回の話は?
なんかストーリーが進まないなぁ(汗
まぁ、そこは愛嬌っちゅうことで気にすんなwww(いい顔で)
また学園パートをしばらく書いていく予定です^^
感想やコメント気軽にバンバンください(>人<)




