表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
15/24

第15話 闘神ヌル、闇を焼こうとする

 帝都エデンの空は、白く焼けていた。


 夜なのに、夜ではなかった。


 ホウジュ区の商業灯も、カミハラ区の研究塔群も、湾岸区の防潮魔導壁も、アツギ中枢区の夢殿の光も、すべてがひとつの白へ飲み込まれている。


 その中心に、女帝ヌルがいた。


 市民が聖像で見る小さな女帝ではない。

 夢殿の玉座で退屈そうに笑う少女でもない。

 式典で手を振り、信徒たちへ光を落とす統治用の義体でもない。


 闘神ヌル。


 戦うために作られた女帝の姿。


 白と金の戦闘外殻が、少女の身体を覆っている。背後には巨大な光輪が浮かび、何層にも重なった輪が互いに逆向きへ回転していた。回転するたびに、空間が固定され、死都東京から漏れ出す黒い歪みが押し返される。


 翼状兵装が、帝都の空を覆っていた。


 翼と呼ぶにはあまりにも硬質で、兵器と呼ぶにはあまりにも神聖で、聖具と呼ぶにはあまりにも破壊的だった。一本一本の翼の内側を、魔導炉直結の光が走る。夢殿から送られる封印制御光、ヴァルハラ宮殿の戦闘管制、ワルキューレの補助権限、そして帝都全域の魔導インフラから吸い上げられた出力。


 帝都エデンという都市そのものが、闘神ヌルの背に接続されていた。


 ホウジュ区の空中歩道では、市民たちが建物の中へ逃げ込みながらも、思わず空を見上げていた。


 白い女帝が、黒い夜を撃っている。


 その光景は、信仰画のようだった。


 だが、信仰画よりもずっと怖かった。


 闇の子の思念が触れた空の裂け目から、黒い腕が伸びる。


 腕と言っても、人間のものではない。溶けた鉄と骨と影を混ぜ合わせたようなものだ。手のひらには古い改札口が開き、指先には死都東京の駅名が刻まれている。腕がホウジュ区へ向かって垂れ下がると、空中歩道の下に一瞬だけ旧東京の線路が重なった。


 悲鳴が上がる。


 次の瞬間、闘神ヌルの翼状兵装が一枚、角度を変えた。


 光が走った。


 黒い腕は、触れる前に消えた。


 爆発ではない。


 燃焼でもない。


 白い光に意味を削り取られ、存在そのものを否定されたように崩れた。腕に刻まれていた駅名が一文字ずつほどけ、黒い雨となって降る。しかし雨は地上へ届く前に、ヨムルンガルド結界の細い蛇光に呑まれた。


 市民たちが息を呑む。


「女帝様……」


 誰かが祈った。


 その祈りはすぐに周囲へ広がる。


 怖いから祈る。

 助かったから祈る。

 見上げた先に、祈る以外の言葉がないから祈る。


 闘神ヌルは、それらを聞いていないように見えた。


 いや、聞こえてはいるのだろう。


 帝都全域に張り巡らされた信仰場、聖像、祭壇、夢殿通信網を通じて、市民の祈りはすべて女帝へ届いている。だが、今のヌルにとって、それは慰めでも栄光でもなかった。


 ただの入力値だった。


 祈りは、認識圧となる。

 認識圧は、女帝義体の神格を補強する。

 神格は、闘神義体の出力安定へ回される。

 出力は、黒い漏出体を焼く。


 帝都の信仰は、今、都市防衛の燃料になっていた。


 カミハラ区の上空に、骨の翼を持つ獣が現れる。


 獣は、タルタロスの硫酸の海から這い上がってきたもののようだった。身体の半分は溶岩で、もう半分は凍土。背中の翼には、死者の顔が張りついている。口を開くと、D∴C∴が聞いたような壊れた神託が漏れた。


『ヌル……』

『返せ……』

『シオン……』

『ひとつに……』


 闘神ヌルは、表情を変えなかった。


 右手を上げる。


 巨大な光輪の一枚が停止する。


 停止した光輪の中心に、魔導炉直結の出力が収束する。


 白い槍が生まれた。


 それは、帝都大学の研究塔よりも長く、湾岸区の防潮壁よりも太く、夜空を貫く聖槍のように輝いた。


「タルタロス漏出体、第十一群」


 闘神ヌルの声が、戦闘管制回線へ冷たく落ちる。


「焼却」


 白い槍が放たれた。


 骨の翼を持つ獣は、叫ぶ暇もなかった。翼が消え、胴体が消え、死者の顔が浮かんだ凍土の皮膚も、溶岩の心臓も、すべてが白い光へ呑まれる。


 カミハラ区の研究塔群が、遅れて衝撃波に揺れた。


 非常シャッターが軋み、研究員たちが床へ伏せる。帝都大学中央観測室では、クレハが端末にしがみつきながら笑った。


「凄まじいな。美しいほど最悪だ」


 通信の向こうでシンが叫ぶ。


『教授、感想がおかしい! 今ので都市情報網の三系統が一瞬白飛びした!』


「闘神義体だ。都市が女帝の兵装になる。想定通りではある」


『想定したくなかったよ!』


「同感だ」


 クレハは戦闘記録を保存しようとして、端末が熱で落ちかけたため、舌打ちした。


 湾岸区では、防潮魔導壁を越えようとしていた黒い波が焼かれていた。


 波と言っても、水ではない。


 タルタロスの硫酸の海の影。そこに死都東京の地下通路、錆びた線路、切符、剥がれた影、名前をなくした死者たちの残響が混ざり、黒い潮となって帝都へ押し寄せている。


 機動警察の装甲車両が並ぶ。魔導盾を展開した隊員たちが歯を食いしばる。


「壁、持ちません!」


「後退するな! 市民避難完了までここで支える!」


 その頭上を、白い光が通った。


 闘神ヌルの翼状兵装から放たれた横薙ぎの光撃が、黒い波の上層を削り飛ばす。硫酸の海の臭いが、焼けた鉄の匂いへ変わる。波の中から伸びていた無数の手が、一斉に消えた。


 隊員たちは、声もなく空を見上げた。


 破壊神が、帝都を守っている。


 救いと恐怖が、同じ形で空にあった。


 だが、闘神ヌルが光を放つたび、夢殿の最深部では別のものが軋んでいた。


 眠りの座。


 白い花のような神格生命維持装置の中心で、ヌル本体は眠っている。だが、その眠りは穏やかではなかった。閉じた瞼がかすかに震え、白い指先が硬く曲がる。身体から伸びる魔導管の一部が黒く焦げ、制御符が焼け落ちる。


 ヌル本体の胸元に、黒い筋が浮かんだ。


 傷ではない。


 だが、傷に見えた。


 闇の子の現世接続を焼くたび、その反動はヌル本体へ戻ってくる。光と闇は分かれているが、根は同じ。闇を焼けば、光の奥にも痛みが走る。


 ズィーベンは観測盤の前に立ち、次々と流れる数値を見ていた。


「眠りの座、第五制御花弁に亀裂。魔導管二十七番から三十四番、逆流。闘神義体出力、七十四パーセント。魔導炉側補助出力、限界域へ接近」


 夢殿の技術官たちが走る。


「本体保護結界を増設!」


「第七層まで展開済みです!」


「闇の子思念波、再接近!」


「タルタロス側から黒潮圧、上昇!」


 ズィーベンは、戦闘管制回線へ接続した。


「陛下」


 帝都上空の闘神ヌルは、次の漏出体群へ照準を向けたまま答えた。


『何?』


「本体負荷が限界です。これ以上、闇の子の接続を直接焼けば、眠りの座にも反動が」


 ヌルの光輪が回る。


 その向こう、死都東京方面の空の裂け目から、黒い光がまた伸びていた。


 今度の黒い光は、怪物の形をしていない。


 腕でも、獣でも、波でもない。


 ただの声だった。


 闇の子の声が、光の筋として帝都へ伸びている。


『ヌル……』

『聞こえる……』

『わたしも……』

『ここに……』

『返して……』


 市民にはもう聞かせられない。


 もう一度あの声が帝都全域に響けば、認識誘導では抑えきれない。女帝信仰は揺らぎ、ヨムルンガルド結界はさらに不安定化し、D∴C∴の残党が再び動く可能性もある。


 闇の子の存在証明は、帝都にとって危険すぎる。


 だから、ヌルは撃とうとした。


 黒い声そのものを焼くために。


「知ってる」


 闘神ヌルは答えた。


「でも、ここで止めなければ帝都が落ちる」


「陛下が落ちれば、帝都も落ちます」


「アタシはまだ落ちない」


「本体負荷は予測値を超えています」


「なら、予測を直して」


「陛下」


「ズィーベン」


 ヌルの声が低くなった。


「今、アタシが止まれば、あれは帝都に触れる。ホウジュ区の避難民も、カミハラ区の研究員も、湾岸区の警察も、アツギの信徒も、全部聞く。声だけじゃない。タルタロスの海も、死者の影も、邪柩の奥の痛みも流れ込む」


 彼女の翼状兵装が広がる。


「アタシは女帝だ。帝都を守る。守るためなら、闇でも半身でも焼く」


「闇の子そのものを焼くおつもりですか」


「焼けるならね」


 ヌルは、空の裂け目を見た。


 その奥にいるものを見ていた。


 かつて一つだったもの。


 光と闇に分かれた半身。


 殺せないから封じた。

 切り捨てられないから眠らせた。

 眠らせるために、シオンを楔にした。


 ヌルは小さく笑った。


 それは、市民が聖画で見る優しい笑みではなかった。


「でも、焼けないなら、焼けるところまで削るだけだよ」


 夢殿の観測盤が一斉に赤く染まった。


『警告』

『闇の子接続核への直接攻撃準備』

『ヌル本体反動、危険域』

『眠りの座、同期崩壊リスク』

『ヨムルンガルド結界外層、連鎖破断リスク』

『シオン=ノイン封印再構成中』

『アリス記録核、過負荷』

『シグレ残響座標、タルタロス深層』


 ズィーベンの表情が、初めてわずかに崩れた。


「陛下、お待ちください。今、接続核を焼けば、タルタロス側の再構成にも反動が及びます。シグレたちも――」


「それでも帝都を落とすよりましだ」


 ヌルは言い切った。


 その判断は冷酷だった。


 そして、支配者としては正しかった。


 帝都エデンを守るために、タルタロスへ落ちた数人を切り捨てる。

 闇の子の現世接続を焼く。

 封印再構成が失敗しても、最悪の崩壊だけは防ぐ。


 それは合理だった。


 かつて、シオンを楔にした時と同じように。


 闘神ヌルの光輪が、完全な攻撃態勢へ入る。


 帝都全域の魔導灯が一瞬だけ暗くなった。


 都市の光が、空へ吸い上げられていく。


 女帝信仰の聖像が一斉に発光し、魔導炉が低く唸り、夢殿の白い塔が夜空へ刺さるように輝く。ヴァルハラ宮殿の尖塔からは、戦闘管制用の金色の線が闘神義体へ伸びる。


 ヌルの掌に、白い太陽のような光が生まれた。


 それが放たれれば、闇の子の接続核は焼かれる。


 帝都は、ひとまず守られる。


 ヌル本体には反動が来る。

 シグレたちも巻き込まれるかもしれない。

 シオンの封印再構成も壊れるかもしれない。


 それでも、都市は残る。


 ヌルは撃とうとした。


 その瞬間。


 白い光の中心に、青白い刃が触れた。


 とても細い光だった。


 闘神ヌルの光撃に比べれば、糸のようなものだ。


 だが、その糸のような青白い光は、ヌルの照準をわずかにずらした。


 ムラサメ。


 裁きの門の向こう、タルタロス最深部から伸びた、シグレの剣の響きだった。


 ヌルの瞳が細くなる。


「シグレ」


 空と地獄が、一瞬だけつながる。


 帝都上空にいる闘神ヌル。

 タルタロス最深部、邪柩の前にいるシグレ。


 二人の間には、死都東京がある。裁きの門がある。ヨムルンガルド結界がある。シオンの残響がある。アリスの記録核が悲鳴を上げ、セーフィエルが泣き、マナがアリスを支えている。


 それでも、声は届いた。


「叩き潰したら駄目だ」


 シグレの声は、ひどく疲れていた。


 だが、眠たげな響きだけは残っていた。


 こんな時でも、彼はシグレだった。


 ヌルの表情に、苛立ちが浮かぶ。


「人の子、今それを言う?」


 黒い亀裂から、また闇が伸びる。


 ヌルは片手を向け、反射的にそれを撃ち落とした。白い光が黒い影を焼く。帝都の外縁結界が揺れ、遠くで市民の悲鳴が上がる。


「あれを放っておけば帝都が壊れる」


「わかってる」


「わかってない。闇の子は怪物の群れじゃない。タルタロスの海でもない。あれはアタシの半身だ。現世に触れれば、世界の根に触れる。帝都だけで済む保証はない」


「わかってる」


「なら、邪魔をしないで」


「邪魔するよ」


 シグレの声は低かった。


「君が闇の子を壊せば、君も壊れる」


「アタシの心配?」


「少し」


「優しいね」


「たぶん」


「今それを言えるところ、本当に腹が立つ」


 ヌルの光輪が低く鳴る。


 彼女の怒りに反応して、翼状兵装の出力が上がった。


 だが、シグレは引かなかった。


「光が闇を押し潰すだけなら、また誰かが楔にされる」


 ヌルの表情が、わずかに止まる。


 シグレは続ける。


「シオンの次は、ボクか、アリスちゃんか、別の誰かだ」


 その言葉は、闘神ヌルの装甲を貫いたわけではない。


 光輪を止めたわけでもない。


 戦闘出力を落としたわけでもない。


 ただ、ヌルの中にある古い傷を、正確に指で押した。


 シオン。


 ワルキューレ第九位ノイン。


 帝都を守るために、人柱にされた少女。


 合理の果てに、永遠の苦痛へ落とされた者。


 ヌルは、彼女の名を忘れていない。


 記録から消した。

 聖画から消した。

 市民の記憶から消した。

 ワルキューレの正式序列から欠番にした。


 だが、ヌル自身は忘れていない。


 忘れられるはずがなかった。


「……必要だった」


 ヌルは言った。


 誰に言い訳をしているのか、自分でもわからない声だった。


「世界を壊さないために」


「うん」


「帝都を残すために」


「うん」


「死都東京から、闇を溢れさせないために」


「うん」


「それでも駄目だと言うの?」


「駄目っていうか」


 シグレは、少しだけ息を吐いた。


「もう、同じやり方は嫌だ」


 その声は、神に逆らう英雄の声ではなかった。


 ただ、疲れた人間が、それでも譲れないものを言う声だった。


「シオンは、もう一人で眠らなくていい。アリスちゃんも、誰かの代わりに楔にならなくていい。ボクも、ノインの残響だからって門の部品になりたくない」


 遠く、タルタロスの奥でアリスの声がかすかに混じった。


「私は、アリスです」


 それは通信ではない。


 記録核を通じて漏れた、彼女の自己定義だった。


 ヌルは、その声も聞いた。


 次に、マナの声。


「アリスを壊す道なんて、私は認めない!」


 セーフィエルの泣き声。


「シオン……!」


 そして、シオンのかすかな声。


「母さん」


 すべてが、闘神ヌルの光の中へ届く。


 ヌルは、空の亀裂を見た。


 黒い光が伸びている。


 闇の子が、こちらへ手を伸ばしている。


 それは危険だ。


 間違いなく危険だ。


 帝都を壊し、世界を揺らし、ヌル自身をも引き裂く可能性がある。


 だから、焼くのが正しい。


 正しい。


 正しいはずだ。


 だが、その正しさの先に、また誰かの名前が消える。


 ヌルは、自分の白い手を見た。


 闘神義体の手。


 厚木基地を制圧した手。

 死都東京を封じた手。

 シオンを楔にした手。

 帝都を守り続けてきた手。


 その手が、また同じ形を作ろうとしている。


 ヌルは初めて黙った。


 帝都上空に、沈黙が落ちる。


 光輪は回っている。

 翼状兵装は展開されている。

 魔導炉直結の光撃は、まだ撃てる。

 黒い接続核は、まだ焼ける。


 だが、撃たなかった。


 夢殿最深部で、ズィーベンが観測盤を見る。


「闘神義体、主砲出力低下。照準、闇の子接続核より逸脱。本体負荷、上昇停止」


 技術官の一人が、信じられないように呟く。


「陛下が……止めた?」


 ズィーベンは答えなかった。


 彼女は眠りの座のヌル本体を見た。


 閉じた瞳は、まだ開かない。


 だが、その指先の震えは止まっていた。


 帝都上空で、闘神ヌルは低く言った。


「シグレ」


「なに?」


「失敗したら焼くよ」


「うん」


「キミごと焼くかもしれない」


「できれば、そこは遠慮してほしいなぁ」


「努力はしない」


「ひどい女帝様だねぇ」


「今さら?」


 ほんのわずかに、ヌルの口元が歪む。


 笑みではない。


 怒りでもない。


 神が、自分以外の答えを一度だけ待つと決めた顔だった。


「時間をあげる」


 闘神ヌルは、空の亀裂へ向き直った。


 翼状兵装の照準は、闇の子の接続核から外れている。


 だが、帝都へ伸びる黒い漏出体には、迷わず光を撃ち込んだ。白い光が黒い影を焼き、ホウジュ区へ落ちかけた怪物の爪を消し飛ばす。


「帝都へ触れるものは焼く。闇の子そのものは、今だけ焼かない」


「ありがとう」


「礼を言うのは、成功してからにして」


「成功したら、お茶でも出すよ」


「神に粗茶?」


「ハルナちゃんのお茶はおいしいよ」


「……本当に、どこまでも人の子だね」


 闘神ヌルは、黒い空を睨んだ。


 闇の子の声が、遠くで震える。


『ヌル……』

『なぜ……』

『聞く……?』


 ヌルは低く答えた。


「黙っていて。今は、人の子の馬鹿げた答えを見ているところだよ」


 黒い光が揺れた。


 白い光が、それを帝都から遠ざける。


 焼き尽くすのではなく。

 押し潰すのではなく。

 時間を稼ぐために。


 帝都エデンの空では、破壊神が初めて破壊を保留した。


 それは赦しではない。


 改心でもない。


 勝利でもない。


 ただ、女帝ヌルの合理性に、ほんの小さな沈黙が生まれた瞬間だった。


 その沈黙の向こうで、タルタロス最深部のシグレたちは、まだ答えを探していた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ