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義戦之武  作者: 昇龍翁
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【第四十一章】

【第四十一章】

 時は来た。力押しでは抜けない仕組みになっている虎牢関。次の要所を攻撃可能にする為には先に落とさねばならぬ要所がある。その一つ一つに、いかに兵力を動かすことができるか。

 まずは外関城。駐城部隊を倒す前に、城向こうから駆けつけた駐屯部隊を排除せねばならぬ。そこで、選抜された15騎が駐屯部隊を薙ぎ払う。それらは兵損があれば急いで幕舎へ戻って兵力の回復。

 次に駐城部隊を薙ぎ払い、攻城に移る。防衛の部隊をアテにしているのか、城そのものの耐久値はそれほど高くない。

 続いて、先鋒営の攻略。ここで戦勝祈願は兵を分けた。この合戦に向けて合流した百家から来た精鋭は先に、次の要所である埠頭近くで待機。移動時間を短縮するために二分された兵力で交互に要所を攻める作戦である。

 先鋒営が落ちると、埠頭に攻める隙が出た。かねてより控えていた、百家系の別働隊が埠頭を抜く。

 その先、進路を塞ぐ柵を、場所を絞って破壊。一軍がその先の火計営を攻略。その時にはすでに着火操作がされており、5分以内に火計営を破壊せねば、一面が火の海になり、せっかく集まった部隊が火に包まれる。しかし、諸将の奮戦で着火の数分前に火計営を破壊。危機を脱した。

 続いて長水営を攻略。ここまで言葉にすればあっという間だが、無傷な部隊はない。その状態の中、大きな壁が立ちはだかる。戦勝祈願が侵攻を始めた東側には、呂布の副将・高順が立ちはだかる。

「これはキツイ。いけるか。」

「ここで弱気になるな。なんとしても倒すぞ。」

 奮戦の末、高順を倒して副兵営を支配下に置く。ここで徴収できる兵力が少し救いになった。

 次は内関城。ここまでくると傷つきながらも諸将が流れのコツを掴み始めた。ここも陥落させ、主力をこちらに派遣し拠点とする。

 呂布本陣に迫るための関門は後一つ。東西にある二つの前営。すでに西前営には納富の軍勢が攻めかかっていた。

「遅れるな。我らも東前営を落とすぞぉ!」

 ついに、眼前に呂布が現れた。だが、すぐに呂布を叩いても、援軍に補強されてしまう。

「呂布。武力は高いですが、知恵は軍師頼り。先に軍師の集う営所を潰しましょう。」

 呂布を横目に、呂布本営の後ろにある軍師営を潰しにかかる。さらに、援軍の合流を防ぐため、各兵種が控える軍営前に得意兵種を配置する。つまり、騎馬軍営の前に槍兵、弓軍営の前に盾兵を、と言った具合である。

 それらの配置が終わったところで、主力が呂布に襲いかかる。第一撃は苦労しながらも呂布を撤退さる事に成功する。本営に引いた呂布は、各軍営へ合流指示を出す。それらの軍営から援軍がたどり着くと、攻略は極めて困難になる。しかし、先手を打って配置した各軍営前の部隊が、援軍の合流をほぼ防いだ。

 呂布は二度目の出陣。アテにしていた援軍がなく、二度目も撃退される。

 呂布、三度目の出陣。怒りを隠さぬ呂布には、兵種の有利が通じない。まさに無双状態。

「グハッ。こ、これが呂布の本気か!」

「すまぬ、我が部隊は壊滅じゃ。後を頼む。」


 渾身。必死。

 ズタズタになりながら、それでも果敢に攻めかかる。攻め手の勢いが落ち始めたように感じたその時。


「呂布、撃破!」

「呂布は、太師・董卓の命を受け、洛陽へ引きました。」

「やったぞ。虎牢関を抜いたぞ!」

 満身創痍。それでもそこに立ち続ける各将の目には、大戦を勝ち抜けた達成感と自信がみなぎっていた。

 長い、とても長い闘いであった。全土の戦いを勝ち抜いた彼らであればこそ、掴み取った勝利であった。


【章末】


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