3縁とは不思議なもので
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★前回の名言:いくら節約したって、お金は増えない
現代の状況を指しています。節約に気を取られすぎていませんか?お金があまりないときに、『節約』しようとするのはいいと思います。しかし、いくら頑張って節約したって、お金は減ります。増えません。だから、生きるために、『節約』をするだけではなく、お金を稼ぐことも必要となります。一見当たり前のことなのですが、実際わかっていない人が大多数だと思います。つまり、『節約』だけに気を取られすぎないで、お金を稼ぐことも優先的に考えた方がいいと思います。
※あくまでわたしの私見です。
「君は!」
えー!なんで王宮の人がいるの!?
ーーーーー時を遡ること、1日前ーーーーー
「それでメラース、あんた、もっと目立たない姿にはなれないのかしら?」
「小さくはなれるが、どうだ?」
メラースは、とても小さくなって、かわいくなった。なんで最初からこの姿にはならなかったんだ。
「…普通にかわいいわよ」
「だろう?」
メラースはドヤ顔で言った。最初からこの姿だったらよかったのにな、とつくづく思う。
「おいそろそろ着くぞ」
「あら、そうなんですか。ありがとうございます」
よーし、やっと着くわー!この何日間、ずっと野営でもうゴリゴリよ!ふかふかベッドが恋しいわ!
「人間の街に行くのは久しぶりだ」
「ずっと森で暮らしてたの?」
「ああ、街に行くと人間どもが騒ぐからな」
普通の小さい黒猫だったら騒がないんじゃないか…、ということは黙っておく。
「わあ、見えてきたー!」
「そうだな」
目の前には、大きな城塞?みたいなものが現れた。さすが異世界。わたしはこれからこの中に入るのか、と思うとワクワクする。
「ギルドカードの提示を」
え?ギルドカード持っていないけど!?
「おい、なんだ?持っていないのか?」
「はい…」
「ギルドカードがないのなら、通行税として銀貨4枚もらう」
「はい…」
あーあ、お金がどんどん減っていくわー。あははは。…まあ、なにもなかっただけよしとしよう。
そう言えば、ギルドカードがあった人はみんな、すんなりと関所を通ったわね。これからも旅をしていくだし、できればほしい。…ギルドに行くとするかー!
「こんにちは、かわいい黒猫さんですね!担当のサリアと申します。ところで、どのようなご用件でしょうか?」
今、わたしは商業ギルドにいる。なぜ冒険者ギルドじゃなくて、商人ギルドにいるのかというと、冒険者ギルドはヒャッハーのイメージがあるからだ。あとは、おっさんのイメージがある。わたしはおっさんじゃなくて、かわいいリリちゃんなのだ!それと、わたしは商売がしたい!ダンジョンは絶対いやだし、まだ死にたくはない!
「ありがとうございます。ギルドに登録したいのですが…」
「わかりました。では、こちらに情報などを書き入れてください」
「はい」
名前はリリ・ハナグルマ。性別は女。住所はなし。あとはサイン。
「終わりました」
「えーと、リリ・ハナグルマ様ですね」
「はい」
「かしこまりました。少々お待ちください」
にしても、商売ってなにを売ればいいんだろう?料理を作って売りたいけど、調理道具そろっていないしなー。あと、一番の問題は醤油がないわ。メラースの唐揚げも塩味で使ったし。醤油を使わない、作りやすいもの…ポテチだ!
「あの、リリ様、カードできましたよ」
「あっ、はい!ありがとうございます」
「ギルド登録費は、銀貨5枚です」
「え?5枚もいるんですか?」
「はい」
まじかーーーー!?
でも、これから旅で関所に通るときにかかるお金に比べば、安い?のかな。
「こほん、失礼しました。今出しますね。…はい、どうぞ」
「ありがとうございます。では、商人ギルドの制度について説明しますね。商人ギルドは国を超えた大きな組織です。そして、当ギルドには5つのランクがあります。規模の小さい方から、ブロンズ、シルバー、ゴールド、ミスリルとアダマンタイトがあります。リリ様は現在、ブロンズのランクに属しております。何か大きな事業や実績を積み上げ、規模も大きくなり、当ギルドに認められた場合、昇格できます。ただし、違法な取引きや商売を行った場合、ギルドから最悪除名処分などもあり得ますので,ご注意を。そして、リリ様が先ほどお支払いしたのは、登録費です。それとは別に、一年間に稼いだお金の15%を年会費として払っていただきます。それと、稼いだお金は、一年に一回報告させていただきます」
「わかりました」
「では、こちらがギルドカードです。紛失されますと、再発行に時間や手数料がかかりますので、くれぐれもご注意下さい」
「ええ、わかりました。それと、あの、ここら辺におすすめの宿はありますか?」
「『飛びたい鳥』…でしょうか」
「ありがとうございます」
「こちらこそ、ご登録ありがとうございました」
はあー、財布がカラカラになっていく…。さて、『飛びたい鳥』だったっけな。もうすぐ夕方だ。さっさといって、久しぶりのふかふかベッドを堪能するぞ!
ーーーーーーー翌日の朝、6時ーーーーーーー
「よーし、いよいよ『ポテチ屋』の開店だ!」
「なにをするつもりだ?」
「ジャガイモを揚げて売るのよ!」
「ほう」
昨日にもう20袋分のポテチをつくった。今日は売りながら、作るつもり!ちなみに、場所はどこでもいいらしいから、広場の一角を使っている。
作り方は、ジャガイモの皮を剥いて薄切りにし、布巾で水気を拭き取り、熱した油で揚げて、塩を振るだけ!
「さて、開店だ!いらっしゃいませ!ジャガイモを揚げたポテチですよ!」
人がまったく来なかったらどうしよう?
「これがポテチと言うんだな。食べてみていいか?」
来たーー!でもそういえば、試食用作ってなかったわ!
「と、当然いいですよ!えー、こちら一つどうぞ!」
結局昨日つくったやつの中の1袋を開けて試食させた。どう?美味しいかしら。
「む、なんだこれは!?うまい!パリパリ食感で、塩味がちょうどいい!店主、俺2袋買うわ!」
「ありがとうございまーす!」
よーし、買ってくれた!2袋分作り直すぞ!
…あれ?なんかやらかした?妙にうちに視線が集まっている気がするけど…。
「俺も食べてみていいか?」
「わたしも!」
「ええ、どうぞ!」
「うん!?うまい!」
「美味しい!クセになるー」
大ウケ?らしい。とりあえずよかったわ!
「店主、1袋くれ!」
「わたしも1袋よ!」
意外とやばいのかもしれない。作り直す時間がない!
「賑わっているなー。って、君は!!」
「?」
「覚えていないのかい?私はーー」
「あ!王宮の優しい方!?」
え?なんでいるの?いやいやでも、高貴の方なんだがら、こんな市場に来るわけないよなー。多分、ていうか絶対?、人違いよねー。
「そうだよ!うちの領都に来てくれたんだね」
あー!聞きたくなかったわー!
「…ええ…」
「ありがとう、嬉しいよ!あ、せっかく来てもらったんだから、丁重におもてなししないとね!」
「え?いやいやー、申し訳ないですよ」
「礼儀正しい方だな。しかし、君をこのままにするなんてできないよ!せっかく来てくれたんだから!」
ここは引くべきか?ずっと断ったら、返って失礼になりそうだし。
「…はあ、わかりましたよ。でも仕事まだ終わっていないので、終わってからでいいですか?」
「ああ、もちろん。それまでここで待つよ」
「いや、大丈夫ですから、時間かかりますし」
「大丈夫だ。朝市の視察は仕事だから、人気な店を視察してなにが悪い」
「まあ、たしかに?」
それから一時間、わたしがつくったポテチは思ったよりたくさん売れた。なかなかの重労働だった。
★最後まで読んでくださりありがとうございます!
今回は日曜日の22時半投稿しました。基本的には火曜日の22時投稿です。




