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Go high Go! We are MiASYS!  作者: 黒龍
第2章(6年目)
602/608

575:達成感があるんだろうな

「ひゃー、終わってもうた~」


 控え室に戻ったとたん、ソファーに座り込んだ由佳が聞いたこともないくらい変な声で言った。


「由佳、どこから声出してねん、その声。こっちがビックリするわ」

「ごめんごめん。でも、なんていうか、毎回やねんけど、楽しいライブの時間ってあっという間やなって」


 まぁ、そう思うのも仕方ない。だって、現にそうなんだからさ。でも、グループが解散したわけじゃない。

 もし、ミアシスが円満解散するなら、こんな環状では済まないだろうとは思うし、こんな感情で済ませるのもおかしな話だと思う。

 だけど、そんな幕じゃないのも確かな話。だから、笑っていられるって言うのはあるけどね。


「とりあえず、汗拭いたら、特典会やろ?メーク、戻しとけよ。特に由佳」

「なんで由佳だけ!?」


 まぁ、言わんとしていることはわかる。私も沙良も、基本的に薄いメークでライブに挑んでいるからって言うだけの話。まぁ、由佳もごてごてとは言わないけど、周り一般から見れば薄い。ものの、私たちから見ればって話になる。


「3人の中で一番濃いからや。はよせぇよ」

「んーっ、わかったから」


 そこまでいうと、由佳は鏡に向かい、ささっとメーク直しを始める。

 さすがに、汗で溶けているとかはないみたいだけど、それはタオルで上から顔を抑えるようにしていたからだろうし、そのせいか、少しメークが薄くなっているところもあった。

 そこを直して、すぐに戻ってくる。


「ごめん、オッケー。特典会行こ」


 由佳のテンションもいつも通りに戻った。そんな感覚がする。そんな由佳が見れてちょっと安心した。そんな気もするかな。

 ちょっと久しぶりだった2時間ほどのワンマンライブの疲れもあるのかな。

 そらそうか。普段は、30分ほどのライブをこなすだけだったから、なおさら、疲れた感覚もあるのかもしれない。

 それに、後半はほぼMCなしで突っ込んでいたから、さらに疲れがたまったかもしれない。

 そんなことを考えつつ、全員がステージ袖にきたタイミングでステージ上で少し話をしている田村さんに向け白いライトを向け、準備できたことを伝える。


「お待たせいたしました。それではね、メンバーの準備が整いましたので、メンバーにはステージに登場していただきましょう!C'mon MiASYS!」


 田村さんの言い方も少し昔と変わった気がする。とは思いつつも、メンバーは沙良を先頭にミアシスの自己紹介の順にステージに飛び出した後、ステージの上手からいつものように名前の順に並ぶ。

 これもこれで、慣れたところはあるんだよな。なんて思いながら、客席に向けて手を振りながら田村さんの合図を待つ。


「それではね、順番に行っていただきますので、私の案内に着いてもらえたらと思います。先に、全員チェキから参りたいと思います。メンバーの方も準備できてると思いますので、順にご案内します」


 全員チェキからスタート。これはマジックホールでライブするときのいつも通りの流れ。こうしないと、それぞれのメンバーがほかの人と接客していたりするから、タイミングが合わず、ほかのお客さんを待たせることになる。さすがにそれは……ということもあるんだろうな。田村さんの中では。

 そんなことを思いつつ、全員チェキの列を進めて行く。

 さすがに、チェキを取るだけだから、あまり列を作る人はいないし、それもさっと過ぎ去っていく。

 意外と早く、過ぎ去っていって、10分近くすると、個人別にさまざまなお客さんを相手していくことになる。

 全員チェキがの列が終わり、先に私物サイン、それも終わった後に2ショットチェキを撮って、そのチェキフィルムにサインや落書きをしていく。

 一番この時間が長かったかな。って感覚はある。けど、まぁ、それは仕方ないよね300人位を相手にしているんだから、そこは仕方いないのかな。って思ったりね。


 それでも、いろんな話ができて楽しい時間を過ごすことができたのも事実だし、時間が経つのも早いな。と思ったよね。

 楽しい時間は、本当にあっという間に過ぎていき、特典会終了目安時間の22時を過ぎていた。


「お楽しみのところを恐れ入ります。そろそろ終電が近くなってきておりますので、このあたりで特典会の方を終了とさせていただきます。今お並びいただいております方は、恐れ入りますが、ただいまより、スタッフから、次回にお使いいただける特典会引き換えチケットをお渡しさせていただきます。お手持ちの参加券と引き換えさせていただきますので、スタッフにお渡しください。本日はミアシスのマジックライブにお越しいただいまして、ありがとうございました」


 田村さんが静かにマイクを持って言ったあと、メンバーとチェキを撮ろうと思っていた人の列に並んでいる人から順に引換券を渡していく。

 そして、私たちも、最後になった人にチェキを渡し終えると、小さいクリップボードを隠すように後ろで手を組みながら、ほかのメンバーが終わるのを待つ。

 そのあと3分もしないうちに全員の対応が終わり、いつでもステージにはけられる状況になる。


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