第2話 最初のステータス
「戻って……来られた」
コウは扉を抜け
静まり返った実家の蔵へ足を踏み入れた
さっきまで異世界にいたとは思えないほど
蔵の中は何も変わっていない
「コウー!
終わったのかい?」
母の声が聞こえる
「うん
今行くよ」
急いで蔵を出る
母は外で段ボールを片付けていた
「随分早かったね」
「ちょっと奥を見てただけだから」
そう答えながら腕時計を見る
「……え?」
蔵へ入ってから
まだ一分も経っていなかった
異世界では
十分以上はいたはずだ
「時間の流れが違うのか……」
その瞬間
目の前に青白い画面が現れた
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ステータス
名前:コウ
年齢:48
レベル:2
HP:120
MP:100
SP:5
ユニークスキル
・万能適性
・成長補正
・鑑定
・アイテムボックス
・言語理解
・異界の扉
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「俺だけに見えてるのか……」
母は何事もなかったように作業を続けている
どうやら
この画面は他の人には見えないらしい
「鑑定って……」
試しに近くにあった古びた壺へ意識を向ける
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古い壺
品質:普通
推定年代:約七十年前
市場価値:約三千円
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「本当に鑑定できるのか」
続いて
アイテムボックスを試してみる
頭の中で念じると
収納画面が現れた
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アイテムボックス
収納数:0/100
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足元にあった軍手を手に取る
「収納」
シュッ
音もなく軍手が消えた
「おぉ……」
思わず声が漏れる
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アイテムボックス
収納数:1/100
・軍手
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「取り出す」
軍手は再び手の中へ戻ってきた
「これは便利だな……」
異世界だけじゃない
現実でも使える能力だ
その時
再び画面が切り替わる
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未使用SP:5
スキルを習得しますか?
▶YES
▶NO
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「どんなスキルがあるんだ?」
コウは迷わず【YES】を選んだ
すると
新しい画面が表示される
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【魔法】
火魔法 5SP
水魔法 5SP
風魔法 5SP
土魔法 5SP
光魔法 10SP
闇魔法 10SP
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【戦闘】
剣術 5SP
格闘術 5SP
回避 5SP
索敵 5SP
身体強化 10SP
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【生活】
料理 3SP
鍛冶 8SP
錬金術 10SP
調薬 8SP
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「こんなにあるのか……」
思わず息をのむ
魔法も欲しい
戦闘スキルも気になる
生活スキルも
この先きっと役に立つ
だが
SPは5しかない
全部を手に入れることはできない
何を選ぶかで
これからの人生が変わる
コウは腕を組み
真剣な表情でスキル一覧を見つめた




