2新たな出会い
一話を読んでくださった方々、本当にありがとうございます!
一週間ぶりの投稿ですが、どうぞお楽しみください!
翌日の朝、わたしは隣のウィリーネという大きな都市に移動するために、旅のための準備をしていた。
わたしには今、銀貨135枚のお金が残っている。さて、買いに行こうか!
「わあ、コンロがある!」
「なにかお探しですか?お客様」
「えーと、これは…?」
「お目が高いですね。これは王都でも最新式の魔導コンロですよ!」
なるほど。この世界にもあったのか。
「それと…これと…」
「これは…!」
それから、わたしは調理器具や日用品、食材などをたくさん買った。ぜーんぶアイテムボックスに入れた。スキル本当便利!神様に大感謝!!
ちなみに、一つ思うことがあった。魔道具屋って結構儲かるじゃない?クーラーとか作って売ったらわたし大金持ちじゃん?
あとは、料理?焼きそば屋台?一応元料理部なのよねー。
ーーたぶん、わたしは今のところ日本に帰れない。いくら節約したって、お金は増えない。なら、ここで自分で稼いで、生きていくしかないわ!
そのためには、まずウィリーネに行く。
そのとき、リリはまだ知らない。森での出来事をー
ーーーーーーーウィリーネへの馬車にてーーーーーー
ガタガタと、馬車が揺れる音がする。
どうも。ウィリーネ行きの馬車に乗っている凛々です。
ウィリーネまで最速でも5日はいるらしい。だから万全な準備をした。
ウィリーネに行って、商売をするつもりだ。屋台を出すの、夢だったんだよねー。
ガタっ…、馬車が急に止まった。どうしたんだろう?
わたしは、窓から顔を出した。
「キャアアアアアー!」
「魔物ぉだあああー!」
え?なに…これ?
外には、獣らしきものが大勢いた。それと戦っている人たちもいた。
得意な剣術は剣がなくてできないし、体術は接近戦だから怪我しそうだし…。
となると…、魔法…?
「ギィイイイー!」
「魔物!!?」
どうしよう!?逃げなきゃ!
一か八かの賭けだけど…
「あ、水弾!!」
「ギィアアアアアー!」
あ、当たったー!よし、この調子で!
「水弾!水弾!」
「ギィアアアアアアア!」
これから10分間くらい、わたしたちの戦いが続いた。
そして、ほぼ全部の魔物が倒れた頃、大きな黒いねこ?らしきものが現れたーー
「あの、なんですか?このねこは?」
「…わからん。が…強そうなのはわかる」
彼はブルブル震えながら、教えてくれた。冒険者も知らないのなら、魔物じゃないようね。
「おいそなた、我の前で我の話をするとは、礼儀も知らんのか?」
「「「「!!!??」」」」
喋った!!?
「あのー、どちら様なのでしょうか?」
「む、なぜ我が答えねばならぬ?」
「…答えなくてもよろしいですよ。ただ、そこを通していただけると助かります」
「我がそなたらを通す義理はどこにある?」
「わたしなら、…料理とか見たこともないものを作れますよ」
「ぶはっ、わはっはは!そうかそうか!なら今すぐ作って見せよ!」
もうまったく、なにが面白いというの?
まあ、それよりねこが食べるものといえば鯖だけど、わたしには今、魚はないんだよねー。肉で代用するとか?肉料理なら作れるけどさー、ねこって味ついてるもの食べられないんだっけ?
「あの、味がついてるものって食べられますか?」
「我を馬鹿にしているのか?…まあ、当然食べられるが」
「わかりました」
馬鹿にはしてないけどね。
で、食べられるなら唐揚げとかかな?
まずは、肉を適当な大きさに切って、ボウルに入れる。次に、肉が入っているボウルに調味料を入れて、もみもみする。20分くらい漬け込んで、漬け込んだ鶏肉に小麦粉と米粉をまぶす。小麦粉と米粉の比は1:1がおすすめ!鍋の中にサラダ油を入れて熱し、鶏肉を4〜5分くらい油の中に入れて揚げる。レモンの汁をかけたら、完成!
「完成しましたよ!どうぞ!」
「これはなんだ?」
「唐揚げというコカトリスを揚げた料理ですよ!」
「うむ」
やつは少し迷って,わたしがつくった唐揚げを食べた。どう?美味しいでしょう?
「む、なんだこれは!?うまいな!」
「それはよかったです。それで、通してくれますか?」
「…うむ、まあ、よかろう」
「ありがとうございます」
わたしたちは、これから場所を片付けると、すぐ去ろうとしたがーー
ーーなぜかねこがついてきてる。
「なんでついてきてるんですか?」
「ダメなのか?」
「いや?ただ、なんのつもりなのかなと」
「ふむ…そなたについてると、面白そうな気がするからな」
「へぇー…て、わたし!?」
「?ああ」
わたしについてきて、なんのつもりなの!?
「そなた、この世界の出身じゃないだろう?」
「!!言わないでください!」
「なぜだ?」
「バレるの嫌なんです!」
「?そうか?」
どこまでついてくるつもりなの?
「そろそろ戻ったらどうです?」
「は?もう主従契約結んだのに、戻るわけなかろう」
…え?主従契約なんて、聞いてないけど!それに、わたしまだ屋台出す夢があるんだよ!
「そんなこと聞いてませんよ!」
「我を部下にして、なお満足しないのか?」
「いや、だってあなたが何者かも知りませんよ?」
「名乗るとしよう!我はこの辺りの大精霊なのだ!」
「へぇー」
「反応薄いな。意外ではないのか?」
いや、あんた、前から偉そうだったからね。ある程度予想はしてた。
「それで、契約を解除する方法はあります?」
「もう諦めよ!解除する方法は我にも知らない」
やっぱりかー。なんとなくそんな気はしてた。
「はあ、わかりましたよ。それで、名前は何ですか?」
「敬語はいらぬ。やりづらい。それと、名前はそなたが勝手につけるとよい」
「わかったけど、元々の名前は?」
「名は無い。闇の大精霊と呼ばれていた」
「ふっ、闇の大精霊って、あんた闇っぽくないわよ」
「…それより、さっさと名前をつけてくれないかね」
黒猫の名前かー?…ミケ…は似合わないなー。クロは犬っぽいし、ブラック…コーヒー…あ!
「メラース!」
「ほう?よいではないか」
メラースは、日本のテレビで見たどっかの古代語の「黒」という意味だった。
「よし、じゃあ今日からあなたはメラースよ!」
「うむ、わかった」
「それと、まだ名乗ってなかったわね!わたしはリリよ!これからよろしく」
「ああ」
ーーこうして、わたしは異世界での初めての仲間ができたのだった。
★馬車の中に冒険者たちもいました。




