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ゆうの見ているもの
あの海で僕は…
夕日が沈んでしまっていて残念だった
きれいな夕日をみせてあげたかった
きっとゆうも、残念に思うと思っていた
でも…ゆうは違った
夕日が沈んだことよりも
その後の空のグラデーションの美しさに心を奪われていた
今はないものに目を向け過ぎている僕と
今はないものが残した美しさに目を向けているゆう
僕があの日
ゆうの言葉に感動したのは
その優しさの裏にある強さを感じたからだと思う
その後も
あの海とゆうの言葉を繰り返し思い出した
そのうちに僕に自分の弱さと向き合う覚悟が
生まれてきたように思う
それにしても
あの雨の日曜日
なぜゆうがあそこにいたのか…
なぜ僕を食事に誘ってくれたのかは謎だ
でもその唐突さがゆうの面白くてかわいいところだと思ったから
理由はあえて聞かなかった




