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世界は不条理で出来ている  作者: 高遠
第一章 始まりのはじまり
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冒険者ギルド 5

喧嘩買ってやったぜこのやろう。

私の仲間が計算遅いからってなめんな。

お前より顔面偏差値もイケメン度も高いんだよハゲ。

と、心でボロクソに言いながらギルドに来ました。

買い取りのヴィスとやらに喧嘩売りに来ました。


「すみません、買い取りお願いします。」


討伐部位を入れた袋を渡すと青髪の人が笑顔で受け取り後ろをみて顔をしかめた。


「子供使わなきゃ計算できないんですか」

「ぁ?て「私が狩りましたがなにか?」


ハイガの言葉を遮って笑顔でいう。

なんだよ、表情筋....いつも働かないくせに。

今日は、働くのかよ。


「君が?だって君こども「カードありますし十四才ですがなにか?」


笑顔でカードを見せると黙った。

はっ。ちょろいな。


「機械に手置いて。部位虚偽検査するから」


そんなんあるんだ。便利ー。

手を水晶の上に乗せると切符が出てきた。

そこには、私が狩った数が記載されていた。


「はい、どうぞ」

「....間違いないね。じゃー、銅貨三十枚ね。」

「お兄さん計算苦手なら買い取りやめたらどうでしょう?」

「は?」


にこりと笑顔のまま、言ってやる。


「ファイアラビットは、八匹で銅貨十六枚

ミニゴブリンは、七匹で銅貨十四枚

テールランプは、三匹で銅貨九枚。

あわせて三十九枚。ね?違うでしょう?」


にこにこと笑顔で言っていると周りからちょっと視線を集めた。


「は?僕が間違ってる?僕は、買い取りの職員だよ?なんくせつけないでくれるかい?」


ヴィスとやらは、にこりと笑う。

メランがキュゥと鳴いた。

はーん、魅了使ってるのか。


「そうやってちょろまかしたお金で魅了の薬でも買ってんですか?

私、別にあなたくらいの顔見慣れてんで効きませんよ?」


にこにこと笑顔で言うとヴィスの笑顔がひきつる。

ふふ、うちの仲間苛めたんだから覚悟しろや。

カナリニミセリアで情報はあるんだから。

カナリニミセリアは、情報を集めてくれる召喚獣。

中級のちょっと気難しい子達だけどとてもいい子だ。


「あぁ、そういえば女性におモテになるそうですが五股もかけたらもうバレますよ?

女性からもお金借りて娼館やら賭博やらに入れ込んでいるんだとか。

ふふ、賭博の借金ふくれてるそうじゃないですかあ。

だらしないですよ?いい大人なんですから横領、着服なんてしながら生きるのはみっともないですし。

あ、そうそう。最近新しい彼女を作ったらしいですけど彼女を脅して無理矢理付き合わせたらしいじゃないですかー。

やだ、男の風上にもおけませんねー。

え?もうやめてくれ?いやだなあ、私がいじめてるみたいじゃないですかー。

私は、職務怠慢はいけないよ?といってるだけですよ?」


にこにこと笑顔で口撃する。

カナリニミセリアは、私の左肩からたくさん情報をくれる。

それを組み立てて精神的に殺ってるだけ。

私の仲間に手出したんだから許すわけねーだろうが。


「本当に、すまない、も、もうやめてくれ」


ヴィスの顔は、真っ白だ。

はっ、許さねーっての。


「え?もういっちょ?しょーがないなあ。

じゃー、特別にサービスしてあげますよー。

最近来た買い取りの冒険者のお金約二割ずつさぎったらしいですね。

やだ、冒険者のみなさんに喧嘩売るなんて命知らずですね?」


とびっきりの笑顔で言ってやると周りから殺気が膨れ上がる。

餌をやるから、遊んでやればいい。


「今日は、これくらいにして帰りますね?

え?もうおしまいだ?なにいってるんですかあ。これからですよ」


お金のはいった小袋を持ってさっさと離れる。

するとあっという間に冒険者に囲まれるヴィス。

ざまぁみろ。


「お、お前えげつないな」

「まだ、言いたりない」

「いや、流石に可哀想だ。やめてやれ」


ハイガとカミウさんにやめてやれとお願いされたので黙った。


「とっておきがあるのになあ」

「「まだあるのか」」


二人は、ぎょっとした顔をして私をみた。


「俺、お前だけは敵に回したくねーや」

「仲間には、なにもしないよ。

あのクソ野郎が獣人にも手出してたみたいだからいじめただけだし」


心底嫌そうなかおをして言えば二人は苦笑した。


「お前は、変わってんなあ」

「全くだ」


二人は、しばらく笑っていたからまぁいいかと私も少し笑った。











宿に戻るとラットさんが机に突っ伏していた。


「ラットさん?大丈夫?」

「あぁ。魔力不足なだけだ」


治癒師のバイトってそんなに使うんだ。

魔力操作であげたいけどまだ練習中だから無理だしなあ。


「なにかあったのか?治療院は、教会の奴が多いらしいし」

「私が仕返ししようか?」

「お前はしばらく黙れ」


カミウさんに口を手で押さえられた。

気分が乗ってたのになあ。

カミウさんに体重をかけて寄りかかるという地味な嫌がらせをしながらラットさんの話を聞く。


「あー、いや、使える奴は使う主義の人が多いらしくてな即戦力扱いだ。

一日の筈が一週間に伸びた」


それ、いつの間にか就職させられるパターンじゃないの?

まぁ、三年ここに居るならそれでもいいかもしれないけど。

安定した収入は、大切だしね。


「あと、普通に獣人も働いていて少し驚いたんだ。」


そういえば、ギルドにもいたな。

犬耳の人が。他にもちらほら見かけたけど。


「亜人が普通に働けるなんてと少しなんだろう...感動したのかもしれない」


ラットさんが起き上がって少し笑った。

なるほど、そんなに亜人の扱いは悪いのか。

ここは、特別な場所だと思ってないとマズイかもね。


「で、此木はなにしたんだ?」


宿に人が段々集まってきたので私は、カミウさんから離れてご飯をもらいに食堂に行った。

別に逃げたわけじゃないよ?ちょっとほら、あれ、ターラさん達にご飯をね!

お盆をもらって宿人専用の食事をのせて階段をあがる。

私のやわい筋力だと一人分がちょうど持てる範囲なんだよね。

今日は、スープとパンとサラダだ。

これで朝晩ついてお風呂あって銅貨五枚はやすいよねー。

二人部屋のドアを開けるとターラさんはまだ寝ていた。

マグリスさんが私に気付いて声をかける。


「これ、夕飯。ターラさんどう?」

「ありがとう。落ち着いてきたよ。

でも、冒険者はキツいかもしれない」

「そっか。ターラさん、秘書とかのがあいそうだもんね」

「はは、そうかもね。」


ターラさんの髪をそっと撫でて顔色をみる。

やっぱりまだ、顔色は悪い。

明日、果物でも買ってこよう。


「下でご飯食べておいでよ。僕は、ここで食べるから」

「....うん、わかった」


マグリスさんに笑顔でいってくるといって部屋を出る。

にしても、今日は、顔が動くなあ。


「此木。」


びっと背筋が反射的に伸びた。

後ろには、無表情のラットさんがいた。

やっばい。怒ってる。


「なぜ、ことを荒立てる。お前は頭はいいんだからしっかり考えれば荒立てずに終わらせることも出来ただろう。」


それから、三十分くらい廊下でねちねちと怒られた。

恥ずかしさでなきそうだった。

せめて、せめて、部屋で怒ってほしい。


ハイガ達が座る机に今度は私が突っ伏した。

まじ、ラットさん怖い。

なんか、反論できないのがすごい。


「こってり絞られたなあ」


ハイガがクスクスと笑った。

笑い事じゃない。


「あー、まだ頭に響いてるよ。ラットさんのお説教」


頭を抱えて言えばラットさんに睨まれてさっと視線をそらした。

なんだろう、ラットさんマジ保護者。


「クルスを怒れるのはラットだけだからな」


カミウさんが、器用に五人分のお盆を持ってきて言った。

いや、ちゃんと聞くよ?

私のために怒ってくれるのはわかってるし。


「ありがとう。うーん。でも、ちゃんと聞くよ?本当に怒ってくれる人は貴重だし」

「そう考えられるならキチンと明日謝ってこい」

「........」

「返事をしなさい」

「....はーい」


嫌々言うとまた睨まれた。

だって、ねぇ?言葉は嬉しくても納得は出来ないってやつだよ。

主人公の性格が悪い(遠い目)

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