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ニンギョウタチの物語  作者: 高月水都
青年期。友人を得る
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67話  《剣》。北の猛者と話をする

自由気ままなフリューゲルさん。(放浪が長かったので知り合い多い)

 北の巨人達。

「ティマ」

 その一人の女性の象徴――巨大すぎて性別が判断しにくいが――に声を掛ける。


「お久しぶりです。元気そうですね ''`ィ (゜д゜)/」

 彼女からすれば普通にしゃべっているのだろうけどこちらからすれば鼓膜が破れるほどの大きな声で耳を塞いでしまう。


「おう。久しぶり」

 北の巨人とは接点はない。ただし、ティマは辛うじてある。


 何て事無い、エーヴィヒとティマの国は、リンデンを挟んでいて、リンデンの侵略があったら協力する間柄――ー応同盟関係なのだ。


 まあ、崖の上の巨人の所はリンデンは面倒だからと滅多な事では侵略しないが。


「それにしても……皆さん小さいですね。ルーデルさんを見た時小人族っているんだと思いましたが、こんなにわらわらと小人がいっぱい ( ゜Д゜)」

「言っとくけど、俺らからすればお前らがでかいだけだからな。俺らが標準」

 ずっと見上げての会話だから首痛い。


「そうなんですかぁ~? そんなに小さいのに (´・ω`・)エッ?~」

「お前らを見ていると小人が象徴じゃなくて良かったと思うわ」

 因みに小人は居る。

 イーシュラットのある地域には小人の集落があり、貴重な花の蜜などを輸出している。


 後、イーシュラットには巨人も居るが、北の巨人とは別系統らしい。


「それにしてもずっと下を見ていると腰が疲れるんですけど…… (>_<)」

「奇遇だな。俺も見上げているから首が痛いんだが」

 そう返すと、ティマが何もない空間に行き、

「椅子があれば便利ですよね (・∀・)イイネ!!」

「――ああ。そうだな」

 その言葉に合わせる様に、巨人用の椅子と梯子の様に昇れる高い標準の人間が座れる椅子が出現する。


「……」

「ホント始まりの地って便利ですね。欲する物が無から有に転じる (*´▽`*)」

 座りましょう。告げると同時に座るティマ。

 梯子の様に昇り――珍しくドレス着てきたのが仇になった――同じ様に座ると、

「視界が高いな」

 高い所が苦手だと目がくらみそうだ。


「そう?」

 顔が近いな。こうやって見れば、きちんと顔が見えるな――性別が分かりにくいのは変わらないけど――。


 それにしても……。


「ティマの腕ぐらいの伸長しかないんだな」

 軽くショックだ。象徴の中では大きい方ではないが――特に小さいというわけではないが――まさか、巨人の腕ぐらいの大きさだとは……。


「大丈夫ですよ!! ルーデルさん私の腕より細いですし (;´・ω・)」

 それもそれでショックだ。

 いや、太ってると言われるよりもましだが。


「……俺さ。鍛えても筋肉付かないんだよな」

 胸? ああ。気にしてない。

 全体的に細いのだ。実はジェシカよりも。


「それはたぶん。色素欠乏症アルビノだからだと思いますよ」

「それとは関係ないと思うけどな……」

 日光には弱いって聞くが気にならないし。

 見た目だけなんだよな。ホント。


「せめてもう少し筋肉が付けばいいけど……」

「ルーデルさんって、そう言えば、一つの国を二人の象徴で収めてますよね」

「うんっ? そうだけど……。そういや、ティマもだったな」

「はい(/ω\) 二つの国が合併して。その国の象徴と夫婦になりました♡」

 上手く言ってんだろうなすっごく幸せそうだ。

「ルーデルさんは?」

「俺は弟」

「じゃあ…弟さん体格良くないですか。筋肉質とかでっかいとか……」

「デカいけど」

「それでですよ!! 象徴って人の想いに影響受けますから (*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪」

 想いに影響……?


「性別が違うと真逆な性質が出るんですよ(#^.^#)」

「真逆……」

 目の前のティマを見て、おそらくどこかに居る旦那――巨人の区別はつきません――を探して、

(真逆も何も分からないんだが……)

 と返答に困った。

リヒトはムキムキ。フリューゲルは細身。

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