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【連載版】妖魔転記—転移者の冒険記録—  作者: 華邨りい
【参】“向かうは帝都、次の道へと”
24/25

3-4“腐敗魔は、腐敗だけに有らず”

——三妖魔(みようま)…其れは厄災であり希望(・・)

三妖魔(みようま)の希望は誰1人として知らない。

とあるモノ(・・・・・)を除いて…

     ≠≠≠

「なぁセトラ、『ゲムス』は此の湖の何処に居るんだ?」


——『翡翠(コルティ)()』の腐敗魔『ゲムス』。

三妖魔(みようま)の一角にして能力(ウスト)『腐敗』を持つ化け物だ。

そんな奴の討伐を任された訳だが……正味倒せるとは思っていない。

でも一応、居場所は聞かないといけない。

だが、セトラの口から放たれた言葉は


【ボクも居場所は知らないよ?】


と、全くもって想定外だったのだ。

其の言葉にレルも反応し、


「え…じゃぁどうやって討伐開始するの?」


……俺と全く同じ考えで言葉を紡いでいた。

     ≠≠≠

敵の居場所が分からない、となると色々と厄介な点が多い。

早急的に索敵を行わないと……


「ん? あれ、『索敵』…?」


そうだ『索敵』すれば良いんだ!

セトラを使えば好きなスキル、魔術を入手できるじゃないか!


【『索敵』? 取得すれば良いの?】


流石セトラ! 話が早い

取得を開始してくれ!


【了、準、解……完了。取得しました。N(ノーマル)ランクスキル、『索敵(サーチ)』です。】


取得の仕方は変わらないのな…。

でもOK! 『索敵(サーチ)』を入手出来た!


「レル、ルト! 『ゲムス』を見つけられそうだ!」


見つけさえすればこっちのもんだ。

『腐敗』の能力(ウスト)に気を付けながら攻撃すれば…!


「スキル発動、『索敵(サーチ)』ッ!」


     ≠≠≠

湖の裏の裏、我は待つ。

巡り会う時、我は裂く(・・)

希望(・・)絶望(・・)、虚ろにし。

光り輝よう、未来へと。

     ≠≠≠

俺が『索敵(サーチ)』を発動してから1分以上経った。

湖の中を探し続けているが小魚以外何も居ない。

『ゲムス』が居るのは此処で間違いないんだよな…?


「あのぉ…伊戸? 先程(さっき)から何してるんですかぁ…?」


「ん? あぁ、『索敵(サーチ)』してるんだよ」


索敵(サーチ)』…? 湖の中を探してるって事ですかねぇ…?

誰も湖の中に『ゲムス』が居る、なんて言ってないのにぃ…?

なんか伊戸…今日おかしい(・・・・)ですぅ…。


何処からか…遠隔で伊戸を操作する(・・・・・・・・・・)かのように。


「「まさか」」


レルとルト、2人は同時にナニカ(・・・)に気づいた。

其のナニカ(・・・)とは……


「「『操作』の能力(ウスト)…!!」」


そう。木兎(つくづく)しく妬ましいあの『ヴィラ=シー・レテスメント』と似た能力(ウスト)

つまり…


——『翡翠(コルティ)湖』の腐敗魔『ゲムス』は『ヴィラ』によって創られた魔物——


という事を物語っているのであった。

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