誤解です!多分......。
お越し下さり、ありがとうございます。短いですが、お楽しみください。
お天気の良い午後、
アルカナ城外周広場にて。
我が君は木陰で読書を楽しんでいらした。
今日もお元気そうでなによりだ。
雨の夕方、
剣士棟へと続く回廊で新人研修の人の波に巻き込まれて身動き出来なくなった我が君。
一瞬の困惑の後、一緒に研修を受ける事になさったと思われる。我が君の柔軟性に富んだお考えに感服する。
曇りの朝、
普段はまだ眠っておられる時間に窓が開く......。何かあったのだろうか?少し心配になる。
ああ、私がお側でお支え出来るなら.....。
アルカナ城全体に広く浅く広げた気を霧散させた周がため息を吐く。
「おい、ドン引きだよ、ストーカー。」
勇が周に声を掛ける。
「え?私はただ我が君を陰ながら.....。」
周が心外だと首を振る。私などが我が君の視界に入るなど、畏れ多くて考えるだけでも不敬だと。
「世間じゃ、それをストーカーって呼ぶんだよ。」
ーーー
昔から何かにつけて、我が君、我が君とうるさかった周。そのうち夢から覚めるだろう、まわりの大人たちの中途半端な対応に同調した自分が間違っていた。
町の大人達の意見に従って放置していたら、なんか口に出さなくなった。
なるほどこれが大人たちの言っていた夢から覚めるという現象か......。安堵した、安堵していたんだ。
どこが、本当は、違っていた。周は夢から覚めるどころか、明周さま病をどんどん悪化させていたのだ。
最近では、
恐ろしいことに周はその卓越した気の操作を駆使して明周殿下24時間監視システムを構築してしまった。こんな物が露見すればどんな恐ろしいスキャンダルに発展してしまう事か。
ーーーー
全く事の重大さを分かっていない目の前の周。
その罪作りな規格外の能力と恐ろしいほどの常識のずれに勇は寒気を覚える。
この大切な友人が犯罪者になる前に、なんとしても早急に明周さま病を完治させなくては。
勇は拳を握りしめた。
お付き合いありがとうございました。




