第19話 イレギュラー
「ん?」
それに最初に気づいたのは、やはり一番目のいいタケルだった。
「どうしたんだ?」
「いえ、ココアの挙動がちょっとおかしいかなって」
「んー、そんなにおかしいようには見えないが」
相変わらず縦横無尽に動くココアの光点。
しかし、注意深く見てみると、
「…何かを避けているのか?」
特定のポイントを避けて移動しているように見える。
そして、そのポイントに近づいてしまった場合、緩衝地帯に移動している。
「んー、補給か、あるいは補修か、いずれにしても何か不足の事態が発生しているらしいな。調律者、アークの整備状況は?」
「バッチリだよ!秘密兵器も大量に追加したよ!」
「そ、そうか。これは俺たちも様子を見に行ってみるべきか?」
「境界再突入だね!」
「ロマンの予感がするね!」
「ロマンはともかく、放置はしないほうがいいねえ。頼んだよ」
「ああ、わかった」
「「お任せあれ!」」
「さてさて。今回はどんな冒険が待っているのか。」
相変わらずコーヒーを片手にしているトリックスターも参加する様子。
まあ、大体のメンバーは参加するみたいだが。
「…キミも行くの?」
「(コクコク)」
「ま、まあ、ある意味助かるんだけど…」
どうやら人型胃薬も参加するらしい。
喜んでいいのか微妙な反応を返すタケル。
「今回はワタシも付いてくよ。なんだか面白そうだしねえ」
「…なんか、最近ワシの影が薄い気がするのじゃが、気のせいかのう…」
「気のせい気のせい。じゃ、出発と行こうか」
こうして愉快な一行は、境界への再突入を果たす。
その先で待つものとは一体なんなのか。
混沌側の機体と呼ばれている、デブリ。
その正体に迫ることは出来るのだろうか。




