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異世界召喚されたけど、逃げて好きに生きていきます ~勇者だけど、自由奔放に生活をしたい~  作者: 亀々


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21/22

青筋って実際にできるんだ。

 森方面の門に行く途中の人々を走りながら観察していたけど、やっぱり大なり小なり騒ぎになっている。

 ギルドに押しかけて説明を求める人。食品を買い溜める人。................................そして、この国に見切りをつけて荷づくりを始める人。魔物がよほどの量でなければ、こんな光景は見られないだろう。D級が数百は覚悟しておいた方がいいかも。それくらいなら、いざとなれば安定して1人でも殲滅できる。


 森方面の門に到着。

 手前でアイテムボックスを開いてっと。

 門の近くに立っていた冒険者に話しかける。

 

 「すみませーん、ギルドからポーションを持ってきました。」


 「お、助かる。俺の名前はグレイブだ。 今は一刻を争う状態だからな。物資の運搬の速度は、早ければ早いほどいい。 しかも、一気にポーション100個とは。相当レベルが高いみたいだな。 10代前半くらいにしか見えないのに。」


 ............................なんだろう、もはやお決まりになっている気がする。


 「じゃあ、次のを運びに行ってきますねー。」


 「ああ、無理のない範囲で急いでくれー! 」


 


 2往復目で残りのポーション150個

 3、4、5往復目で丸太を2本運んだ。

 この間、20分程度。


 「..................................だ、大丈夫か?こんな短時間で、こんな量の物資を運んで................無理はしないでいいんだぞ?」


 グレイブさんがそう声をかけてくる。

 いえいえ、大丈夫です。基本、物資は全部アイテムボックスにいれて、レベルは304ですから。それに、ここからギルドまで1.5キロ程度。苦にもならない。

 とはいえ、グレイブさんはそれを知らない。無理をしているのではないかと心配するのも当然だろう。


 「いえいえ、本当に大丈夫ですから。」


 「..................................確かに見た目は大丈夫そうだが......................................君はステータスが 力 に相当割り振られているのか?そうじゃないとここまでにはならないだろう。」


 「あはは................................まあ、そんなところです。」


 ...................嘘は言っていない。実際に 力 の数値は万を超えている。


 「まあ、僕のことについてはいいでしょう。魔物がこの国に到着するまであとどれくらいですか?」


 「........................えー、報告によると、この砂時計が2.5回流れ落ちるぐらいの時間だそうだ。」


 グレイブさんが言う砂時計は、約1時間で1回、すべて流れ落ちる。つまり、2時間半か。

 ギルドに在った他の物資は、冒険者たちによってすべて運ばれている。時間は大丈夫だ。問題なのは..................................


 「戦える人は何人くらいですか?」


 「戦えるのは300人程度だが....................実質的な戦力になるのはその半分、100人程度だ。しかもその6割はD級以下だ。.......................君の意見を聞きたい。 この戦力で何とかなると思うか?」


 「実質、というのは?」


 戦わない人たちがいる?徴兵とかってことだろうか?


 「ああ、それは、この国、アルビオン王国の保有している騎士団だ。 あいつらは、普段は街でデカい顔をしてるくせに、いざというときには逃げまどって冒険者に頼りっきりになる。あいつらも戦えば、数だけはいるからだいぶ戦力になるんだがな.......................。」


 この国、上層部だけじゃなくて騎士団までこんな感じなのか。 っていうか、この国ってアルビオン王国っていうんだな。知らなかった。ここまで名前と実態が矛盾している国ってあるんだな。


 グレイブさんが話をいったん中断して、集まっている冒険者たちに指示を始める。


 「F、E級の奴は、住民たちに家の中へ避難するよう伝えて来い!C、D級の奴は、バリケードを組み立てていけ!B級の奴は「おやおや、野蛮な冒険者どもは、まだ戦いの準備が終わらないのですかな?」」


 .....................なんか来た。


 「チ........................邪魔しないでもらえるとありがたいんだが? 騎士団長殿?」


 今舌打ちしたな。


 「そうでした、冒険者は野蛮ですからなあ、いちいち声を張り上げないと統一が取れないのでしたな。失敬、失敬。 私がここに来たのは、作戦が決まったのをお伝えするためでした。」


 「...........................作戦が決まった、ですか?」


 あ、額に青筋浮かんでる。


 「ええ、作戦はいたってシンプル。あなたたちが魔物を撃破、もしくは食い止め、私たち騎士団は、王の警護、逃走のお手伝いをするのです。頭の悪い冒険者にとってもわかりやすいでしょう?」

 騎士団長むかつきますよねー(笑)。

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