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  作者: ひじきとコロッケ
2126年4月22日
95/100

21時

「ということで、私たちはこれで」

「一体どうなるんだ?」

「さあ?ただ、少なくとも今よりマシな未来(いま)になると思いますよ?」

「ううむ……」

「わかった、任せる」

「話が早くて助かります」


 ウィルにハンター協会との通信を開いてもらい、ことの顛末の報告と、これからやろうとしている大バクチについて報告。不安げだったけど、やる価値はあるか……と判断された。


『モニカの方は?』

『できたぞ。これを持って行ってくれ』

『うん……』


 モニカの書き上げた分厚い封筒を受け取る。これから行うことで、世界がどのように変わるかは神様も、


「正直なところ、おかしなことにはならない、としかわからんな」

「ええ……神様なら、もう少し」

「さすがに、前例がないのでな。あと、管轄外の部分も多い」

「その管轄外に踏み込んじゃっていいのですか?」

結果に対して(・・・・・・)管轄外というだけだからな」


 ものは言いよう、とかわされてしまった。


『実里』

『ん?』

『今さらになって、気づいたのだが』

『うん』

『こっちの世界も、夜空の星々は綺麗だな』

『ん。そうだね』


 二人して夜空を見上げると、ウィルもそっと寄り添ってきた。


『うまくいくといいな』

『うん』

『私もこれから起こることは予想ができません』

『頼りないわねえ』

『まったくだ。叡智が聞いてあきれる』

『手厳しいお言葉に返すようですが、これでもサルヴァート王国随一の『『はいはい』』


 クスリと笑って、モニカの正面に立つ。


『モニカ、ここでお別れ……だね』

『うむ……そう、だな』


 モニカにぎゅっと抱きしめられ、私も抱き返す。


『元気でな』

『モニカも』

『実里ならきっとできる。がんばって』

「……モニカ……その一言だけで……一晩で法隆……」

『ん?何と言ったんだ?』

『なんでもない。がんばるわ』


 この(・・)モニカとはこれでお別れだ。


「よし、準備ができたぞ。いいか?」

「ええ、お願いします」

「では……行くがいい」


 私の足下に魔法陣が現れて光を放ち、私はその光に飲み込まれていった。

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