宇宙人。
「で、あんたら正気なの?」
「何がだ?人体実験をしとるやつよりはマシだと思うんだがな」
「声がうわずってるわね、強く見せなくていいと思うのだけど、男子ってみんなそうよね」
「はぁーまぁいいか。とりあえずだな身元確認だがお前は稲味 伊音だな?」
「そうね、稲に味でいなみ、伊藤の伊に音でいお」
「それは本名か?」
「何が言いたいのかしら?もしかして私がただの研究所の長とは思えないと?」
「あぁそうだ、洗いざらい吐けどうせここは爆撃されてお前もろとも終わる」
「それはいいかもね、私さ別にいつ死んでもいいと思ってるし」
「そうか、はぁーなんかあれだな」
「あなたもそんな感じじゃない?まるで、死んで別の誰かにでもなりたいって」
「少し昔話いいかい、俺にはさ娘と妻が居るんだ」
「えぇ惚気でもなんでもどうぞ」
「あの変な命令のせいで滅茶苦茶になったよ…そもそも俺は家族と一緒に居られないなら死んでいいって思ってるだがな、まだ若いのに殺される若もんが居るとなると別だろ?救いたいだろ?だから死にたい俺とヒーローになりたい俺、2人いるんだ」
「とんだ思考回路ね、でも私もあの命令にはウンザリよね、貴方気付かなかった?」
何にだ?まさか?!
「気付いた?あの命令の日に言われた言葉」
「あぁ繁殖って、まるで」
「あなた、刑務所の中見たことある?もちろんこの命令発足から10年前から現在くらいまでの間」
「あるぞ、バケモンを倒した」
「?!、そうあれが将来の人間像」
「んだと!」
「…になるはずだった」
「なんだよそれ、もしかして失敗作ってのか?」
「本来男性は液体、熱、金属、植物、以下略の物になってもらう予定だったの、ただ失敗ばっかでね」
「おいおい、冗談だろ?男は殺してって、」
「自主的に来た人は薬で安楽死?いいえモルモットになるのよ」
「よくわからんがまとめるとお前らは俺らを生活素材に、そして自らは化け物へ姿を変え世界を作ろうとしたんだな」
「そうよ、私は反対したわ、まぁ通るわけなかったけど」
「そうか、で失敗の産物に能力の薬が生まれたんだろ?」
「ふっ…そこまで知ってるのねでも。女性投与者は少ないから安心して、結局適合者は女性にも少なかったもの」
「男性適合者はゼロ名、全員不完全で死亡、あの施設内の化け物は処分不可、又は経過観察のため保護って所か」
「そうよ、化け物は前者ね。結局あそこは捨ててみんな逃げて私は九州の施設に移る際に捕まったのだけども」
「ほぅ、なら俺に感謝だな。あらを倒したのだからな」
「どうやって倒したのかしらね、」
「声が上がってるぞ、なんだ?もしかして自分が始末できないものを始末できる人が現れって、そんな顔すんなよ」
「あなた、打ったわね…打ったのね!!」
「能力になれる薬か?打ったぞ」
「はぁ…手遅れよ、まさか?!能力であいつを?」
「あぁ」
「どちらにしよあなたは死ぬわ…他の人で打ったりは?」
「俺だけ内緒で…魔が差したというか」
「あそこの薬は調整される前の物よ、調整されたものは全てデータと共に北海道へ送られたからね」
「そうか、で?俺は3本も打ったが死んでないぞ」
「あなたもしかして?いえ、そんなはずは」
「どうした?俺は性転換なんてしてないぞ」
「あなた3000年から3101年の間に生まれてて、尚且つ小さい頃に空から降る光を見た事はあるかしら?」
「やけに条件細かいな、あぁ俺はその間生まれで見たこともある」
「まぁどうせ死ぬからいいわよね、これは数十年前のこと、政府に宇宙人がやって来てこういった。『人類は亡びる、いや、我々が滅ぼすが正しいだろうしかし我々はチャンスをやろう。この世はオスとメスの間でいざこざが多過ぎる、それ故に少子化が起き人口も減るだろう。我々はゲームがしたいのだ。貴様らを強くする』あとはよく分からないけど、まぁ母親から聞いたの」
「なんだ?その宇宙人が男女分離しろ!って言ったのか?」
「そうね、男は野蛮、女は狡猾と、狡猾な者に繁栄の術を、野蛮な者には抗う術をと、だけど政府は、繁栄を求めた。それをつまらないと思った宇宙人はいくつかの人を選別し赤子の間に色々細工したのよ」
「つまり今やってる男性排除命令は人類最悪の選択と?」
「ええ、だから早く、女性陣のトップを説得しなければ」
「しかし、軍事的にも男性陣は劣ってるぞ」
「私のバッグ漁らず保管してあるでしょ?」
「あぁなぜ知ってるかは別としてそれがどうした」
「そこに20人程度の能力薬があるわ。」
「俺が全部使えばいいんだな」
「馬鹿ね、あの爺さんにでも渡しなさい。きっと打つわよ」
「いや、さすがに──」
バンッ!
『話は聞いておったぞ!能力かのぅ死ぬ前に婆さんに自慢したかったのぅ』
「轟轟車車さん…」
「わしらはのぅ死ぬ気でここに居るんじゃ男は死ぬ時戦場の砂となる、じゃろ?」
「それのよう!イマダ!わしら全員光を見た事あるんじゃよ」
「奇跡ね、さぁ頑張って私は説得に回るから」
「みんな、作戦を言う。我々は稲味を女性本陣へ送るべく、包囲網を突破する!その手段として能力を使う。死ぬのは重々承知。今俺たちの維持を見せるぞ!」
「「「「おおーー!」」」」
さて、迎え撃つ準備は出来た。
いざ決戦!!




