第4話 いろいろな思い
「おいナット!腰を使ってみろ!」
「んな事言ったってよぉ〜!・・・ぇい!」
なぜか2人は都内にあるバッティングセンターに来ていた。
いや・・・んなもん地元にもあるでしょうよ。
でも2人は結構仲が良すぎだった。
なぜ良すぎだって?仲がいいという言葉では収まらないからだ。
しかしなんでこんなに相性がいいんだか・・・。
え?何でそんな2人の状況わかるかって?
察してくれ・・・一緒にいる事を・・・。
「まさか東京まで来てバッティングセンターに来るとは・・・」
「ま・・・まあね・・・えぃ!」
真昼はあまり運動をしないのであまり当たらない。
俺はそこそこやっていたので130キロまでならなんとか当たる。
まぁ当たったところで何にもならないけどな。
「それにしても美奈都よ、聞きたい事があるんだが。」
「どうし太郎?」
「略すな、いやこの先どうしようかなぁって・・・」
「結婚の話か?小太りじいさんの話か?」
その独特の2択はなんですか。
それに小太りじいさんの話をこれからどうしようというのだ。
あと結婚ってそんな流れじゃなかったよね。
「ナットってば大胆だな。」
「本当美奈都ちゃんって大胆よね。」
さすがの郷士もちょっと驚いてる。
助かった
「まずはカップルからだろ?」
助かった気がした自分がさっきまでそこにいました。
「太郎はこの先どこに行くのって話をしてるんだよ?」
真昼が丁寧にツッコミを入れる。
何気に珍しいシーンかもこれ。
「とりあえず・・・適当に見て回ろう!」
出た最強の名言”適当に見て回ろう”。
美奈都は割とこの言葉が好きだったりする。
そんな中・・・。
「この学校を閉めようと思っているよ。」
これは重さんこと重蔵校長の言葉だ。
確かにこの学校は無駄にでかいし経費がかかる。
そして何よりあの特殊すぎるシステム。
今更ながらかなり無茶苦茶な学校に入ったものだ。
俺はこの学校に入って4年目に入るが
今はグレード4、一番上のグレードだ。
グレード審査会というのがあって1年に2回行われる。
そこで昇格か降格か残留が決まるのだが
下手すれば来年の3月をもって卒業の可能性が出てきたのだ。
引っ掛かる点はある。
しかしそんな事を考えていると頭に刺激が
「いって!」
「何ぼけっとしてんだ!次行くっての!」
美奈都だった、頭をデコピンされたのだ。
「以外とタローはぼけっとしやすいんだよな!」
と郷士だった。
「ハハッ・・・悪りぃ悪りぃ・・・ってかなぁ!」
こうして俺たちは次の目的に行く事なく
取り敢えず時間まで東京都内を満喫していた。
そんな中、真昼は少し浮かない表情をしていた。
その表情の意味を俺たちは知る由もなかった・・・。




