12月30日 第3クール(5日目)
荻野「昨日、どうだった?」
俺 「凄かったんじゃない?」
荻野「だよねー」
篠木「自分で言わないでよ」
今日も勉強会の授業が終わるといつものように、アイツらがやってきた。なんだよ、マジで。一人にさせてほしい。
篠木「荻野はどこの大学受けるの?」
荻野「さぁー、なんも決めてないかな」
篠木「白洲くんと同じようなこと言わないでよ」
荻野「いや、そんな簡単に何も決まらないんだよ」
荻野の言っていることは一理ある。どうしたいかっていう気持ちもあるけど、何ができるかすらわからない状態だ。
荻野「白洲!!」
荻野の声に反応した俺は、顔を見つめる。
荻野「白洲に会いたいって言ってたよ」
俺 「誰が?」
荻野「椋木だ」
俺 「誰だよ、それ?」
俺の中に心当たりはなかった。しかし、荻野や篠木はその名前を知っているようだった。
篠木「この前いたじゃない?」
俺 「え?」
篠木「この前、一緒に荻野とバスケしてたよ?」
荻野とバスケをしていたってことは、あの5人の中の奴かぁ。
俺 「誰なのそれ?」
荻野「椋木だよ」
俺 「椋木?」
全然思い出せないな。ホントにそんな奴いたのかな?
篠木「覚えてないの?」
俺 「全く」
篠木「この前、話したじゃない」
これは、俺がよく言われることだ。
俺 「そんなの言った?」
篠木「言ったよ」
荻野「何、熱くなってんの?」
俺ではなく、篠木に対して突き放したのだった。
篠木「だって、私はなしたもん」
荻野「そんなのどっちだっていいだろ?」
篠木「よくない!!」
篠木は、納得がいかなかったようだ。
荻野「ほっとけよ。篠木なんて」
篠木が何かを言っているが荻野は無視をしていた。
荻野「椋木は、この前の試合でよく点を取ってた奴だよ」
俺 「もしかして、あんまり喋らないやつ?」
荻野「そー、そー、そー」
篠木の説明ではわからなかったが、荻野の説明では一瞬で理解できてしまった。
俺 「なんで、会いたいって言ってたの?」
荻野「なんか、この前お前のこと話したら会ってみたいって言ってたんだよ」
俺 「へぇー、そんな奴いるんだ」
荻野「お前の周りには意外と多くの奴がいるんだよ」
荻野は、何を伝えたいのだろうか?さっきの説明とはうってかわって理解はできなかった。




