そして二人で
間もなくやってくる純平の命日は
ちょうど日曜日だった
きっとその日
ゆうはパン屋にきてメロンパンを買うだろう
だからそのあと一緒に
いつものように公園でメロンパンを食べるのも
純平への供養になる気がした
そして僕は
これまでの思いをゆうに伝えることにした
ゆうがどう思うかはわからない
受け入れてくれるのかもわからない
ましてや僕が
ちゃんとゆうに伝わるように
話せるのかもわからない
でも
飾らずに思ったまま話をしようと決めた
もうこれまでの弱い自分に戻らないために…
ゆうとの時間をこれからも大切に守るために…
そして…ゆうの笑顔を守っていくために
。
。
。
。
。
ゆう
「晴人さん、せっかくだからこの後よかったらご飯でもどうですか?」
純平の写真の前でずっと黙って座っていた僕にゆうは声をかけた
晴人
「じゃあ……
僕のおすすめのお店でもいいですか?
毎年、純平の命日にはそこでご飯を食べることにしていて…
あ、でも…他の馴染みの客と一緒になるので……
ゆうさんが嫌なら、別のところにしましょう」
ゆう
「それ、『夕凪』ですよね?笑
兄の命日を…みなさんで…」
ゆうはそっと目を伏せた
「本当に兄は幸せですね
そんな素敵な人たちに囲まれて…」
「実は私あのお店、もう一度行きたかったんです
料理もおいしかったし雰囲気も好きだったし…
あと
あそこに貼ってあったあの夕凪の写真が印象に残ってたから」
晴人
「そうだったんですね」
ゆう
「それと…」
ゆうは少し恥ずかしそうに
「ゆう…でいいですよ
『さん』はいりません
もう…敬語もやめてくださいね笑」
そういって
まだ少し硬さの残る僕に優しく笑いかけた
晴人
「うん、わかった
じゃあ…いこう笑」
ゆう
「うん!いこう笑」
ふと純平の写真に目を向ける
ゆう
「では、お兄ちゃん
ここじゃ寂しいならお店にきてね笑
でも…本当にお兄ちゃんがきたら
みんなびっくりするか…笑
じゃあ…ちょっと行ってくるね」
もう日は落ちかけていた
僕とゆうは
みんなの待つ「夕凪」へと向かった
。
。
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fin,




