消えて崩れて壊れて創る 5
黒猫は、笑いながら消えて代わりに大きな鎌が私の手に渡された。
「私の命を聞け、死神」
鎌はくるりと回ると黒いフードを深く被った骸骨がカタカタと揺れた。
「この場にいる全ての命を刈り取れ
但し、強化された人達と研究者は殺すな」
そういうと死神はカタカタと揺れて消えた。
そして、闘技場に居た人間が全て倒れた。
死神を使うには、命の代価がいる。
こんなクズ共の魂などくれてやる。
こんな国の命なんて知るものか。
レントゥスを横たえて大鎌を手に立ち上がる。
死んでしまえばいい。
私のことを散々いじくり回した黒髪が近付いてくるのを待たずに横に移動して首を刈った。
血が吹き出るのも異問わず研究者を殺していく。
死神が笑うのが聞こえる。
知るものか、勝手に笑えばいい。
私は、もう....人を辞めた。
研究者の位置を死神で探知しては殺していく。
他の人間は、死神の糧になってもらった。
ミクフィリアのお偉いさんが来ていたのだったか?
まぁ、ちょうどいい。
死んでもらったし、宣戦布告にはなっただろう。
研究者の数はそんなにいなかった。
二十人ばかり殺してふと視線を感じた。
「クノギ....お前....」
「ラットさん....鍵開けて...みんな逃がす。
みんなで逃げよう....もう人はいないから」
少し、笑おうとして笑えなかった。
体がだんだん重くなっていく。
「もう....怖いのはいないよ....ラットさ、」
ふっと意識が遠くなって体がつんのめって倒れる。
死神の代価は、魂だけではないらしい。
がめついことだ....だが....それでもいい....
この国を滅ぼせるだけの力を得たのだから




