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第三話 

 俺は街で道具屋に来ていた。

「安いよ!」

「じゃあ、この果物──」

『裏手に回って3回にゃあと鳴いてください。』

「は?」

「お客さんどうしました?」

「いえ、なんでも………。」

 なんか変な指示だな。従わなくても良いか。

「この果物ね。あいよ。」

「ありがとう、八百屋のオヤジさん!」

「そんなのいいってk──」

 にゃあ、と声がしたかと思ったら、俺が買った果物が猫によって奪われていた。

「あっ………俺の果物………。」

「………にいちゃん災難だったね………。」

「あはは………。」

 俺は、普通に食事を買っていくことにした。あの奴隷の子に食わせてやらないと。

 グゥ〜。

「………にいちゃん腹減ってる?」

「まあ………へへ。」

「そうなのか………じゃあこれとこれとこれと………あっ、魚がいない!」

「もしかして………。」

「あんのドラ猫め………!」

「もう良いですって。普通に買いますよ。」

「にいちゃんがそれで良いなら良いが………。」

 結局俺は普通に緑野菜と乾燥肉を買ってきただけだった。

「ごめんヨォ、奴隷ちゃん………。」

「名前で呼べ。」

「なんで偉そうなんだよ。」

「名前で呼べ。」

「そもそも名前知らねえよ。」

「シアラ。」

「わかった、シアラちゃんね。」

「それで良い!」

「(チッ)」

 俺は路地裏で、着々と路上睡眠を取る準備を進めていた。

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