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第15話 魔王様は復讐ってしたことありますか?

「ガアアアアアァッ!」


突如現れた大狼ウルフファング。


ウルフファングがウェルミナに襲いかかる!


「ちょっ…」


ウェルミナはウルフファングの攻撃をなんとか避けた。


ルアがリカルダの前に出てき、魔法を唱える!


「ここは僕が!炎嵐(フレイムストーム)!」


ボオオオオオオオォッ!!


リカルダ達の目の前に、激しい炎の渦が現れる!


ガアアアッ!?


ウルフファングは一歩後ろに退き、炎の渦を避けた。


「次いきます!鋭利な岩塊(シャープ・フェルス)!」


鋭利な岩塊(シャープ・フェルス)…地中から岩の柱を出現させる地属性の技。高度魔法である。


ボゴッッ!


ウルフファングの下から岩の鋭い柱が生えてくる!


グサッ!ブシュッー!


ガァッアアァッ!


鋭い柱はウルフファングの後脚に突き刺さった!

岩柱が突き刺さり貫通した後脚からは、血が溢れ出る。


「…これは(高度魔法をいとも簡単に…こいつは一体何者なんだ?)」


「今です!冒険者様!」


「了解したわ!」


タッタッタッ!!


ウェルミナはウルフファングの横に回り込む!


曲斬(カーブ・シュナイデン)!」


曲斬(カーブ・シュナイデン)…曲線を描くように相手を斬る技。


ウェルミナはあまりの痛さに混乱しているウルフファングの背中に飛び上がる!


ザクッ!フィュッッッ!


ウルフファングの体にレイピアを差し込み、曲線を描くように傷を刻み込こんでいく!


「いっちょあがり!」


ブシュュュュッ!


暫らくすると、ウルフファングの体に刻み込んだ傷から大量の血が吹き出す!


ガッ…ガアアアアァァァアッ!


「来たわね…ってあれ?」


ウルフファングはウェルミナを狙わず、正面にいるルアを狙い接近する!


ドドドドドッッ!


「ガァアッアァァァ!」


鋭い牙が生えた口を大きく開け、ルアを丸呑みにしようとする!


ウルフファングにルアは何もせず立っているだけ。


「避けろ!」


リカルダの声を届いていないようだった。


…ここで死んでもいいか。

村の皆も死んでしまったし、生きる価値もないよな。


出来れば、この冒険者共でも殺してやりたかったけど…


母さん…村の皆…今からそっちに…


「ぅ…」


ルアの目に涙が浮かぶ。

目の前にはウルフファングの口。


あれ何で泣いてんだよ…別に悲しいことなんて、ないはずなのに…


ルアはガタッと膝を崩す。


死ぬ…今から死ぬ…死ぬのか?それは…


それは…


それは…嫌だ…


ルアが噛み殺される。その時だった。


「はあああああっ!」


リカルダはルアの前に出る!


炎衝斬(フレイムクラッシュ)!」


リカルダは炎を纏わせた剣でウルフファングを斬る!


ボッオオオオッッ!


という音を響かせながら、ウルフファングは真後ろに吹っ飛ぶ。


「ガァッ…ガウァァアッ…」


ウルフファングは顔についた炎を、どうにか消そうと暴れている。


「あ…」


ルアは起こった事を理解できてないのか、呆然としている。


「死ぬ…それで、村の皆が喜ぶと思うの?」


リカルダはルアにそう言い放った。


ボォォオオオオオオォッ!


ウルフファングについた炎は消えず、炎は火力を増しウルフファングは火だるまになる。


「ガッ…ガアアアァァァッッ!」


と最後に声を上げ、ウルフファングは燃え尽きていった。


この後、ガルムが何事か駆け寄って来た。

焼け焦げたウルフファングと、涙を流しているルアを見て。


その後は、早くギルドに帰りたいという事から、ガルムに報酬をもらいマフィスの村から出て行った。


ウェルミナの慰めを受けたものの、

結局ルアは、最後まで涙を流したままだった。


《この出来事から何日か経った時の事》


テロリアの町を1人で歩くルアがいた。


こいつも冒険者…あいつも冒険者…


通り過ぎて行く冒険者を睨みつけながら、街道を歩いていく。


「見て見て!あの人カッコいい!」

「本当だ!イケメンじゃ〜ん!」


女性の冒険者がルアを見て騒ぐ。


あの人らも冒険者…ああ目障りだ!


まだ冒険者を恨む気持ちは吹っ切れていないようだ。


ったく、早く村を治す材料を買わないと。


とルアはギルド『Grant'stales(グランツ・テイルズ)』と看板がある建物を通り過ぎる。


「えっ?」


ルアは引き返し、ギルドの看板を見る。


「グランツ・テイルズ…って…」


ルアはウェルミナの腕に描かれていた文字を思い出す。


「…あの2人のギルド」


ルアはギルドを覗いて見る。


そこにはギルドメンバーと会話する、ウェルミナとリカルダが居た。


内容は聞こえないが、楽しそうな笑い声が聞こえてくる。


ルアはその様子を悲しそうな目で見つめ、微笑む。


「ギルドに何かご用でしょうか?」


「うっ…!?」


突然話しかけられ、ルアは後ろに振り向く。

そこには紙袋を抱えたライムがいた。


「い、いえ何も…失礼しました」


「ちょっと待ってよ」


立ち去ろうとするルアをライムは引き止める。


「…なんですか?」


「フフフッ、貴方。中々イケてるじゃない?どう?ここ、グランツ・テイルズに入って見ない?」


「は、はぁ…?」


突然のライムのお誘いに、ルアは困った顔を見せる。


「貴方、冒険者ランクは?」


「まぁ、Aランクですけど…」


「それじゃあ、入れるわね!じゃ、入って入って!」


ライムは手を引っ張り、ギルドの中へとルアを連れ込もうとする!


「えっ?ちょっ!待っ…」


「どうしたの?」


「僕はギルドに入るなんて一言も…」


ルアの言葉にライムの顔が怖くなる。


「あらー?ギルドに入るんじゃなかったの?」


「言ってないです…離してくださいよ。これから、用事があるんです」


「そう…それなら仕方ないわね」


ライムはルアから手を離した。


「けど、貴方を必ずギルドに入れて見せるから…覚悟し・て・な・さ・い・よ・ね?」


ライムはそう言ってギルドに入って行った。


こ、怖い…ここには近寄らないでおこう…


ルアはギルドから離れ、雑貨店に向かう為、メモに目を通しながら商店街に足を運ぶ。


スネイルの粘着液…?トレントの木。結構買うものあるな。


「そこのお兄さん!」


その道中。狭い路地の中にいるローブの男に、ルアは声をかけられる。


「こっち来て下さい!アナタにぴったりの仕事があるんですよ!」


「お断りします」


ルアは再び雑貨店へと歩き出す。


「そんなこと言わないで!」


ルアはローブについているフードを掴まれ、無理矢理路地に引っ張られる。


「…なんですか?」


「アナタ…冒険者に復讐したいと思ってません?」


“冒険者に復讐”その言葉にルアをビクッとなる。


「復讐を手伝って上げますよ〜?」


ルアに囁くクリーム色の髪を持った男は…?

次回も見るのでやす!

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