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世界は不条理で出来ている  作者: 高遠
第一章 始まりのはじまり
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仲間たち 7

今回は、短めです。

バタバタしながら準備をする周りに圧倒されながらラットさんに連れられてレントゥスがいる部屋に入った。

服は変わっていたし血も拭かれていたけどやっぱり死んでるんだなというのが分かった。

空気が冷たくて彼の手も頬も冷たくて固い。


「レントゥス...ごめん...痛かったよね」


死んでいるのに何故か顔は微笑んでいて不思議な気持ちになる。

彼の側に座ってただ、見詰めた。

ハイガとラットさんは、出ていった。

多分....気を使ってくれたんだろう。


「レントゥス....ありがとう。私、嬉しかったよ。告白なのか友愛なのか...分からなかったけど告白ってことにしていいよね?

私のファーストキス奪ったくらいだし。

本当に嬉しかったよ。でも...わざと剣にあたりにいかないでほしかったな。

私が死ぬまで待っててよ?それだけは許さないから、殴るから。絶対....待っててよ?

あと、二月の間ありがとう。私を庇ってくれたり色々話をしてくれたり励ましたり泣かせてくれたり笑わせてくれたり....本当にありがとう....っ....ありがとう、ありがとうレントゥス。私の大事な....大切な人。」


彼の手は変わらず冷たいけれど浮かんでいる笑みだけは温かくて涙が溢れた。

向こうでは、こんなに泣かなかったのに....。

泣き虫になっちゃったみたいだ。

これも早く治さなきゃ。

みんなを支えるために、みんなを安心出来る町を作るために。


「私、亜人の人達の為の町を作るよ。

でも、その前に国を滅ぼすつもり。

力で押さえ付ける訳じゃないけど力を示す事も大事だから。

それに、今までされたことを許すつもりはないから。

復讐....なのかな?区切りなのかな....?

でも、レントゥスが笑ってくれる町を作るよ。

町長は、ラットさんに押し付けるつもり。

私には向いてないから裏方がいいなあ。

レントゥスが居たら迷わず町長に推すのに....」


それからしばらく何をしようとしているか、町はどんな風にしようかと話続けた。

しばらくしてラットさんが来てレントゥスを板に乗せた。

それを二人で運んでハイガ達が掘った穴にそっとおろした。

みんなで土を落としたらあっという間だった。

ラットさんが花を土の上に置いてみんなで黙祷した。

話しすぎてちょっとのどいたい。

レントゥスのお墓をじっとみてから宿に戻る。


「大丈夫か?」


ラットさんが私を見下ろさずに屈んで顔を見る。

心配性だなあと苦笑を溢して平気だと言った。


「でも、向こうでレントゥス達に会いたかったって思ったよ。」


苦笑い気味に言うとラットさんは、小さく笑ってそうだな、と言った。

あの平和な世界で皆に会えたら本当に良かったのに。

簡単に人が死なない、皆で笑って遊べるあの場所で....きっと....幸せに....なれたのかもしれない。


「....本当に....お前の世界に行ってみたいな。」


ラットさんは、ぽつりとそう言った。

きっとラットさんが向こうに落ちたらあっという間に芸能人になれそうだと思った。

こんな美形中々いないし。

きっと引っ張りだこでストレス感じつつも辞めるのは敗けだとか思って実力派俳優とかになるだろうね。

そしたら、中々会えないだろうから私の家に匿ってしまうのもいいかもしれない。

はにわはきっと嫌がるだろうなあ。


「きっと行けるよ。私が証明だし」


次落ちるなら絶対に平和な場所に落ちたいけどねと言うと苦笑された。

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