九頭会議
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《ディミオス》に所属して半年。
この組織は、とても分かりやすく解りにくい集団だった。
《ディミオス》のリーダーは、ファクル。
彼は、参加した者達を個別のチームに分けリーダーを決めた。
全部で九つの集団に九人のリーダー。
《フィスティシア》正義と平等を掲げた『ファクル』が率いるチーム。
人と獣人が半々にいるバランスに優れたチームだ。
《カバリェッロ》騎士道と聖派を身に纏う『アリシータ』が率いるチーム。
人で構成されており光魔法の使い手でまとめられたチーム。
全チーム内で一番の防御力を誇る。
《ユートピア》理想と知識を求める『トムグ』が率いるチーム。
主に知識、技術の探求をしている。
獣人、人などにあまり興味はない。
武器作成、魔法付与などの裏方チーム。
《イノバシオン》革命を掲げる『アーチ』が率いるチーム。
人が主だが血の気の多い奴等が多い。
暴力も凌辱も革命の為ならなにをしても良いという考えの無法者。
《アベントラ》冒険と未知なる地を求める『ラグリス』が率いるチーム。
冒険が好きな奴等の集まり。
血の気が多く戦いが生き甲斐という変人集団。
だが、イノバシオンより遥かに優れた手練れが多く戦うことに関してはプロ。
《パスオーダー》平和と秩序を掲げる『シエル』が率いるチーム。
獣人の中でも温厚なウサギ、リス、クマ、ネズミ達が主な集団。
魔法、武力、防御。どれをとっても平均以上な優秀なチーム。
《フラル》誓いと平穏を求める『リトゥリア』が率いるチーム。
魔法使いが多く気弱な者達が多い。
魔法に関してはプロ。
《パリニッツァ》平和と救済を掲げる『アサリタ』が率いるチーム。
亜人、人間に関わらず治癒魔法を使える者達で構成されている。
主に治癒魔法に優れる後方支援組。
《シロカラス》破壊と創成を掲げる『クルス』が率いるチーム。
獣人、亜人問わず使える者、使えそうな者を集めている。
全チーム内で一番の攻撃力を誇る。
というように非常に面倒なのだ。
チームに別れているのは多方面からの攻撃に対応できるようにする為だと分かっているが。
内部分裂起こしそうで若干怖くもある。
足の引っ張りあいなんてする暇ないけど。
そして今は九頭会議真っ最中。
九つのチームのリーダーが揃いこれからの方向を決めていく。
この先、どこを攻めどこを落としそれからどうするかなどを決める会議なのだが....
「こんな小娘が《シロカラス》のリーダーだとッ?!!ふざけるなッ」
《イノバシオン》の馬鹿猿が喚くのを聞き流しながら作成された資料を読み込む。
《パスオーダー》《カバリェッロ》《ユートピア》《フラル》は、現在問題の鎮圧をしている為欠席。
....まぁ、暴挙の鎮圧じゃ仕方無いけど。
人って本当に馬鹿だと思う。
白いテーブルクロスが馬鹿猿に引っ張られて皺になる。
....私が怯えるとでも思っているのだろうか?
『....この資料は誰が?』
「貴様ッ私が話しているのだぞッ!!」
ファクルは、難しい顔をしながらため息をついた。
横についているリアさんも眉間に皺を寄せて馬鹿猿をみている。
『....黙ってろ馬鹿が....資料を読み込む気配も見せない奴が私に話しかけるな』
殺気をこめて睨み付けると更に顔を真っ赤にした。
これだから馬鹿は嫌いだ。
「まぁまぁ、嬢ちゃんもアーチもその辺にしろや。ファクル様が話せねーぜ?」
《アベントラ》のラグリスが太い腕を組んで不敵に笑った。
見ようによっては馬鹿にしたような笑みだが彼から感じる凄みに馬鹿猿は、舌打ちをして乱暴に椅子に座った。
私に威嚇するのも忘れない辺りが馬鹿だと思う。
「ありがとう、ラグリス。
さて、クルスの質問だがこの資料は、カイン達が作ったものだ。
なにか不備があったかな?」
優しげに問い掛けてくるファクルに若干苛つきながら頷く。
『全体的に情報がたりない。
このカールハーバントン都市にしても地形と幅、着くまでにかかる時間、そこからどの辺りまでが都市領域か罠に必要な地形はどこかとかその辺りしか書かれていない。
これでは、作戦を組ずらい』
そういうと馬鹿猿が馬鹿にしたように鼻で笑った。
「それだけあればあとは現地で罠をかけるなり逃げた者の処分もわかるではないか。
これだから小娘は」
『罠をかけやすい地形って私達がわかるようにむこうだってそれくらい知ってる。
戦になればその対策くらいかける。』
なにを当たり前のことをと訝しげにいう。
知識云々の前にあいつには素養が無いな。
『私だったら罠をかけると思っている地形に油まいて火矢で森ごと燃やすね。
味方は、前に配備しといて逃げた奴等をバッサリやる。
向こうも同じような罠をかけるかもしれない。
この森は、毒や危険生物も多くあるから火計は、無理でも通り道塞げばあとは勝手に自滅するしね』
資料を摘まみながらそういうとファクルをみる。
案の定難しい顔をしていた。
『資料には、新たに拓けそうな土地とどんな動植物がいるか、都市に住むだいたいの人数、領主の館までの近道、裏道はないか地下はあるか、使えそうな奴はいるか、監視はどれくらいか、衛兵の数、休み時間、どんな領主かそれらを足してもらいたい』
こんな薄っぺらい資料で会議など片腹痛いとばかりに言えばファクルは、重々しく頷いた。
馬鹿猿は、ぎょっとしたような顔をしラグリスは、ニヤニヤと笑っていた。
唯一ずっと黙っていた《パリニッツア》のアサリタだけが優しげに笑みを浮かべていた。
まぁ、アサリタさんが笑っていない時なんて見たことないけど。
『では、所用があるのでこれにて失礼します。』
ファクルに一礼して部屋から出ていく。
全く有意義な会議なことだよ。
時間を食い潰しやがって。
不機嫌になりながら長い廊下を歩く。
この館は、ファクルの隠し財産で建てられ主に九頭会議の際にしか私達は呼ばれない。
つまりは、《フィスティシア》の拠点だ。
所用があるのでとは言ったがここは、森のなかだ。
あったとしても全員が揃う二週間後まで遠くにはいけないのだが。
「不機嫌でござるな」
『黙れロリコン忍者擬きが』
「あァッその冷たい眼差しッたまらんでござゲフッッ」
優秀かつ変態な忍者をハイガの長い足が蹴り飛ばした。
「ゲスが」
「ゴフッ....は、ハイガ殿....流石に蹴強化の蹴りはキツいでござる」
190近いタッパのある男が二人もいると鬱陶しいな、と考えながら宛がわれた自室に入る。
やることは、あまりないが趣味の細工はたくさんできる。
ドアの向こう側が騒がしいが無視だ。
さて、なにを作ろうか。
新キャラ登場。
変態ドM忍者っていいよね←
ネタキャラ万歳\(^^)/




