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Go high Go! We are MiASYS!  作者: 黒龍
第2章(6年目)
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580:まだ決め切れていないこと

「とりあえず、このセトリを振り合わせ前にみんなに共有して、意見を聞こうか」

「そうやな。それが一番早そうやわ。それにしても、試合前に〈Beast〉と〈Aライン〉に〈シンデレラストーリー〉か。結構派手なことしてるよな」

「だからいいんじゃない。活躍するのは選手だけど、盛り上げるのは私たちだからね。場をちょっと整えるだけ」

「ちょっとどころとちゃうけどな。でも、そういうのも大事ってのもわかる。そうせな、、しけた雰囲気で試合してもおもろないもんな」


 たぶん、このイベントの重要性は翔稀もわかっているはず。そんなことをおみながら、すっきりした表情の翔稀と一緒に事務所に戻る。


 そして、ある程度まとめていた打ち合わせの内容をカタカタとぱそこんにうちこみ議事録にする。

 あっと、そうだ・


「翔稀いる?」

「おいよ」

「沙良と一緒にパフォーマンスのフォーメーション考えて教えてくれない?これも向こうに送りたいから」

「オーライ。ほんなら、1時間くらいちょうだい」


 これもしてもらわないと、当日、アステルズのスタッフがあたふたするのは目に見えている。

 演出は沙良も一緒にやってもらうつもりだから、早々に一緒に考えてもらうほうが演出は格段に良くなること、この前のワンマンライブでわかった。

 もちろん、その前からいろいろと試行錯誤をしてきたのは知ってるし、むしろ、ここ以外の準備打開で沙良の出番があるのかと思うほど。

 それほど、沙良の演出儀力は上がってきている。そう思っていると、もちろん、それだけじゃないけどね。


 そこから、打ち合わせの議事録を作り、3ステージ分のセットリスト案をグループチャットに掻きだし、共有。意見があれば、振り合わせのときに。という形で送り、翔稀と沙良が演出案を考えてくるのも待つ。

 これを平井さんに送り、了承をもらえたら、あとは本番を待つだけになる。

 それがいつになるかって感じなんだけど、まぁ、週末のゲームまで4日ある。最悪、金曜日にリハーサルをするから、そこまでに間に合えばいい。そんなことを思っている私がいるのも事実。

 そんなことを思いながら、ほかの仕事をこなしつつ30分。

 翔稀と沙良が演出案を紙にして持ってきた。

 1時間も時間を取ってあげたのに、30分で考えてくるのか。まぁ、それを見て、2人を会議室に連れて行く。

 さすがに、ここで話しを聞くのは違うと思ったからでもあるし、さすがに、私も、仕事を視界の片隅に入れてしまうと、集中できないからって言うのもある。


「ごめん、仕事の途中やったか。手を止めさせてすまん」

「気にしないで。明日の分もまとめて片付けちゃおうかなって思っただけだし、なんだかんだ、キリのいいところで終わったからさ。で、どんな感じでコート使うの?」

「正直なことを言うと、今、3つの案が出てるんよ」

「1つは、うちら全員がアステルズ側のコートでパフォーマンス。もう一つは対戦相手側のコートでパフォーマンス。最後は、一昨年かその前に床抜きでパフォーマンスさせてもらったやろ?その時と同じようにするか」


 ……あっ、あれか。由佳が学業の成績不振で、戻るまでは活動休止しますって言ったときか。でも、そうしたら、由佳のポジションはどうなる?


「由佳はうちと同じコートでパフォーマンスをしようかなって。そのほうが、コンビもあるし、意外とそっちの方が都合がええかなって思って」

「そういうことね。了解。それで一回、平井さんに投げてみる。それでオッケーが出るならそれでいいだろうし、難しいって言われたら、また組み直せばいいだろうし……。いや、待って。これさ、パフォーマンスごとに変えてもいいんじゃない?」

「どういうこと?」

「試合前は、場内を盛り上げるために、全コート使って。セット間は、3セット目に使う相手側のコートで、試合後のパフォーマンスは、アステルズコートでやってもいいんじゃない?」

「えらい攻めたフォーメーションを取ろうとするんやな」

「ボーカルはもちろん、フリーだろうから、動きたい放題だと思うけど、さすがに一方に固めるにはちょっとな。って思ってさ。相手側のコートで言相手サポーターの心をつかむのもありかなって。で、最後は、アステルズフィニッシュコートで選手を目の前にしてパフォーマンスするのもありだなって」

「そういう発想になれるんが凄いわ。ほんま美桜はミアシスのイベント担当やで」

「いつからそんな役職が付いたのよ。まぁ、いいけどさ。あとさ、翔稀、沙良にセットリストの案って共有したっけ?」

「グループチャットのやつ?見たで」


 ……あっ、そっか。自分でやって完全に忘れていた。グループチャットに送ったこと。


「あとさ、これ、勝つこと前提にさ、試合終了後のセットリストを組んだじゃん。念のために負けたときのセットリストも考えない?」

「負けたときの?」

「うん。私たちがいつも招いてもらっていた試合は全部勝っていたけどさ、トップリーグに昇格して、昨シーズン、負けがちょっと続いたらしいのよね。その証拠に、去年、12チーーム中8位だったというのもあるからさ、いつでも勝てる。というわけじゃなくて、応援はするけど、負けるときもあるってこと」

「あぁ、たしかにそうやな。それやのに、勝利の曲を届けるということにはいかんもんな。そこはちょっとかんがえるか」

「いや、あれちゃうん?〈ヴィクトリー〉を入れたらええだけの話ちゃうの?」

「あぁ、〈マークス〉と〈スイミング〉、〈シンデレラ〉に隠れた応援曲か。……そうか。なんでか知らんけど、俺、あれ、競泳の曲やと思いこんどったわ。でも、それやったら行けるか。ええやん。それと〈シンデレラストーリー〉で」


 なんというか、思った以上にあっさりと決まったし、なんなら、私も〈ヴィクトリー〉の存在を忘れていたのも事実。

 意外なところから掘り出してきたな。

 でも、ファインプレーなのは間違いない。


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