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義戦之武  作者: 昇龍翁
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【第三十七章】

【第三十七章】

 司隷州・孟津、穎川州・穎川、陽阿の関、谷遠の関。4つの前線を抱える戦勝祈願。いずれも一進一退。穎川前線は、納富にある程度を委譲し支援に徹した。孟津前線は曼荼羅・丑縞の両将の城を防衛拠点として防備。陽阿・谷遠も関を拠点に敵を惹きつけていた。

 そこへきて、魏郡に放浪軍が襲来した。魏郡南端の埠頭を古参の将・櫂が城を盾に守っていたが、それを突破して一気に雪崩れ込んできた。

「これは一度、兵を集めて押し返さねば。放浪軍に後悔させてやろう。」

 号令一下、各防衛拠点に最小限の兵を残し、魏郡南端の北西部に兵を集め、一気呵成の反撃に移った。

 かくして、魏郡南端から放浪軍の群は駆逐したが、依然として南端の埠頭対岸、そして中東部の埠頭対岸に、放浪軍が砦・幕舎を並べ、虎視眈々と突破を企てている。


「魏郡防衛軍を創設する。配置されたものは、櫂および鷹音、両将の城に駐屯し、放浪軍対応に当たるべし。」

 両将ともに城をしっかりと育てていた。育て上げられた城は強い。攻めるにも守るにも。その城の効果は絶大で、練度50の赤備え敵将に、練度45の通常武具の将が負けないほどだ。


 陽阿防衛軍、魏郡防衛軍を要所に配置し、司隷を中心に友軍の侵攻を支援することとなった。

 しかし、総兵力の2割ずつ、合計4割近くを防衛軍に咲くため司隷などでの友軍支援は残った6割、いや動いていない武将を勘案すると5割程度の兵力で司隷を支える事となった。

「敵が、主力部隊の焦点をどこへ当ててくるか。」

「当面の敵は百家の方面では?」

「だとは思う。だとは思うが、一気に曼荼羅殿の城に来たら怖いな。」

「昨夜、陽阿の関を奪還したばかり。部隊も回復状態かと。」


 静かな朝であった。それぞれの防衛軍が関や埠頭を守る中、司隷部隊が、回復させた兵を曼荼羅城へ進めているその時、突如、曼荼羅城への猛攻が始まった。行軍の速度を上げる諸将ではあったが、完全に虚をつかれた形である。急げども、走れども、兵は届かず。ついに曼荼羅城は敵の手に落ちてしまったのである。そればかりか後に設営されていた軍営も破壊されてしまった。

「軍営が潰されたか。」

「軍営から放つ密偵によって、敵の城の防備を弱めることができていたのに。それを狙って攻めるつもりであったのに。」

「今言うても仕方ない。次の防御拠点へ。丑縞殿の城に駐屯だ!」

「隣には百家の方の城もある。共同防衛からの押し返し。決して不可能ではない。」

「何よりも慌てぬ事だ。心を落ちつかせよ。心が荒れては判断を間違う。」

「そうじゃな。冷静に前線を再構築すれば良い。」

「我らが役目は鉄壁防備。我らがそれに徹するからこそ、友軍が大いに進軍できるのだ。その功績は決して小さくない。それぞれがその任務を認識し、忍耐と不撓不屈の精神で、前線に臨むべし。連合軍の勝利は、我らの諦めぬ心が支えるのだ。」


【章末】


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