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残念無双  作者: けいちょ
<LESSON 4> 旅は続いてしまうもの
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第6話 1秒1秒

修学旅行の初日を終えて郷士と寝床に着いたはいいが

当の太郎は全く眠りに就けなかった。

郷士のいびきを聞きながらずっとこんなことを考えていた。

「俺は卒業したらどうなるんだろう」と。


ちなみに忘れていると思うので説明しておくと

太郎たちが通っている南出屋年専門学校はグレード制と言って

学年制ではなく3月と9月にあるグレード審査会によって

昇格もしくは残留、降格が決まる。

1の時に降格だと退学、4の時に昇格だと卒業になる。

ちなみに判断基準は明らかになっていない。


グレードごとにいろいろな特典がある。

2になるとテレビを見ることができるようになる。

逆に言うと1の時はテレビはつかない。

というか1〜4までそれぞれ家のゾーンがあって

1だとネットもテレビもつながらない為退屈なのである。

まぁ俺は美奈都と一緒だったからそこまでではなかったが。

3になると2階建てになる。

ちなみに1は仮設住宅、2は1階建の普通住宅になっている。

4は防音設備などが整った少し豪華目の2階建てになる。

ついでにいうとグレード4は20名までとなっている。

グレード3は30名であとは制限がない。

まぁこういうシステムも当然のことながらここならではのものだ。

ここ以外でこんなシステム聞いたことがない。


正直今までこんなことなかったし

なんだかんだトラブルは起きたものの結構楽しかった。

謹慎処分を食らったり、衝撃の事実を聞いたりとかで

他の学校では絶対に味わえない種類の衝撃を楽しんだ。


しかし次の審査会の結果によっては卒業もあり得る。

つまりもうこの学校にはいられなくなるのだ。

実はこの修学旅行が始まる前に規定が少し変えられた。

「この学校の敷地内に入れるのは在校生のみ」

つまり卒業すれば入ることすら許されない。

まぁ隣のデパート施設には入れるんだが。

それを考えただけで眠れなくなっていく。

そして太郎は美奈都のことも考えていた。

俺はあいつのことが好きなんだけど照れ臭くて言えないよな、と。

いつも素っ気なく対応しちゃってるけどあいつが冷めてしまわないかな、と。

なんだかんだで太郎も美奈都を意識しているのがわかる。

それに友達だと思っていた実の双子の妹真昼。

真昼は現在グレードは3なので卒業後はしばらく会えないことになる。

まぁ真昼とは現に家族だから結婚とは言わないけど

これからの話のことを考えるとかなり混乱する。


旅館から見える夜の景色がこんなにも寂しく見えるのは

一体何故だろう。

そう思いながら太郎は目を閉じた。


その日の夢はとんかつをひたすら食べるというなんとも言えない夢だったという。

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