帰り道
短いよ。
今回も時間空いたのになぁ。
「いやぁ、最近山とか川とかしか見てなかったからアウロラが楽しみですね!」
「そうだな、建物はログハウスしか見てなかったもんな。」
ガタンゴトンと馬車に揺られながら俺達はアウロラに向かっていた。
ギリギリながらゴブリンクラウンも倒したし、レベルも28まで上がったので一旦帰る事にしたのだ。
「そういえば兄ちゃん達、今アウロラがどうなってるか知ってるかい?」
馬車のおじちゃんが急に話しかけてきた。
なんか意味ありげな言い方だ。なんかアウロラがどうにかなっちゃってるみたいな言い方じゃないか。
「何かあったんですか?」
「いやな?聖騎士フォンを始めとしたプレイヤー達がラングとかいう囚人を牢屋から連れ去ったとか、中級プレイヤー達の一部が急に何処かに行ってしまったとか、なんか色々物騒みたいだぜ?」
うわぁ、嫌な事聞いた。
確かラングとかいう奴には覚えがある。
たて笛を売っていた人のはずだ。あの人捕まってたのか。
そりゃ、子供のたて笛盗んで売ってたら捕まるよなぁ。
「なんか大変そうですねガンツさん。」
「うーん騒ぎが落ち着くまでムドウフでのんびりしていこうか、通り道だし。」
「えぇ!?何言ってるんですか!駄目ですよ、武器新調するんでしょ!?」
「そうなんだよなぁ、レベルも結構上がったから装備の事とかグランさんに相談には行きたいんだよな。」
「でしょ!?私それが楽しみでレベル上げとか素材集めとか頑張ったんですからね!?」
「でもゴタゴタしてるみたいだしさ。何か面倒事になりそうな気配がするんだよなぁ。」
「大丈夫ですって!」
ぐぬぅ、リンが頑固だ。これアウロラに行く以外の選択肢はなさそうだ。
でもグランさんって結構顔広いし絶対巻き込まれてそうなんだよな。
それで俺達もそれに巻き込まれそうなんだよなぁ。
「絶対に行くんですからね!絶対ですよ!!」
「分かったってば。行くよ、行きますって。っていうか装備を買うかどうかはまだ分かんないからな?高レベル装備は高いだろうし、素材売った以上の金は使わない予定だから予算オーバーしたら装備の新調は金稼ぎしてからだからな?」
ガタンゴトンと俺とリンは馬車に揺られていく。
これからどんな事が起こるかも知らないままで―――
ガンツ 男 拳士
レベル28
体力 303
魔力 140
カルマ 8
スキル 隠密 気配察知 自動防御 受け流し 剛拳 柔拳 弓初級
装備 小龍の逆鱗 地獄羊の灰道着 血染めの木弓 ゴブリン突撃隊の短剣
リン 女 狩人(NPC)
レベル26
体力 240
魔力 200
カルマ 4
スキル 隠密 気配察知 弓中級 連射 森精との友情
装備 血染めの木弓 エルフの緑服 ドルイドの腕輪




