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居場所
それ以来
僕と純平はその店に足繁く通った
お互い一人暮らし
遅くに帰って、一人でコンビニ弁当を食べるのはあまりにも味気ない
残業後、僕から誘うことも多かった
出会って間もなくは
純平のペースに巻き込まれたくないと一線を引いていた僕だったが
純平は誰に対しても「いい距離感」をわかっている男だった
。
。
。
僕たちが行く時間は
もう客も少なく、ほとんどが馴染みの客だった
「おお!きたきた」
「お前たちが好きそうな刺身、取っておいたよ」
まるで家に帰ってきたような安心感があった
純平はよく上司のモノマネをしたりして、場を盛り上げた
そういう空気を作るのが本当にうまかった
純平にとっても、僕にとっても
肩肘張らずにいられる
心地よい場所になっていた
ほぼ毎日のように「夕凪」へ行き
自宅に帰ったらすぐシャワーを浴びて
泥のように眠る
平日はその繰り返しだった
だけど
休みの日に純平と会った記憶はほぼない
純平は休みの日には必ず実家に帰っていた
なにやら可愛い妹がいるようで
つい顔を見に帰りたくなるということだった
その感覚は全くわからなかった
妹がいたら僕もそういう感覚になるのだろうか…
そんなことをいつも思っていた




