第二話 奴隷の子
俺は街にやってきていた。あの男から金は奪ってきていたので、結構蓄えはある。
『右に曲がって路地に入ってください。』
「お、いいこと起きるんすね。」
俺は指示に従って暗い路地に入った。そこでは、奴隷商売が行われていた。
『奴隷商人に喧嘩を売り、壁に穴を開けてください。』
「え?どういうこと?」
『奴隷商人に喧嘩を──』
「わかったわかった、やればいいんすよね!」
俺は奴隷を売っている嫌味そうな男に喧嘩を仕掛けた。
「おい、奴隷を使って商売するなんて!男としてみっともなくないのか!」
「チッ!てめえなんなんだよ!多様性だろ!男としてとか言うんじゃねえ!」
「あっそこ!?」
「後普通にうぜえ!俺の商売の邪魔すんなよ!」
「仕方ないだろ!奴隷商売とか遅れてんだから!どうせお前も見窄らしい家に住んでんだろ!」
「てっ、テメエ!」
俺はいつのまにか手に握られていた電動ドリルで、壁に穴を開けた。
「な、何してやがる!?」
「俺もわかんねえ!」
『息を止めて、右に走ってください。』
「え?」
『息を──』
「わかったって!」
俺は息を止めて、右側へ全力で走った。すると、その壁の穴から紫色のガスが吹き出していた。
「うっ、ぐ、ぐわああ!」
「おっし!なんかよくわからんけど!」
それをみていた、奴隷らしき女の子が駆け寄ってきた。
「あの………助けてもらってありがとうございます………。」
「あ、良いんだ。俺もよくわかってないし。」
それにしても、可愛い子だ。水色の髪、黄色い瞳、それに胸は………あんまだけど、ステータスだな!。
「じゃあ、行くところないんでついていって良いですか?」
「おっ急だね……?まあ、良いよ。ここでほっぽり出しても、良いことないだろうし。」
「ありがとうございます!ずっとついていきます!」
「……あのさ。」
「……?」
「俺も行くとこないって話する?」
俺は左足を蹴られた。




