第1話 本能寺のあと
「右府様が、御生害との由!」
書状を握った男の声が、部屋の中で震えていた。
右府――右大臣、織田信長。
本能寺の変。
天正十年六月二日。
知っている。
その言葉が喉まで出かかった。
しかし、飲み込んだ。
俺が知っているのは、後世から眺めた筋書きだけだ。秀吉は中国路から引き返し、山崎で明智光秀を破る。だが、今日の日付も、ここがどこかも、目の前の書状が本物かどうかも分からない。
細い両手を膝の上へ置き、息を整えた。
「その書状を、こちらへ」
声がかすれた。
書状を持つ男は、すぐには動かなかった。枕元にいた大柄な武士と顔を見合わせる。
「聞こえなかったか」
「はっ。いえ……ただいま」
男が膝で進み、両手で書状を差し出した。
受け取って開く。
読めなかった。
ところどころ意味は拾える。見慣れない崩し字の中から「惟任」「本能寺」「御生害」といった文字だけが浮かび上がる。けれど、全文を読めと言われれば無理だった。
読めるふりをしても、すぐにばれる。
「常陸」
口から自然に名が出た。
書状を運んできた男が、はっと顔を上げる。
木村重茲。官途名は常陸介。
「声に出して読め。省かずに」
「はっ。常陸介、承知いたしました」
常陸は書状を受け取り、流れるように読み始めた。
京から戻った魚荷の商人が、明智方らしき兵を街道で見た。本能寺は焼け、右府の姿はない。嫡男の信忠も二条御所で討たれたらしい――。
読み終えると、部屋へ沈黙が落ちた。
「これは誰が見た」
「商人にございます」
「その商人から、誰が聞いた」
「姫路の御蔵役が聞き、将右衛門殿へ知らせを」
「書いた者は商人へ直接会ったのか」
常陸がもう一度、文面へ目を落とした。
「……そこまでは、記されておりませぬ」
「なら、これはまだ噂だ」
「噂、と」
「本能寺が焼けたことも、右府様が亡くなったことも、ありそうではある。だが同じではない」
枕元の武士――前野長康、将右衛門が太い眉を寄せた。
「されど若殿。本能寺が焼け、右府様の御姿が見えぬとなれば」
「爺は、右府様の御最期を見たか」
「いいえ」
「俺も見ていない。なら、見た者が来るまでは分からない」
二人は黙った。
病み上がりの主が、急におかしな問答を始めた。そういう顔だった。
「今日は何日だ」
今度は爺が露骨に顔をしかめた。
「六月四日にございます」
本能寺から二日。
「ここは播磨の姫路で、秀吉様は備中高松。叔父上も御同陣。そうだな」
「左様にございます」
「養父の宮部殿は」
「因幡におられまする」
頭の中で、散らばっていた欠片がようやくつながった。
宮部次兵衛尉吉継。
のちの豊臣秀次。
背筋が冷えた。
秀吉の甥として、その後継に選ばれ、関白にまで上った男。だが秀頼が生まれたのち、謀反の疑いをかけられ、高野山へ追われて切腹した。まだ二十代だった。
悲劇は、それで終わらない。秀次の死後、妻や幼い子供たちまで捕らえられ、京都の三条河原で処刑された。
その豊臣秀次が、俺だ。
この時点の俺は、まだ秀次ではない。秀吉の甥として生まれ、宮部継潤の養子となった十四歳の少年だ。
養父は因幡。秀吉と秀長は備中。俺はわずかな手勢とともに、後方の姫路へ置かれている。
姫路城を預かっているわけではない。羽柴一門の少年が、城下の屋敷と小さな蔵を持たされているだけだった。
「若殿」
爺の声が低くなる。
「頭を打たれた覚えはござりませぬか」
「ない。たぶん」
「たぶん、とは」
「目を覚ましたら、頭の中がひどく散らかっていた。しばらく妙なことを聞くが、答えてくれ」
「医師を呼びまする」
「呼んでいい。その前に一つだ。秀吉様が戻るとして、ここまで何日かかる」
爺と常陸が、また顔を見合わせた。
「お戻りになる、と?」
「右府様の仇が明智なら、そうするかもしれない」
「毛利を前にして、二万の軍を返すと申されますか」
「分からない。だから、戻ると決めつけはしない」
それでも、俺の知る歴史では戻ってくる。
のちに中国大返しと呼ばれる神速の進軍。
だが、人間は霞を食って走れない。米がいる。水がいる。草鞋がいる。疲れた足を休める場所がいる。
「爺。備中から大軍が戻るとして、どの道を通る。どこで水を取る」
「道筋は幾つかございます。大軍ならば、狭い道は使えませぬ。川の具合にもよりまする」
「見てきてくれ。馬と人も、どれだけ動かせるか頼む」
「は」
「常陸。俺の蔵に、今すぐ出せる米がどれだけある」
「百七十余石と記憶しておりまする」
「記憶ではなく、見てきてくれ。銭と草鞋もだ」
「城の御蔵ではなく、若殿御手元の分だけでよろしいので?」
「俺に城の蔵を開ける権はない。まず自分の分でいい」
爺が腕を組んだ。
「若殿は、何をなさいます」
「二人から上がった話を聞く」
「それだけで?」
「それしかできない。俺は道も村も知らないし、米俵一つ満足に数えられん」
口にしてみると、情けないほど本当だった。
爺も常陸も、俺がそんな言葉を言うとは思っていなかったらしい。
「頼む」
深く頭を下げた。
二人の気配が固まった。
最初に動いたのは爺だった。
「目を覚まされぬよりは、妙なことを申される方がましですな」
「爺」
「ワシは道と人。常陸介は蔵。若殿は、医師に診てもらいながらお待ちくだされ」
「寝てはいられん」
「それは医師がお決めになりまする」
口調は家臣のものだが、こちらに選択肢を与える気はまるでない。
「分かった。任せる」
爺が、わずかに目を見開いた。
「何だ」
「いえ。では、行って参りまする」
爺が立ち、常陸も続く。
「常陸」
「はっ」
「最初の書状は捨てるな。間違っていたとしても、誰から来たのかは残しておきたい」
「承知いたしました」
二人が部屋を出ると、蝉の声が急に大きくなった。
部屋の隅の銅鏡をのぞく。まだ幼さの残る、痩せた少年が映っていた。
これが、十三年後に高野山で死ぬはずだった男の、十四歳の顔だった。
鏡から目をそらした。
それは十三年先の話だ。
今は、六月四日。
まず今日を間違えれば、十三年先など来ない。
◇
医師は俺の脈と舌を診て、熱はないと告げた。頭の中が散らかっていると説明しても、苦い煎じ薬を置いていっただけだった。
昼過ぎに戻った常陸は、帳面を三冊抱えていた。
「これが、若殿御手元のものにございます」
「米百七十余石と書いてあるな」
「はい」
「いつ数えた」
「五月二十九日に」
「今日は六月四日だぞ」
「ゆえに『余』と」
「便利な字だな」
「便利に使っておりまする」
常陸は真顔だった。皮肉なのかどうか分かりにくい。
「今の蔵は」
「蔵役に改めさせております。帳面どおりではございませぬ」
「盗まれたか」
「鼠が食い、湿り、運べばこぼれまする。帳面の米は腹へ入りませぬので」
一本取られた。
「すぐ運べる分は」
「夕刻までに出します」
「なら、それでいい」
「御覧にならなくてよろしいので?」
「俺が見れば、米の傷みが分かるのか」
「分からぬかと」
「なら、蔵役に任せる。ただし、常陸は一度見てくれ」
「嫌な役でございますな」
「頼む」
「承りました」
常陸は帳面を閉じたが、すぐには立たなかった。
「若殿」
「何だ」
「昨日までの若殿ならば、帳面を三行御覧になったところで眠っておられました」
「そうか」
「本日は、分からぬことを分からぬと仰せになる」
返す言葉がなかった。
「ひどく悪い夢を見た。目が覚めたら、何も知らぬことが怖くなった。それだけだ」
常陸は俺の顔をしばらく見ていた。
「夢を理由に人を斬れと仰せになれば、そのときは将右衛門殿へ申し上げます」
「斬らせない」
「ならば、今はそれで」
乾いた答えだった。
常陸が出ていったあと、入れ替わるように爺が戻った。外を歩き回ったらしく、肩に砂埃が積もっている。
「三つの村へ話を通せまする。水と薪は出せる。握り飯は、米をこちらから持ち込めば」
「三つだけか」
「若殿は、半日で幾つの村を回れるとお思いで?」
「……すまない」
「謝る暇があれば、どこまで約束してよいかお決めくだされ」
「奪うな。借りた物は払う」
「いつ」
言葉に詰まった。
「後で、では村は動きませぬ」
「十日以内に俺の蔵から払う。足りなければ、俺の持ち物を売る」
「若殿の持ち物など、たいした足しにはなりませぬぞ」
「爺の物も売るか」
「なぜワシの分まで」
「なら、払える分だけ借りてくれ」
爺が鼻を鳴らした。
「村へ頭を下げるのは、このワシの役目ということですな」
「俺が行くより話が早い」
「それは左様で」
十四歳の俺の名には、まだ何の値もない。
爺の五十余年が積み上げた信用を借りるしかなかった。
「必ず払う」
「若殿が、でございますか」
「俺が払う」
爺は、そこで初めて少し笑った。
「承知いたしました。では、将右衛門の名で借りて参りまする」
◇
六月五日。
城下では、信長が死んだという噂が前日より広がっていた。店を閉める者、米を買い込む者、東から来た旅人を囲む者。誰も確かなことを知らないからこそ、皆が一番恐ろしい話を信じた。
俺のところへも報せが集まった。
「京で明智日向守が触れを出したそうにございます」
「誰が見た」
「商人から聞いたと、門番が」
「その商人は」
「もう東へ」
「わかった。捨てずに置いてくれ」
次の報せは、備中で羽柴勢と毛利勢が話し合っているというものだった。
「これは誰が見た」
「高松表から戻った荷駄の者にございます」
「その者を呼べるか」
「城へ呼ばれております」
「常陸。城の者へ確かめてくれ」
「すでに人を出しておりまする」
俺が言う前に、常陸は動いていた。
夕刻、蔵の数が出た。帳面では百七十三石。すぐ軍用へ回せるのは百五十石に届かない。傷んだ俵もある。
「少ないな」
「二万の腹には、焼け石へ水でございましょう」
「それでも、ないよりはいい」
「城の本蔵は、留守居と蔵奉行の差配にございます。そちらへ若殿が口を出すことはできませぬ」
「分かっている。これは街道や城門で倒れそうな者へ回す。軍全体の飯は、本蔵に任せる」
俺は紙へ数字を書こうとして、筆を止めた。
「常陸。どの隊へ、どれだけ渡せば詰まらない」
「軍の先触れが来ねば分かりませぬ」
「そうか」
「分からぬことを、分かった顔で混ぜぬ方がよろしいのでしょう」
常陸の口元が、ごくわずかに上がった。
「そのとおりだ。先触れが来たら、常陸が決めてくれ」
「常陸介が?」
「蔵を見たのはお前だ」
「後から違うと仰せになりませぬか」
「理由を聞く。違うと思えば言う。だが、先に俺を探して兵を待たせるな」
常陸はしばらく答えなかった。
「承知いたしました」
その返事は、朝より少しだけ重かった。
六月六日。
備中で清水宗治が切腹し、和議がなったらしいとの報せが届いた。確かな書状ではない。それでも、西へ向かう飛脚が減り、東へ走る使者が増えた。
爺はさらに二つの村と話をつけた。草鞋、桶、薪。どれも小さな数だった。
「これで足りるか」
「足りませぬ」
「即答だな」
「足りぬものを足りると言えば、若殿はお喜びで?」
「いや」
「ならば、足りませぬ」
「どうする」
「足りぬまま、できるだけ用意いたしまする」
何でも解ける策などなかった。
米も、馬も、時間も足りない。俺にできたのは、不足を隠さない二人の話を聞き、任せることだけだった。
六月七日。
日が傾きかけたころ、西から馬が一騎駆け込んできた。
泥にまみれた使者は、馬から転げ落ちるようにして叫んだ。
「筑前守様、明朝にも姫路へ御入城!」
屋敷中が動いた。
「若殿、ワシは村々へ参りまする」
「頼む」
「常陸介は蔵へ」
「分かっている」
俺も立とうとすると、二人が同時に振り向いた。
「若殿は、ここに」
「俺だけ何もしないのか」
「御指図が二つあれば、皆が困りまする」
爺に言われ、足が止まった。
手伝いたい。自分の目で確かめたい。失敗すれば取り返しがつかない。
けれど、俺が蔵へ行けば常陸の判断を遅らせる。村へ行けば爺の交渉を邪魔する。
「分かった。ここにいる」
「何かあれば、こちらから参りまする」
二人が駆け出していく。
一人になった部屋で、俺は何度も立ち上がりかけた。
それでも、待った。
◇
六月八日の朝。
西の見張りから、土煙が見えるとの報せが来た。
物見が馬を飛ばして戻り、羽柴の瓢箪の馬印を見たと叫ぶ。
秀吉が戻ってきた。
城門の外へ出ると、最初に見えたのは英雄の軍ではなかった。
泥だった。
兵たちは頭から足まで土埃にまみれ、草鞋は裂け、肩で息をしていた。槍を杖代わりに歩く者。足を引きずる者。仲間に背負われた者。馬も口から泡を吹き、首を下げている。
それでも列は止まらない。
誰もが東を見ていた。
織田信長を討った明智光秀へ追いつくために。
「水だ! 水を回せ!」
爺が村から借りた桶を運ばせている。
「先触れの割付どおりに! 次の隊は、その旗の下へ! 城へ入る列を塞いではなりませぬ!」
常陸が城門へ続く道の脇で声を張る。
俺が口を出す余地はなかった。
村人が水を配り、奉公人が俺の小蔵から出した握り飯を並べる。城の蔵役は、留守居の指図で本蔵から兵糧を積んだ荷車を次々と出していた。
兵糧の本命は、あくまで姫路城の大きな蔵だ。百五十石にも届かない俺の米では、この軍の腹など到底満たせない。
それでも、本蔵へ辿り着く前に膝をついた兵へは握り飯が渡り、裂けた草鞋は道の脇で履き替えられた。水を飲む列と城へ入る列が重ならぬよう、旗と縄で受け取り場が分けられている。歩けない者は木陰へ運ばれ、まだ進める者は道を塞がず前へ出た。
誰も俺の顔など見ていない。それぞれが、爺と常陸から預かった仕事をしていた。
俺一人では、米俵一つ動かせなかった。
軍列の中ほどから、ひときわ大きな声が響いた。
「小一郎! 城の本蔵は開いたか!」
羽柴秀吉だった。
記憶の中にある晩年の天下人ではない。
四十代半ば。小柄な身体は汗と泥にまみれ、頬は痩せ、目だけが異様に光っている。疲れ切っているはずなのに、周囲の兵より速く歩いていた。
その横にいる男が、秀長だ。
「留守居と蔵奉行が、すでに開いております。兵糧は本蔵から出ます。それとは別に――」
秀長が街道の脇を示した。
水桶。草鞋。握り飯。隊ごとに旗で分けられた受け取り場。
秀吉の目が、素早くそれらを追った。
「誰が、ここまで段取りをつけた」
秀長の視線が、こちらへ向いた。
秀吉も俺を見つける。
「次兵衛?」
足が止まった。
周囲の武将たちも、何事かとこちらを見る。
爺と常陸が俺の後ろへ控えた。
「これは、お前が差配したのか」
一言「はい」と答えれば、十四歳の甥の手柄になる。
俺は頭を下げた。
「将右衛門が道と人を集め、常陸介が蔵を改めました。村々と蔵役の働きにございます」
「お前は何をした」
「二人へ頼みました」
秀吉が目を細めた。
「頼んだだけか」
「はい」
沈黙のあと、秀吉は突然笑った。
「ははっ! 頼んだだけでこれだけ動くなら、わしも楽ができるわ!」
周囲から笑いが起きた。
だが、秀長だけは笑わなかった。
常陸の抱えている帳面へ目を留める。
「それを見せよ」
「はっ」
常陸が差し出す。
秀長は歩きながら頁をめくった。米の実数。傷み。馬の状態。村から借りた物と、返す日。誰から届いたのかを書き添えた報せ。
数頁を見たところで、秀長がこちらを振り返った。
「次兵衛」
「はい」
「これは、あとで話を聞かねばならぬな」
穏やかな声だった。
逃げ道が一つもない声でもあった。
「小一郎! 帳面はあとじゃ!」
秀吉が怒鳴る。
「腹が減った! 兵に食わせたら、今日は寝るぞ!」
「兄者御自身が、まずお休みくだされ」
「わしが寝たら、皆が光秀を討った夢を見て帰ってしまうわ!」
笑いが起きた。疲れた兵まで、つられて顔を上げる。
秀吉は俺の前を通り過ぎかけ、ふと足を止めた。
「次兵衛」
「はい」
「誰に習った」
答えられなかった。
秀吉は返事を待たず、黄色い歯を見せて笑った。
「まあよい。戻ったら聞く。それまで、この兵どもを一人でも多く立たせておけ」
「承知いたしました」
「声が小さい!」
「承知いたしました!」
秀吉は満足そうに頷き、次の兵の列へ向かった。
その日、羽柴軍は姫路で身体を休めた。
翌朝には、また東へ向かう。
光秀を討つための軍が行く。
俺の知る歴史では、この先、山崎で秀吉が勝つ。だが今は、その勝利はまだどこにもない。
あるのは、疲れた兵と、減っていく米と、東へ伸びる一本の道だけだ。
「若殿」
爺が隣へ立った。
「何だ」
「十日以内の支払い、お忘れなきよう」
「忘れるものか」
「常陸、しかと書いておけ」
「すでに」
常陸が帳面を開く。
朝の光の中で、筆が紙を走った。
俺は、働く二人の背中を見た。
歴史を知っていても、俺一人では今日一日すら動かせない。
ならば、次も頼もう。
今度は、もっと大きなことを。
俺の戦国が始まった。
お読みいただきありがとうございます!
初めて書く小説なので、たぶん文章も構成も試行錯誤しながらの連載になります。
「そこ違うぞ」「この人物もっと見たい」などあれば、やさしく教えていただけると大変助かります。作者がすぐ調べに行きます。
戦国時代は大好きなので、史実はできるだけ調べつつ、
「豊臣秀次が生きていたら豊臣家はどうなったのか」
というIFを楽しんで書いていくつもりです。
完璧な歴史再現というより、史実と史実の隙間で「これならあり得たかも」と遊ぶ作品として読んでもらえたら嬉しいです。
毎日18時更新予定です。
なお作者も秀次と一緒に成長予定です。
次話もよろしくお願いします!




