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豊臣秀次太閤記  作者: とこ


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16/19

第15話 値のついた秘密

「灰が、買えなくなりました」


 高野越中が、空の籠を抱えて戻ってきた。


 天正十一年七月初め。


 小西隆佐が六十貫を置いていってから、まだ十日も経っていない。


「灰が?」


「風呂屋と飯屋へ参りましたが、昨日まであった分は、すべて先に買われております」


「誰が買ったのです」


「尼崎から来た油買いの男と」


「油を買う者が、なぜ灰まで」


「それを聞きに戻りました」


 越中が帳面を開く。


 兵庫の風呂屋が二軒。飯屋が三軒。鍛冶が一軒。


 どこでも同じ男が、竈と風呂釜から出た灰をまとめて引き取っていた。


 これまでは頼めば持っていってよいと言われた物である。それへ一籠ごとに銭を出した。


 銭を払う者がいるなら、店がそちらへ渡すのは当然だった。


「値を上げますか」


「それでは、相手も上げるかもしれません」


「では、灰を作りますか」


「灰を作るために薪を燃やしたら、薪の方が高くつきます」


「小西殿も同じことを申しておりましたな」


 安い物を遠くから運べば、荷代の方が高くなる。


 だから兵庫で出る物を集めることにした。


 その話をした途端、兵庫で出る灰に値がついた。


「古い油は」


「そちらも、魚を揚げた後の物まで買うと申しております」


「誰かが、同じ物を作ろうとしている?」


「そう考えるのが自然かと」


 城の一室を借りた工房へ向かった。


 戸を開ける前から、古い油と灰汁を煮た臭いがする。


 中では、油屋から借りた若い手代が、木べらで鍋をかき回していた。


 俺を見ると、手を止めた。


「何か変わったことはありませんでしたか」


「変わったこと、でございますか」


「誰かに、ここで何を作っているか聞かれたことは」


「ございませぬ」


「油と灰汁を使うことを知っている者がいるようです」


 手代の目が、鍋へ落ちた。


「本当にありませんか」


「……聞かれただけにございます」


「誰に」


「尼崎から来たという商人に。酒屋で隣になりまして」


「何を話した」


「古い油でも、煮れば汚れを落とす物になると」


「灰汁のことは」


「少し」


「煮る時間も?」


「聞かれました」


「何と答えた」


「朝から始めて、飯を二度食う頃までと」


 思っていたより、よく話していた。


「銭をもらいましたか」


「頂いておりませぬ」


「酒は」


「二杯ほど」


「たった二杯で話したのか」


 責めるつもりはなかったが、声が低くなった。


 手代は木べらを握ったまま、肩を縮める。


「初めは、油の話だけでした。魚を揚げた後の油をどうするかと。若殿が買ってくださると申したら、何へ使うのかと聞かれまして」


「なぜ工房の話まで」


「嬉しかったのでございます」


 顔を上げないまま、手代が言った。


「これまで捨てていた油が銭になる。油屋の手代が作った物を、京や堺へ売るかもしれぬと。つい、自慢を」


 裏切ったわけではなかった。


 自分の仕事が初めて大きな商いになると知り、誰かへ話したくなってしまったのだ。


「他に話した者は」


「おりませぬ」


「その商人の顔は覚えていますか」


「はい」


「次に会ったら、何も話さず、こちらへ知らせてください」


 手代が、恐る恐る俺を見る。


「追い出されぬので?」


「今回だけだ、今のところお前しか売り物になる品を作れていないからな。」


「ですが」


「次はないぞ、酒二杯なんかじゃ到底釣り合わない秘密だと理解しろ」


「……承知いたしました」


 手代が深く頭を下げた。


 越中へ、工房に出入りする者と、誰に何を聞かれたかを書き残すよう頼んだ。


 ただ、それだけで守れるとは思えなかった。


 油を買う。灰を集める。薪を入れる。臭い煙が上がる。


 紙を盗まなくても、外から見ていれば分かることが多すぎる。


 そして今度の相手は、見ているだけではない。


 意図的に人の口から聞き出そうとしている。


「土佐殿。誰かこういった秘密を他所に漏れぬよう守ったり、逆に意図的に噂を流せる者たちに心当たりはないか」


 前々からいつかはと思っていたが、いよいよ防諜や流言流布などの諜報活動が本格的に必要になってきた。

 現代を生きていたからこそ、情報格差が圧倒的に有利を産むと知っているのだ。


 城へ戻って尋ねると、大場殿はすぐに一人の名を出した。


「深井源吾という男がおります」


「どこの者です」


「どこの者とも申しにくい男にございます。河内にも堺にもおり、近江で見たという者もおります」


「一人で三つの場所へ?」


「一人で働く男ではございませぬ」


「味方にできるか」


「銭を払う間は」


「なんとか家臣にしたい」


「それも銭次第かと」


 分かりやすい。


 ただ、諜報員に裏切られては目も当てられない。しばらくは厚遇して、従ってもらうほかないだろう。


「呼べますか」


「兵庫にいるなら、二日ほどで」


「いなければ」


「どこにいるかを探すところからにございます」


 結局、源吾は翌日の昼に来た。


 兵庫にいたらしい。


 年は三十をいくらか越えたほど。日に焼けた顔も、擦り切れた小袖も、港へ下りればすぐ人の中へ消えそうだった。


 刀は差しているが、立派な物ではない。草鞋の先に、乾いた泥がついている。


 後ろには、籠を持った女が一人いた。


 女は俺へ頭を下げるより先に、広間の隅と廊下の先を見た。


「深井源吾殿ですか」


「源吾で結構にございます」


「そちらは」


「六と申します」


 女が自分で答えた。


 十代半ばくらいか。日に焼けた手には、籠の紐の跡が残っている。


「源吾の配下で?」


「見たままにございます」


 六は無愛想に曖昧なまま答える。


「忍びの方ですか」


 源吾が、少し嫌そうな顔をした。


「その名で人を集める者もおりますが、我らが売るのは耳と足にございます」


「何が違うので」


「殿様が忍べと申されても、城門を潜れる顔と、酒屋へ座れる顔と、台所へ入れる顔は違います」


 源吾が六を見る。


「若殿の工房へ職人の顔をして見知らぬ男がうろつけば、皆が怪しみます。六なら、洗い物を手伝っていても気に留められませぬ」


「見られてはおりますよ」


 六が言った。


「見られても、覚えられておらぬのでしょう。」


 祥が、少し身を乗り出した。


「女房衆の間へも入れますか」


「台所や洗い場ならば、造作もありませぬ。噂は、ああいうところへ集まります」


「では、私の側も調べてください。誰がどこで、何を話しているのか」


「若御前様のお側まで、よろしいので?」


「工房のことを知っているのは、男ばかりではありません。私も知っています」


 六が初めて、祥へきちんと頭を下げた。


「それで、何を調べればよろしいので」


 源吾が聞いた。


「油と灰を煮て、汚れを落とす物を試しています。その話を聞き出した者が、兵庫の灰と古い油を買っています」


「盗まれた物は」


「ありません」


「職人を引き抜かれた」


「それも、まだ」


「では、何を知りたいので」


「誰が情報を集めているのか。その話がどこまで渡ったのか。次に何をするつもりか」


「最後は、分からぬかもしれませぬ」


「なぜです」


「人の腹の中までは見えませぬので」


 何でも分かると言わない。


 それだけで、少し気に入った。


「もちろん確かな情報だけで構いません」


「期限は」


「早い方が」


「それでは値を決められませぬ」


「三日で」


「一貫。六と、酒屋へ座らせる者の銭は別」


「高くないですか」


「秘密なのでしょう」


 こちらの言葉を、そのまま値へ変えられた。


「ああわかったそれで構わない」


「一貫。ただし、バラバラの情報をまとめるまでが役目だ」


「そのように」


「誰から聞いたか。いつ聞いたかも」


「面倒な頼み主ですな」


「当然だ」


 六が、まだ何もしていないのに手を出した。


「何です」


「私は別と申したでしょう」


「源吾殿へ一貫払うのでは」


「それは源吾の足と耳の銭。私の分は、私へ」


 源吾は助けようとしなかった。


「いくらです」


「三日で二百文。それと飯」


「飯まで」


「腹を空かせて台所へ入れば、盗みに来たと思われます」


 正しかった。


 俺の周りには、銭を取る者しか集まらないのだろうか。


 三日後、源吾と六は、別々に戻ってきた。


 源吾は小さな壺を持っていた。


 蓋を開けると、焦げた油の臭いがした。


「これは」


「若殿の品を真似た物にございます」


 中には、黒く固まった物が入っていた。


 木べらで触ると、表だけ硬く、中は油のままだった。


「盗んだのですか」


「買いました。一文で」


「売っていたのですか」


「作った者が、鍋から剥がす手間を惜しんだので」


 源吾の話は短かった。


 油屋の手代へ酒を出した男は、尼崎の油商人に雇われた買付人だった。


 兵庫で古い油と灰が集められていると聞き、油屋の手代へ近づいた。


 聞いた話をもとに、尼崎で鍋師と染物屋の下働きを集め、同じ物を作ろうとした。


 だが灰汁の濃さも、油との割合も分からない。


 火を強くしすぎて鍋へ焼きつき、残った物がこの壺の中身だった。


「その油商人は、どこかの大名とつながっていますか」


「そこまでは確かめられませなんだ」


「三日のうちには?」


「三月あれば分かると申し上げれば、三月待たれますか」


「待ちません」


「ならば、分からぬとするほかございませぬ」


 約束した通りだった。


 源吾は、見たことと、聞いたことを分けて話した。


 買付人の顔と宿は、源吾の者が見た。


 尼崎で鍋を借りたことは、鍋師本人から聞いた。


 大名とのつながりは、酒屋の噂に過ぎない。


 六は、女房たちが洗った二枚の布を広げた。


 一枚は、うちの工房の前掛け。


 もう一枚には、黒い油染みと灰がこびりついている。


「尼崎の宿で働く女が持ってきました。昨日、腕を赤くした男が二人泊まったそうです」


「この黒い物を触った?」


「触ったか、濃い灰汁へ手を入れたのでしょう」


「なぜ、その布がこちらに」


「洗っても落ちぬと申すから、一文で引き取りました」


「そちらも一文ですか」


「一文でも払ってやれば、皆さま案外よく喋ります」


 源吾より安く、六の方が多く聞いてきたような気がする。


「相手を捕らえますか」


 大場殿が尋ねた。


「何の咎で」


「作り方を盗んだ咎にございます」


「油屋の手代が、自分で話しています。灰と油を買うことも罪ではない」


「では、放っておかれるので」


「同じ物を作るだけなら、止められません」


 俺が知っている物も、もとは未来の誰かが作った物だ。


 しゃぼんそのものは、すでに南蛮から来ている。


 油と灰汁を使うことを、俺だけの物だと言い張るのは難しい。


「ただし、うちの職人を買う者と、試した紙や品を持ち出す者は別です」


「それを、これから我らが見張るので?」


 源吾が聞いた。


「頼めますか」


「容易いですな」


「家臣になる気は」


「まだございませぬ」


「まだ、ですか」


「我らにも矜持がございます。銭では満たせぬ心もあるのです」


 俄然家臣にしたくなった。いつかはこいつの一族丸ごと雇ってやる。


「まあ、まずは今回の銭を払います」


「ありがとうございます」


 それから職人たちが秘密を守る方法について、源吾の答えは忍びらしいものではなかった。


「きちんと銭を払いなされ」


「払っています」


「食えるだけでは足りませぬ。品が売れた時にも取り分を」


「なぜです」


「明日の飯に困る者に、仕事の矜持を持てとは申せませぬ。まず、暮らしを豊かになされ」


「それで、口が堅くなる?」


「仕事に矜持が生まれれば、酒屋でたやすく自分の仕事の秘密など口にはしませぬ」


 六が続けた。


「ただし、誰かに聞かれたことまで隠すようでは困ります。話せば怒られると思わせてはなりませぬ。隠されれば、次に誰が近づいたのか分かりません」


「では、聞かれたことを話した者へ銭を出す?」


「酒二杯より多ければ、こちらへ先に話すでしょうな」


「それでは、聞かれるたびに銭が要る」


「秘密を持つとは、そういうことでございましょう」


 試作品へ値がついた。


 その日から、作り方だけでなく、作る人間の口にも値がついたらしい。


 工房の者を集めた。


 作り方を口外するな、と怒鳴ることはしなかった。


 誰に何を聞かれたかを、越中へ伝えること。


 試験帳と試作品を、勝手に外へ持ち出さないこと。


 売れる品になった時は、作った者へも売れた数に応じて銭を分けること。


 油屋の手代にも、同じ条件を伝えた。


「先ほどの話は」


「先ほど?」


「酒二杯より多く頂けると」


「もう聞かれた分には出ません」


「そうでございますか」


 本気で残念そうにされた。


 秘密を守るにも、先払いが必要らしい。


 その日の午後、小西家から小さな包みが届いた。


 弥九郎が包みを開くと、甘く刺激のある香りが広がった。


「丁子と桂皮、それに干した蜜柑の皮でございます」


「ずいぶん細かいですね」


「薬種として売るには、小さすぎる欠けや粉を父が集めました」


「小西家は、売り物にならない物ばかり持ってきますね」


「それを売れる物へ変えると仰ったのは若殿です」


 確かに言った。


 最初は、細かく砕いた丁子と桂皮を、そのまま鍋へ入れてみた。


 煮ている間だけは、古い油の臭いが消えた。


「これなら、京でも売れるのでは」


 期待して翌朝嗅ぐと、香りはほとんど残っていなかった。


「消えましたな」


 越中が淡々と言った。


 酒蔵から呼んだ宗兵衛が、冷えた鍋へ鼻を近づける。


「火にかけている間に、飛んだのでしょう」


「捕まえられますか」


「酒の気と同じならば」


 宗兵衛は、蒸留に使った釜へ丁子と桂皮を入れた。水とともに熱し、立った香りを管へ通して冷やす。


 取れた水はわずかだったが、冷めても丁子の香りが残っていた。


「これを、最後に混ぜます」


「先に、手が赤くなる方を何とかしてくださいませ」


 祥に言われ、越中が両手を袖の中へ隠した。


「まだ赤くなるのですか」


「前ほどではございませぬ」


「なるのですね」


 香りが良くなっても、触った者の皮が剥けては売り物にならない。


 灰汁の濃さを毎回同じにするため、使う灰と水の量を決めた。澄ませた上澄みだけを使い、煮終えた物へ塩水を入れてみる。


 しばらくすると、白っぽい物が上へ寄り、底には黒い水が残った。


 上だけを掬い、もう一度きれいな水と塩で煮た。


 油屋の手代も、染物屋から来た男も、入れる塩と水の量を変えながら何度も試した。


 三度目にできた物は、古い油の臭いが薄く、前より固かった。最後に香りを移した水を少し混ぜると、鼻を近づけた時だけ丁子が香る。


 手代がそれで油のついた布を洗った。


 昼を過ぎても、手は赤くならなかった。


 翌朝になっても、皮は剥けなかった。


「越中」


「はい」


「もう、自分の手で試さなくていいです」


「では、誰の手で」


「布で試してください」


「人の手で確かめなければ、手が荒れぬか分かりませぬ」


「売る前に、俺が使います」


「お前様」


 祥の声がした。


「手代殿にお願いします」


 結局、給金を受け取っている工房の全員が、順番に使うことになった。


 五日経っても、赤くなる者はいなかった。


 尼崎の油商人が手に入れた作り方は、もう一つ前の物になっていた。


 源吾へ一貫、六へ二百文、それぞれ約束した通り払った。


 源吾は銭を懐へ入れ、その場で数え直さなかった。


「確かめなくてよいのですか」


「足りなければ、六が申します」


「もちろん申します」


 六が即座に答えた。


「源吾。もう一つ頼みがあります」


「今度は何を守るので」


「守る仕事ではありません。道を見てほしい」


 京、近江、伊勢、尾張と書いた紙を広げた。


 弥九郎には、その土地で米、塩、油、鉄、木綿を扱う商人を探してもらっている。


 源吾には、その荷が通る道を頼みたい。


「どこまでを」


「尾張まで」


「何を見ます」


「道の幅。雨が降った時に止まる場所。橋と渡し。渡し舟の数。馬を替えられる宿。百疋の荷駄を置ける場所」


 源吾の指が、伊勢から尾張へ向かう線で止まった。


「商いの道を見るにしては、多うございますな」


「荷は、一俵から始めます」


「百疋は」


「いつか使うかもしれません」


 源吾はこちらを見たが、それ以上は聞かなかった。


「期限は」


「秋の米が動く頃までに、一度」


「道は一つで?」


「伊勢を通る道と、近江から東へ出る道。できれば両方」


「銭は倍にございます」


「高い」


「尾張まで行って帰りますので」


「途中の商人の荷へ同行できます。弥九郎殿に頼みます」


「ならば一貫五百文。それと、帰らなかった時、残した者へ半年分」


 半分ほどしか下がっていないうえに、別の銭が増えた。


「妻子がいるのですか」


「私だけではございませぬ。道ごとに人を使います」


「分かりました。一年分を預けます」


「半年と申し上げました」


「半年で、次の仕事が決まるとは限らない」


 源吾が、初めて少しだけ黙った。


「では、一年分。戻れば次の仕事の銭へ回します」


「戻らなければ」


「残った家へ渡します」


「承りました」


 忠誠を誓う言葉はなかった。


 ただ、最初に広間へ入ってきた時より、頭を下げる時間が少し長かった。


「六も行きますか」


「行きませぬ」


 六は即答した。


「私は兵庫に残ります。工房と宿と、飯を作る者のところを見るよう頼まれましたので」


「誰に」


「若御前様に」


 祥を見る。


「私の側の話も、どこから出るか分かりませんもの」


「いつの間に頼んだのです」


「お前様が、源吾殿と銭の話をしている間に」


「六。そちらの銭は」


「もちろん、若御前様から頂きます」


 よかった。


 俺の銭ではない。


「家の銭でございますよ」


 祥に訂正された。


 よくなかった。


 源吾が帰りかけたところで、呼び止めた。


「もう一つありました」


「今度こそ、別の銭を頂きますぞ」


「三田に、木を並べています」


「木を」


「椎茸を出すための原木です。まだ何も出ていません」


「それも秘密で?」


「どの木へ、どんな傷をつけたかは」


 源吾はしばらく俺を見た。


「その仕事だけは、前金でお願いします」


「なぜです」


「何も生えておらぬ木を見張るほど、難しい仕事はございませぬ」


 その日から、何も生えていない木にまで見張り代がかかることになった。


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羽柴関係者かつ三好の名跡を継ぐ兵庫統治者の地域振興策を、尼崎の油座商人が横から手を出すってマ? 羽柴三好と灰座に一商人が正面から喧嘩売るの正気では無い
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