リア充ってこんなもんだっけ? の話
付き合って一週間経つが、田宮くんは私と交際をしていることを誰にも話していないらしい。
毎日一緒に帰っているわけでもなく、電話をしているわけでもない。
朝はそこそこ一緒に登校しているが、いっつも話題を振るのは私だし、あれ? なんだかそっけなくなった? という感じだ。
「望月さん、絶対田宮くんのこと好きでしょー」
生徒会室で、染川くんに言われた。
実は染川くんは生徒会書記で、私は去年図書委員会と生徒会会則委員会を兼任していたので、去年の最後らへんに染川くんとだいぶ仲良くなったのだ。
「うん、そうだねー」
そのことはだいぶ前から知っているじゃないか。そして、もう付き合ってます。
「そんな望月さんのために、俺、ひと肌脱いであげるよ!!」
染川くんはイケメンスマイルを惜しげもなく見せた。
「田宮くん、俺、望月さんの三人で、カラオケ七時間大会☆」
前回のデートと被っているし、超余計なお世話。
でもせっかくの申し出を断るのもなあ。
「私はいいよ」
まあ、このメンツで遊んだら絶対楽しいと思っていたし。
「でも田宮くんにも訊いてみないと」
すると染川くんはその場で田宮くんにラインのメッセージを送ってくれた。
『別に構わないよ』
即レスだった。
まあ、田宮くんがいいのならいいのだけど……。
はあ。前のデートでは私のことを好きじゃないって言われたようなものだし。
ううむ。付き合う前はもっとふわふわして楽しかったけれど、付き合った後の方が辛い。




