冒険者ギルド 3
銭湯は、宿から近くにあった。
けっこう大きい。
男女に分かれていて奥に籠があり中に服を入れて入る。
「メラン、なにか魔法に気付いたら知らせてね」
『キュウ』
タオルを巻いて銭湯にはいると意外と中も広い。
なぜか、シャワーがあるし蛇口もある。
勇者が愛した銭湯をって書いてあったし日本人が作ったのかもしれたい。
わー、グッジョブ。
シャワーからお湯を出すと髪をゆっくり洗う。
「んー、気持ちいい」
ターラさんが金髪をお湯に濡らすとキラキラしだす。
すごい綺麗。キラキラだ。
「よいしょと。」
丁寧に髪を洗い汗をながし貸し出しのタオルでこする。
ちゃんと新しいタオルとかブラシとか買わないとなあ。
「ふあー」
体を洗い髪をタオルでまとめてお湯につかる。
熱くて気持ちいい。
んー、と伸びをすると節々まで疲れが取れていく。
「ふふ、気持ち良さそうね」
ターラさんと二人しかいないこのお風呂場。
つまり、貸切状態。贅沢です。
「あったかくて気持ちいいです」
ふぃーとほのぼのする。
鼻歌を歌いながらお湯に使っていると小さく頭にメランの声が聞こえた。
誰かが私の服になにかしたらしい。
魔法の特定をメランに頼みながら鼻歌を歌う。
「ふふ、楽しそうね、クルス。」
いやぁ、美女と二人きりのお風呂を喜ばない人はいないと思う。
「んー、」
へにゃーと笑うとターラさんがぴたりと動きを止めた。どうしたんだろう。
あー、黒髪が白髪になった時は泣きまくったけど慣れれば気にならないんだなあと思う。
のんびりお風呂に浸かってメランの声を待つ。
「あー、クルスかわいいーーっ」
「わっ!ちょっ!ちょっ!!」
バシャバシャとお湯を飛ばしながらターラさんの手から逃れる。
「えー、抱きつかせてよー」
「いや、流石にちょっとはずかしいです」
「やだ、かわいい」
ターラさんは、湯中りしたようだ。
眼科にいくことをおすすめしたい。
キュウという声が聞こえた。
どうやら、特定が出来たらしい。
追跡魔法がかけられたようだ。
それを解除して逆に追跡をつけたらしい。
メランがイケメンだ。
流石だね。頭の中に浮かぶ地図を自動知識吸収に写してお風呂からでる。
「ターラさん湯中りしないでくださいよー」
「んー、大丈夫よー」
まぁ、奢ってもらってるから介抱しますけどね。
体をふいて服を着てメランの他に誰を喚ぼうか考える。
「あら、待っててくれたの?ありがとう」
ターラさんの髪を乾かしながら雑談していると他のお客さんが来た。
私をみてターラさんをみて少し眉を寄せた女性は黙って服を脱ぎ中に入っていった。
ちょっとドキドキした。
なにか言われないかな、とかターラさんは大丈夫かな、とか。
でも、ターラさんは気にした風もなく服を着ていく。
やっぱり、強いなあと思う。
私も頑張らないと。
「さて、行こっか」
「うん」
手を繋ぐと暖かくてほんわかする。
メランもキュゥと鳴いて私にすりよる。
なにこれ、幸せ。
ほくほくしながら出るとハイガ達はまだ来ていなかった。
布の眼帯をつけて二人で待っているとこちらをチラチラと見てくる人が結構いた。
流石姐さん。種族の壁なんて関係ないんだね。
まぁ、姐さん美人だし胸もあるもんね。
お風呂上がりで色っぽいし。
....不味いな。フラグになる前にハイガ達が来ることを願うか。
頭の中で反撃ができそうな初級召喚獣をいくつかラインナップしているとやはり来た。
「あんた色っぽいなあ。ちょっとこっち来いよ」
「可愛がってやるしさあ」
テンプレ乙というべきか顔をみてから出直せというべきか。
姐さんを見ると少し怖い顔をしていた。
「私、かわいい子以外お断りですので」
あれ?姐さん?ちょっと姐さん??
なんか、違うような....まぁ私は、真逆だけども。
なんていうか、マイナス補正の人にそれはダメだと思う。
案の定ヒートアップしたかっこいい系(笑)の二人はわめき出した。
獣のくせに生意気だのなんだのと言ってウザい。
「...ローロウングイス」
魔法式を頭の中に出して鋭い爪を凶器オウムを喚ぶ。
「手伝ってくれる?ロン?」
『クァー』
「オウムっぽくないね」
男達にロンを差し向けてターラさんを呼ぶ。
ぎゃぁぎゃぁいう彼らに分かるようにロンを呼んで笑う。
「次、ターラさん馬鹿にしたら目玉引きずり出すんでよろしく」
顔を青くした彼らにロンを見せると脱兎の如く逃げ出した。
「ありがとう、ロン」
『クァー』
「やっぱオウムっぽくないね」
ロンに還ってもらうとターラさんをみる。
腕を捕まれたのか少し赤い。
「大丈夫?」
「大丈夫よ。ありがとう」
やっぱり....まだ、人が怖いんだなと思った。
ターラさんの青い顔をみて少し悲しくなった。
もっと早くロンを出して追い払えば良かったと後悔した。
「あれ?早かったね....どうしたの?」
マグリスさんが出てきてすぐにターラさんに駆け寄った。
「馬鹿に絡まれたから脅して追い払ったんだけど....ちょっと遅かったみたい。ごめん。」
ターラさんの腕を撫でていうとターラさんは、笑って平気だと言った。
「僕は、ターラを宿に送るから他の人待っててもらっていい?」
「うん、大丈夫」
マグリスさんは、急いでターラさんを抱えて宿に走っていった。
....ターラさん大丈夫かな。
やっぱり、まだ人が駄目なら私も駄目なんじゃ....
「あれ?此木、ターラは?」
ハイガをみてあったことを説明した。
やっぱりハイガも油断していたみたいで険しい顔をした。
「そんな簡単に割り切れるもんじゃなしな。
ターラはしばらく休ませよう。
マグリスも一緒の方がいいだろうな。
あいつらなかいいし」
ハイガは、なにか考えてから私をみて頭を撫でた。
「お前はよく頑張ったよ。ありがとな」
もっと早く魔法式を組めるように頑張ろう。
一瞬で出せるくらいに....魔力も込めて、素早く組み上げよう。
「次は絶対触る前に出すことにする」
「はは、次をなくすのは俺らの役目だよ」
なにそれ、かっこいい。ずるい。
私も言いたいんだけど、それ。
「にしても、鼻歌うたってご機嫌だったな」
ぎょっとしてハイガを見上げるとニヤニヤしていた。
「隣にいたの俺らだけじゃねーぞ?」
知らない人に聞かれた!!
リアルorzしていたらラットさんに立たされた。
いや、もうはずかしいです。すみません。
本当に、忘れてください。
そのうち召喚獣をまとめたい。




