冒険者ギルド 6
翌日、ギルドに行くとなんかすごい見られた。
さっとハイガの後ろに移動してなんなんだと思う。
「視線が痛い」
「まぁ、昨日の今日じゃなあ」
ほれ、と背中を押されて嫌々買い取りのヴィスのところにいく。
顔色が悪い彼は私をみて睨んだ。
まぁ、いいけどさあ。
「....昨日は言いすぎました。すみません」
謝る気は更々ないが言う。
だって、ラットさんとの約束だし。
ヴィスは、少し驚いたように私をみてため息をついた。
「君のせいで明日から下っぱに逆戻りだよ」
「誠実にやれば良かっただけじゃないですか」
「っのクソガキ」
つんとそっぽ向いて知らないふりをする。
本当のことじゃん。
「はぁ....大人には沢山事情があるんだからこれ以上引っ掻き回すなよ?」
「時と場合に寄ります」
「クソガキが」
「色情魔借金苦」
「ぐっ」
苦々しい顔をしたヴィスに満足してさっさと離れる。
ハイガにぽんと頭を撫でられてカミウさんは少し笑った。
本当に家族みたいでなんかくすぐったくなる。
私達がやろうとしているのは、戦争みたいなものなのに。
クエスト受注の掲示板をみると色々あった。
都市の外で薬草取ってくるというのもあった。
鍛冶屋に木を運ぶとか、石を運ぶなんてのもある。
あ、ここら辺Fランクの奴だ。
「ハイガ達はなにやるの?」
「魔洞窟潜って六階行ってくる」
「二人で?」
「あぁ、革鎧か剣が欲しいからな。
あの辺なら楽に狩れるし」
「なるほど、じゃー。私は、薬草やる」
ハイガとカミウさんは、魔洞窟のクエストを取って行ってしまった。
スリアの尻尾がほしいっていうクエストだった。
二人は、ヒットアンドウェイで楽にやれそうだもんなあ。
私は、召喚獣しかいないし....本当に他力本願だ。
薬草クエストを取って受け付けに行くとカミウさんが手をふっていた。
どうやら、受注が終わったらしい。
「いってらっしゃい」
「あぁ。クルスも気を付けろよ」
ハイガは、もう入り口にいる。
そういえば、ハイガは、戦闘狂なんだっけ?
「すみません、受注お願いします。」
「はい、カードをこちらにあててください」
水晶にカードをあてると少し光った。
「はい、これで大丈夫ですよ。」
「薬草の本とかありますか?」
「掲示板から少し奥にあるクエストファイル棚の方にありますよ」
「ありがとうございます」
あのお姉さんは、割りと普通だ。
棚に向かうと結構人がいた。
薬草の図鑑は、分かりやすくかかれていた。
それをパラパラ捲って自動知識吸収に送る。
頭のなかにたくさんタンスがある気分だ。
本を閉じてさっさとギルドを出る。
なんか、ずっと見られていたから。
メランが言うには前に追跡をつけた人がいたらしい。
「うーん。めんどくさいなあ」
マイスさんかな?リアさんかな?
なんでもいいけど、いちいちうっとおしい。
都市から歩いて三十分ほど歩いた場所に小さな森がある。
薬草をとるならオススメだって本に書いてあった。
「クーア」
『ウォン』
警戒と牽制のためにクーアを喚んでおく。
クエストの薬草は、ハクワ草。
傷薬を作る原料らしい。
図書館とかに行って片っ端から色々調べてみたい。
知らない知識が沢山ありそうだし。
土を掘り根っこが外れないように慎重にやりながらやること一時間弱。
七本取れた。もう、この非力が憎らしい。
「こんにちは。クルスちゃん」
後ろをみるとマイスさんがいた。
なるほどな。やっぱりかという思いで彼をみる。
「こんにちは。マイスさん」
クーアが私のそばに、ぴたりと寄り添ってじっとマイスさんをみる。
警戒しているんだろうね。
「周りの人もこんにちは。」
メランがずっと私に教えてくれていたからわかる。
わざわざ大人数でなんの用なのか。
「....良く気づいたな。うちの精鋭なんだが....」
「味方は私にもいますから」
メランとクーアを撫でて小さく笑う。
召喚獣は、主人を認めれば死ぬまで忠誠を誓ってくれる。
裏切らない駒なんて言われるけど主人となった人物が変わってしまったり酷いことをすれば忠誠は消え二度と現れない。
彼らも生きているし感情があるから。
「なるほど。ヴィスの情報はカナリニミセリアか?あの召喚獣は、噂話を集める性質らしいからな」
それは、少し違う。カナリニミセリアは、不幸のカナリアという意味を持つ召喚獣だ。
人の不幸を盗み見て嘘を暴き真実を探る。
ヴィスさんのは、時間がなかったから表だけを集めた。
裏は、その後に知った。
彼は、マイスさんの仲間だ。
獣人の女性は、脅されていたのでなく怯えていたのだ。
世界を変えようと目論む彼らに目をつけられたくなくて。
「顔はどうやって変えたんですか?
ミクフィリアの反逆者。ファクル・アフティさん」
やっと出せた主要キャラ....遅くてごめんよ (´・ω・`)




