日本人って..................................
ついに、森の魔物が動き出した。
本音を言えばもう少し時間が欲しかったけど、こればかりは仕方ない。
指揮を執っている1人の人に近づく。
「ん?なんだ、ガキは早く家に帰っておとなしくしとけ。今は緊急事態なんだ。邪魔はするな。」
.....................................ガキって.......................。僕、そんなに子供っぽく見えるのかな。ちょっとショック。確かに、身長は16歳にしては低めの160センチで、日本人特有の、若く見られるっていうことの補正もあるだろうけど、ガキって.........................................。
「あの、一応僕冒険者なんですけど。」
「ああん?嘘つくんじゃねえよ。てめえ、どう見ても13かそこらだろうが。12から冒険者登録できるとはいえ、全く戦力にはならない。だから早く家に...................」
なんだかんだやさしい人なのかもな。忙しそうなのにちゃんと構ってくれるって。でも、ここばかりは譲れない。
「僕、16ですけど。」
「はあ!? 嘘だろ!」
「嘘じゃないです。ギルドカード見ますか?」
ポケットからギルドカードを出す...................ふりをして、アイテムボックスからギルドカードを取り出す。
「ま、マジで16だな......................。じゃあ、物資とかを運ぶのを手伝ってくれ。ランクは低いから戦闘はしなくていいぞ。」
いや、いざというときには戦わせてもらいます。これでも勇者なので。
「わかりました。ところで、今魔物はどこら辺にいるんですか?」
「斥候によると、あと3時間ほどで街につくそうだ。それまでにバリケードやら物資の解放やらをしておかないとな。」
3時間か........................。結構あると思ってしまうのは、時間に几帳面な日本人だからかな。
「運ぶ物資は何処にありますか?」
「この建物の裏側においてあるはずだ。運ぶところは、物資の近くにいる係の奴に聞いてくれ。」
「了解です。」
ギルドの裏側に行くと、丸太や液体が入った瓶 ‘ポーションというやつだろう‘ 、剣や盾、弓に矢などの武器が、文字通り山のように積みあがっていた。よくこれだけの物資を集めたな。どこにあったんだろう。
「もしかして、物資を運んでくれる冒険者の方ですか?」
物資の近くにいた、ギルドの制服を着た男の人が話しかけてきた。
「はい、そうです。」
「ありがとうございます。何分、人材が不足していまして..................。ではまず、このポーションを門の近くに運んでほしいのです。森方面の門ですよ。」
最近知ったことだけど、この国には門が4つある。そのうち、一つの門の近くを森が覆っている。方角的には、王様のお城の丁度反対側だ。ちなみに、ギルドは国のど真ん中に設置されている。
それと、この世界の国は、面積が極端に少ない。日本の1つの市が、1つの国の面積,くらいに狭い。まあ、日本と違って国同士の争いが盛んだからなんだろうけど。あと、国同士はつながっておらず、どこの国にも属していない土地か海を、必ず挟んでいる。
おっと、話がそれた。とりあえず、このポーションを100個くらいまとめて持つ。
「な、なかなか力持ちですね。まだ12,3歳くらいにしか見えないのに......................................。」
「僕16歳ですけど。」
「な、なんと!嘘............................ではなさそうですね。それならその力も頷ける。レベルもかなり高いのでしょう?20くらいでしょうか。」
「あはは....................まあ、そんな感じです。」
ほんとは304だけど。
「じゃあ運んできますねー。」
「お願いしまーす!」
ある程度ギルドから離れたところで、ポーションをすべてアイテムボックスに放り込む。そして、門に向かって走り出す。ちゃんと速度は抑えてるよ?
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