やわらかい結界の布石2
短いですが お楽しみください。
「うそ......。
母さん。
周くんが来てくれたよ!」
里の入り口、同祖神の前あたりで今回も周は絲に出会った。
(なんだか、意図を感じるなぁ。)
周は道端に鎮座する相変わらず良いお顔の同祖神の方を見た。
「どうですか?力の循環は上手くいってますか?」
「ええ。本当にこんな奇跡が起こるなんて、ありがとうね、周くん。」
絲があかるく笑う。
力の循環システムは、数年前に周が手がけた機織りの里救済計画だった。
いわば、今回の結界の試作品。
これが上手く自立循環していることは周の今回の試みにとって心強い後押しとなる。
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「そうだ、周くんアルカナの守護者おめでとう。」
私も母さんも、ううん、里のみんなで鉄紺の反物を作ってるからね期待していてね。」
ありえない絲の言葉に、周の大きな瞳がこれでもかと見開いた。
「ああ、違うのよ。誰かに聞いたとかそんなんじゃ......。
でもね、もう何年も鉄紺のは織ってなかったから......。
今回久々の受注で.....次代の聖火様が決まったんだろうな。って」
後は簡単な推理だったと絲は言う。
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「もう知り合いが守護者だなんて初めてよ!
みんな力の入り方が凄いの!
見て。」
所狭しと置かれた鉄紺の布見本.....。
「こっちが透け感を出したやつね。」
「こっちのはちょっと光沢強め。」
「こっちのは私一押し!なんとラメ入り。ほらお日様に当てるとキラキラよ!」
(聖火の装束は戦闘服ではなかったか.....。)
引き攣った笑顔で固まる周の横で、勇が大笑いしている。




