ノア のテイム
きょう................................だい...............................。
目の前にいる魔物はオオカミだ。 なら、その 兄弟 とやらもオオカミだろう。 そして........................僕には強いオオカミに心当たりがある。 それは、森で狩った、アークマジックウルフ。 だが、どうしてわかったのだろう。
「その兄弟は、アークマジックウルフっていうオオカミの魔物?」
(アークマジックウルフですか? .................................最後に会ったときはグレーターマジックウルフだったはず.......................この短期間で進化したのですね。 はい、たぶんソイツだと思います。)
あ............................................................
やばい、僕が狩っちゃった.......................................。どうしよう.............................................................。
「あ、あー、えっと、その、とても言いにくいんだけど、そのオオカミ..............................................」
(あいつが最後の念話で勇者がいると知らせてきたのです。あいつとやりあったのなら、流石の勇者も重症でしょう。だからあの街に進軍したのですが............................お心当たりはありませんか?)
....................................................どうしよう。 勇者って僕だし、重症じゃない。 しかも僕が勇者である可能性に全く思いあたっていない。
...................................思い切って言うしかないか。
「あのさ、その勇者って..............................僕なんだ。」
(ええ.....................................その可能性も考えていました。あいつが、勇者になりきっている十禍に負け、勇者がいると知らせてきたのかもと。 兄弟のご無礼、どうぞお許しを。)
(あの、あのさ、そもそも十禍って誰?)
(..............................................まさか、本当に十禍ではない? ..........................いやいや、そんなことはないはず。この膨大すぎるステータスは、間違いなく十禍でしょう。それ以外にあり得ません。)
「いや、ほんとに僕は十禍ってやつじゃないんだって。 地球ってとこから召喚されたんだけど。」
オオカミが絶句している..........................................と思う。
(勇者.................................なのですか。本当に。 しかし、勇者でもここまでのステータスになるには、レベルが最低でも5000は超えていなければならないでしょう。一体、どれだけの魔物を倒したのですか。)
「いや、言うほどあまり倒してないよ。レベルは300で、スキルに成長速度上昇100倍 があるから。」
(ひゃ、100倍ですか!?2倍というのは時々見たことはありますが.........................まさかそこまで天に愛されているとは。いや、直接、神から授かったのでしょうか。)
「お、よくわかったね。正解だよ。」
(やはりですか...................................。はあ、私は何という存在に手を出してしまったのでしょうか。)
オオカミがため息をついた.............................ように思う。
「それで、君の兄弟のことなんだけど...............................ごめん。」
(いえ........................別に謝る必要はありません。弱きものは淘汰される。それが、この世界の真の掟なのですから。)
「それでも...............................ごめんね。 そうだ、代わりにできることはない? けど、街を滅ぼしてとか言うのはなしで。」
(願い....................................ですか。 ..............................では、私を テイム してもらえませんか。)
「テイム? 使役するってこと?」
(はい、そうです。 強い相手に使役されれば、その分力が増すのです。 その代わり主人に逆えなくなりますが...............................別にあってもなくても変わらないでしょう。この実力差では..............................。)
「わかった。じゃあ、君をテイムするね。方法は?」
(私が必要な言葉を言うので、承諾する とだけ言ってもらえれば。)
「ん、わかった。」
(では.........................ん〃ん! 我は汝に従うものなり。我らの因果を、今ここに結ばん。)
「承諾する。」
その瞬間、一瞬だけオオカミが光った。
(わが主よ、これで契約は完了しました。 名前を付けてもらえませんか。)
名前、名前かー。そうだな....................................
「ノア、なんてどう?」
(わかりました。この時から、私の名前はノア。御身の敵を、剣となりて打ち払いましょう。)
「あー、そこまでキビキビしなくていいよ。ゆるーくなっていていいから。」
(しかし、それでは私をテイムした意味が..............................いえ、わかりました。では、私の住処で休んでいますね。御用の時は呼んでください。)
そう言うと、ノアは消えた。 え、どこ行ったの?まさか、空間転移とかいうやつ?
....................................ずる!
面白いと思った方はブックマーク、感想、下の星を★★★★★にしてくれると、執筆意欲が爆上がりします!ぜひお願いします!




