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義戦之武  作者: 昇龍翁
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【第十五章】

【第十五章】

 司隷州での攻略が始まった。最初に拠点を築いたのは杓。それに続いて油譚浦が用地を確保。しかし、気になるのは西涼軍団である。

 今期は資源州各地に董卓配下の西涼軍団が居る。無策に奴らの視野に入ると、どの勢力お構いなしに襲いかかってくる。


 ただし、策はある。囮部隊をあえて西涼軍団の視野に入れ、ゆるゆると引き込んでくる。そして、敵の士気が下がったところで、精鋭をぶつけて壊滅させる『誘敵殲滅』作戦が功を奏する。

 また西涼軍団も使いようで、敵対同盟が版図を広げんと足場部隊を展開している場所へあえて誘導して、西涼軍団にそれらを排除させるのも有効だ。

「杓殿がまず城を築いてくださったので、西涼軍団を釣ろう。」

「おびき寄せて士気が落ちたところを叩くのですな。」

「うむ。強兵であろうとも、士気を落として、皆で削れば、討伐できる。」

 かくして誘敵殲滅作戦が始まった。ところが、さすが司隷州に配された西涼軍団。これまで戦ってきた軍団とは強さが違った。

「ああああ。せっかく手に入れた用地がぁ。」

「これは想定外。魚と思って釣り上げたが、陸にあげても暴れ回る怪魚であったわ。油譚浦殿、すまぬ、殲滅後、改めて用地を整えてくだされ。」

 悪戦苦闘の末、なんとか西涼軍団を殲滅した。跡には営地や柵そして巨大な櫓が残っている。

「後々の妨げになるので、これらも破壊しておかねば。」

 最初に破壊に手をつけたのは、那津雄であった。それを見て結貴が兵器部隊をさしむける。互いの動きを見て、自分にできることを次々と始めていく。この連携がなんとも心強い。


 並行して、陽武方面に足を伸ばしていた黒無葉津へ西涼軍団をぶつける作戦も、櫂、そして君主・龍鬼によって進められた。

「厄介な西涼軍団も使いようだな。」

「そうだな。うまく誘導して敵の足場部隊にぶつけてやれば、面白いように掃討してくれる。」

「これも我らが魏郡をしっかりと支配しているからに、ほかなりませんな。」


 此所は、いずれ激戦地になる可能性がある。

 そう考えて魏郡南端では強固な城布陣が行われている。埠頭に面して櫂の城、それを囲むように破鉄・或賦・翔壱の3将が城を連ねる。その近くに丞相の惹州公、外交を司る大鴻臚・羅宗が近くに城を置き、その隙間を埋めるように夥しい幕舎が林立している。いわば一大軍事基地である。

 特に防衛面で不安の残る陳留国との接点である埠頭は2つ。司隷への門となる陽武の関に近い方へ布陣。もう一つの埠頭には、西征将軍・鷹音の城が鎮座している。この状態で敵対勢力が魏郡に攻め入るのは至難の業であろう。

 合わせて、戦勝・百家連合軍が怒涛の勢いで司隷に支配地を増やしている。その行軍は、洛陽に迫る唯一の道『虎牢関』を守る、外関城の一つに間も無く届く。この連合軍を敵と定めて争うか、友好を結び洛陽を目指すか。他同盟の心中は穏やかではあるまい。


「ここからは、進むしかない。各自の速度があろうが全員が前進をしよう。勝利に向かって。」

 諸将の胸に揺るがぬ決意が固まりつつある。


【章末】


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