第一話 俺つええ!
俺の名はミキト!元気な社会人………だったんだけど。
「へっへっへっへっ!どう身包み剥がしてやろうかなぁ!」
なんで異世界に転生して早々怖い顔の男に絡まれてるんだ?
───時は遡る。
会社から帰宅途中、トラックに轢かれた俺は異世界に転生した。容姿はそのまま、茶髪でいつもと同じ顔をしてる俺が湖に反射していた。
「ミキト君。あなたはかわいそうな人間です。」
「………?」
「だから、これをあげましょう。」
「………え、俺轢かれたんスカ!?」
「そうです。」
「下の世界に戻してくださいヨ!」
「あなたはかわいそうな人間d」
「だあっもういい!もう文句言いませんから!」
「(ニッコリ)」
俺は同じ文言を繰り返そうとした女神を制止した。
「………んで、能力はなんなんスカ?決まってこういう時はスゲエのくれるもんすケド………。」
「はい、その通りです。あなたには、神託:ヒュドラを授けます。」
「おお。………んで、取扱説明書トカは………もちろんあるんスよね?」
「………(自分で考えろとでも言いたげな目つき)」
「ああ、怖いっス、すみませんした!」
結局俺は能力の使い方もわからないままここに来たのだ。
───現在に戻って
「そのいい服をさしだせ!今なら怪我で済ませてやるぜえ?」
よし、能力を使ってみよう。
「嫌ですね。神託:ヒュドラ。」
『能力が発動されました』
「おっ!」
「なんじゃあそりゃあ…?」
『武器を授けます。それでこの男の左上腕を指してください。』
「おお!武器が………アイスピック?」
「はっなんだよその弱そうなやつは!」
まじかよ……とにかく知らんが刺してしまえ!
「せいやっ!」
ぐさ、と男の腕にアイスピックが刺さった。
「ぐぎゃああ!痛え!俺の古傷にぃ!」
「おっしゃやったあ!」
『武器を変形します。男の頭を撃ち抜いてください。』
俺の手の中のアイスピックは、拳銃に変わっていた。
「……ごめんっ!」
バン!と銃が放たれた。男の頭には、銃で撃った跡ができていた。
「あちゃあ………まあ、自業自得だろ………逃げよっと。」
こうして俺の異世界ライフは始まったのだった。




