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夢幻酷法〜Starting Story〜  作者: SOR
2章 実行務編
11/18

サラと因縁

前回のあらすじっ!

私の名前は相田如紗(あいだきさ)

ミロック界で差別?を受けている四醋剣の認識を変えてもらうためシーズセラピーを結成!

…したところまではいいんだけど肝心のメンバーが集まらない、人脈のなさ。

知ってます、だって私陰キャですから…

友達と呼べる人もゆかちゃんだけ、トホホ。


そんな時に師走竜(しわすりゅう)先輩のアドバイスで、再びウエスタさんが経営するバーへ向かった私。

そこで出会ったのは笹田甘夏(ささだあまなつ)という超絶美少女♂だった…!



「へぇ、結構しっかりしたとこなんだねシーズハウス」

「あれ、ハウスに戻ってない…?」

「いやあやっぱり先輩には倣っといた方が良いんじゃない的な?」

「そっか…」


この人、ちょっと苦手なタイプかもしれない。


「利愛先輩と白空先輩にいろいろアドバイスしてもらったんだ」

「あの二人がついてるなら本物ね」


よいしょと甘夏は腰を下ろすと、ポケットから例のものを取り出した。


「…本当に四醋剣保持者だったんだね甘夏」

「嘘なんかつかないわよ、見てて」


甘夏はかかしに近づくと四醋剣を構えた。



『四醋剣、解放っ!』



そう唱えた瞬間、甘夏の背後に三つの灯火が出現した。

その灯火は甘夏の周りをぐるぐると回っている。


「あたしの四醋剣の能力は、この灯火の数だけお願いをすることが出来るの」

「お願い?」

「そう、あの人を殺してって言うことだって出来るよ」


こ、殺す…

そうだ、これは四醋剣なのだ。

どんなことが起きようとも驚いている場合じゃない。


「それじゃあのかかしを攻撃してみるわね」


甘夏の灯火が少しずつかかしに近づいていく。

そして一斉に飛びかかった。

7000、8000といった数値が出る。

師走先輩の極雪が一万だったが、それでもかなりのダメージ量だ。


「この四醋剣の欠点は三つまでしか使えないとこね。使い切ると丸腰同然だから」


シュッと甘夏は四醋剣を元に戻した。

四醋剣にもいろいろな形がある。

その形を使い手は把握しておかないといけないんだ…


「如紗の四醋剣も見せてよ」

「うん、いいよ」


そういえば四醋剣を解放するのはいつ以来だろう。



『四醋剣、解放!』



ゴゴゴという音がして私は人型魔人を召喚する。

もう魔人でいいよねこいつ、なんかよく分からないし。

私は頭の中で魔人にかかしを殴れと命令をした。

その通りに魔人はかかしを攻撃する。


「「……え?」」


出て数字を見て私と甘夏は呆然とする。


「さ、三万?何よこれ、普通の人間だとちょっと触れただけで即死じゃない…!」


あの師走先輩の竜の三倍の威力?

私は予想以上のダメージ量に思わず力が抜けてしまい、膝をついてしまった。


「如紗、早く四醋剣解除して!」

「う、うん…」


甘夏にそう言われ私はそっと元に戻す。

手の中にはキーホルダーが残されていた。


「噂では聞いてたけど、あんた本当に化け物だったのね」

「ごめん…」

「あたしに謝ってどうするのよ。

てかあんたがしっかりしないとダメじゃない」

「ごめんなさい…」


はあ、と甘夏はため息をついた。


「その様子じゃ四醋剣の制御すら出来てないみたいだし先は長そうね」

「甘夏…」

「でも一度決めたことをやり遂げないのはあたしの性に合わないから、とことん付き合うつもりよ」


そうでもしないとあんたすぐ死にそうだし、と甘夏は私を見て笑った。


「ありがとう、甘夏」

「ところで憂間京は今どこにいるの?」

「京くんなら今トレーニングしてると思う…」

「なら会えないか、残念」


プルルル、とその時私のケータイ電話が鳴った。


「も、もしもし相田です」

『ああ如紗ちゃん?加羅だけど。今から用事とかある?』

「大丈夫だよ」

『ならサラ国へ向かってくれる?

この前言ってた四醋剣保持者調査の件。

サラ国が手伝って欲しいってさ、ついでに親交も深めたいとか何だかって』

「でも私サラ国の場所どこか知らな…」

「あたしが知ってるから連れて行くわよ」

『なんか知ってる人がいるっぽいから任せた!そんじゃ!』


電話が切れる。なんて一方的な…

何気にミロック国以外の場所へ行くのは初めてだ。

さっさと支度をした私たちはさっそくサラ国へと向かった。




サラ国は花がとても多くて空気がきれいな場所だった。

住民もまた穏やかでのほほんとした雰囲気がそこらじゅうに漂っていた。


「いらっしゃい、如紗ちゃん。この前はお疲れ様」

「サラ様こんにちは!お招きいただいて光栄です」


私が頭をさげると、甘夏も同じように礼をする。


「そちらの方は?」

「さ、笹田甘夏といいます。シーズセラピーのメンバーです」


甘夏がなぜかキョドッている。

いつも勝ち気なのに珍しい…


「サラ様、お客さん?」

「ああ凛子、あなたも挨拶なさい」


奥から出てきたのは茶色の髪を横でくるくると巻いた女の人だった。

にしてもどこかで会ったような…


「如紗ちゃんと甘夏ちゃん、初めまして如月凛子(きさらぎりんこ)です」

「如月!?」

「ああ、むっちゃんのいとこです」


だからどこかで会った気がしたんだ。

なるほど〜と納得しているその隣で、なぜか甘夏がそわそわしていた。


「凛子さん…可愛い……」

「え?」

「それじゃサラ様、私まだ仕事があるので」

「ありがとうね凛子。それじゃお話しましょうか」


サラ様はとても高そうな椅子に腰掛ける。

動作をする度に身体のある部分が揺れる。

D…くらいあるのだろうか。

私は最近スポーツ卒業したばかりだというのに…

謎の敗北感…!!!


「如紗ちゃんはアヤメと仲良くしてくださってるようで嬉しいわ」

「いえ、こちらこそいつもアヤメさんに助けられて…」

「アヤメさんはサラ様の妹なんですよね?」

「ええ、事情があってここに住んでたんだけど。ミロックへ暮らし始めるとか言い出したと思ったら今度は王にまでなってるんですもの、びっくりだわ」


なるほど…ミロックでの生活を不安に思ったサラ様があのボディガードをつけたんだ。


「凛子もああ見えてミロック王だったのよ?」

「そうなんですか!?」


サラ様の親族もやばいけど、如月先輩のとこも相当やばい。


「五代目王だったんだけど、あの子もアホだから優くんに手を出しちゃってねえ」

「…はい?」

「自分のいとこの恋人を好きになるなんて本当におバカさんよねえ、オホホ」


どうやら私の知らないところでドロドロとした何かがあったらしい。

いや、本当にあったのかすら定かでもない。

サラ様はいつもこうやって人をからかって遊ぶ趣味があるとかないとか。



「とまあ前座は置いといて、今日来てもらった目的は聞いてるわよね?」

「はい、四醋剣保持者の調査ですよね」

「そうそう、私はちょっと今手が離せないから凛子といってきなさい」

「り、凛子さんと!?」

「ついでにサラのことも知ってもらいたいし。

調査が終わったら凛子に結果だけ渡して、あなた達はそのまま帰ってもらっていいわ」

「ま〜たサラ様私のいないところで勝手に決めて…」

「別にいいでしょう?凛子も話がしたいって言ってたし」


いいですけど〜と凛子さんは服を着替えながら言った。


「それじゃ行こっか如紗ちゃん、甘夏ちゃん」


なんだろう、如月先輩とかまた違った圧倒的オーラを感じる。

そのオーラに甘夏はノックアウトされたようだ。


「むっちゃんは元気してる?最近忙しいみたいで」

「はい、元気してますよ」

「その忙しい原因ってシーズセラピーですよね?」


甘夏が凛子さんに聞くと、大正解と言った。

そうだよね、いきなりあんなことをして…


「まあでもむっちゃんは喜んでると思うよ。また新しい仲間が増えて」

「そういう凛子さんもなんか嬉しそうですね」

「そりゃ嬉しいわよ。ありがとうね」


凛子さんはニコッと笑った。

その笑顔はまるで天使のようだった。

それを見ていた甘夏はもちろん…


「…凛子さん、やめてください。それ以上やると死人が出ます」

「え?」


なんかこう、甘夏って不思議な子。



無事調査も終わり、凛子さんと別れた私と甘夏はミロックへ帰ることにした。

四醋剣保持者はサラ国全体の七分の一ほどだった。思ったより少ない。

それよりも…


「甘夏って凛子さんのこと好きなんだね」

「だってあんな素敵な人なかなかいないよ…」


表情は恋する乙女そのものなんだけど、相手がまず女の子だしそもそも甘夏本人が男の子なんだよなあ…


「あ、お兄ちゃんだ」

「お兄ちゃん!?」

「ほらあそこ、スタスタ歩いてる男の人いるでしょ」


甘夏が指を指した先には、黒いメガネをかけて何やら忙しそうに歩く人がいた。

確かにどことなく甘夏に雰囲気が似ている。


「お兄ちゃーん!」

「なんだ甘夏か」

「こんなとこで何してるの?」


ひょこひょこと甘夏はその男の人に近づく。


「ミロックへ帰るところだよ。サラ国の花を買いに来ててね」

「そうなんだ…あっ!お兄ちゃん、ついに見つけたよ」


甘夏は男の人の前に私を突き出した。

はてなマークを浮かべる私に甘夏は言った。


「シーズセラピーの相田如紗か、ミロックに疎い俺でもさすがにそれは知っているぞ」

「そうなの、それでそのシーズセラピーのメンバーに憂間京がいるの」

「憂間…?」


そういえば甘夏がシーズセラピーに入ると決めたのも、京くんの名前を聞いてからだった。


「今更あいつに会って話すことはない。

それに向こうだって俺に用はないだろう」

「それじゃダメだって言ってるでしょ!?周りの気持ちも考えてよ」

「あ、あの…京くんがなにか?」

「とりあえずシーズホームまで来てお兄ちゃん。話はそれから!」

「シーズホーム…??さっきシーズハウスって言ってたんじゃ」

「やっぱパクリみたいだからパス。シーズホームでファイナルアンサー!」


…ついていけない。




とりあえずシーズホーム(確定)に帰ってきた私たちは椅子に座ると、話を始めた。


「お兄ちゃんの名前は笹田冬利(ささだとうり)

お兄ちゃん、如紗は事情を何も知らないらしいから話してあげて」

「なぜ相田に話さなければならないんだ。関係のないのことだろう」

「関係なくないよ。誤解を解きたくないの?」

「私は別に聞かなくていいのなら踏み込んだりしないよ。いろいろあったっぽいし…」

「まあ別にいいだろう、変なやつではなさそうだし。

憂間の父親の話を聞いたことがあるか?」

「いえ、何も…」


京くんのお母さんが入院していた時、動いていたのは京くんだけだった。

前に家族写真を見せてもらったがその中に父親は写っていなかった。


「そうか、なら一から話そうか。実は…」

「待ってください」


冬利さんが話をしようとするのを私は遮った。


「その話、京から聞いてもいいですか?」

「お兄ちゃんじゃ嫌だってさ」

「…いいだろう、憂間に会ったら伝えておいてくれ。

被害を被ったのはお前たち家族だけじゃない、と」

「未練がましいよお兄ちゃん」

「いいんだ、それだけ言ってくれ」


俺はミロックをウロウロしているから話が終わったら呼んでほしい、と冬利さんは私にケータイ番号の書かれたメモを取り出した。




その後、私はすぐに京くんの家へ向かった。

しかしその日も京くんはツキの道場へ行っているらしくて家にはおばさんしかいなかった。

もうすぐ帰ってくるからうちで待っててと言われ、私は待つことにした。

おばさんは紅茶を入れたカップを持ってきてくれる。


「京、ほんと人が変わったみたいなのよね。それは如紗ちゃんのおかげ?」

「ど、どうなんでしょうかね」

「でも見てからすぐに分かったよ、如紗ちゃんが本命なんだって」


ニヤニヤしながらおばさんは言う。

私は何を血迷ったのか、その流れで思いきっておばさんに聞いた。


「あの京くんのお父さんは今どこに…?」

「あら、もう話してると思ってたんだけどしてなかったんだね」


おばさんはそう言うとアルバムを取り出し、一枚の写真を見せてくれた。

そこには登山途中の成人男性二人が写っていた。


「この右に映ってるのが私の旦那、京の父親だよ。昔から山登りが好きで活発な人だった。

京は完全に私に似たのね」

「お父さんの隣に映ってるこの方は?」

「大親友だったのよ、何をするにも一緒で。

結婚してからもよく遊びに行ってた」

「へえ、そういうのってすごくいいですね」

「私も羨ましかったわ。でもそれももう過去形なのよね」

「過去形…?」

「如紗も大体察してると思うけど、もうあの子の父親はこの世にはいない」


そんな気はしていた。

しかしおばさんからそう言い切られると少し胸が痛くなる。


「京が三つくらいの時かな、この写真のように登山に出かけてね。

子どもも一緒に連れて行ってた。だから三人ね」

「郁くんもってことですか?」

「いいや、郁はまだ小さかったから違うよ。

旦那の大親友の子もね、京ともよく遊んでたの。

親子二世代で仲良くなって、微笑ましかったわ」

「それで、どうなったんですか…?」

「山へ行く途中で落石事故に遭ってね…旦那はその大親友を庇ってそのまま…」

「…ッ!」

「旦那のおかげで大親友はほぼ無傷だったのよ。

命を投げ出して守った、あの人らしい最期だった」


おばさんの目にはうっすらと涙が浮かんでいた。

もう少し、もう少しでピースが埋まる。


「おばさん、その大親友の方の名前と子どもの名前って覚えてますか?」

「そりゃあもちろん覚えてるわよ、忘れるわけない。

あの人が命を懸けて守った命だもの」

「…なんて言う名前ですか?」

「旦那の大親友の名前は笹田貴之(ささだたかゆき)、子の名前は冬利(とうり)だった」



やっぱりそうだ、京くんと冬利さんは昔仲が良かった。

冬利さんの妹である甘夏もきっとまだ小さかったのだろう、だからその関係を修復しようと今必死で…


「…何の話してんの」

「あらおかえり京。

足音も立てないで入ってくるなんて、あんた忍者の修行でもしてきたの?」

「如紗の靴があったから」


ズカズカと京くんはおばさんに歩み寄る。

かなり怒っている様子だ。

私は慌てて京くんに言った。


「違うの京くん、私が聞いたの」

「如紗が?なんで?」

「冬利さんに会ったから」

「…は?」

「京くんに会ったら伝えてって被害を受けたのはお前たちだけじゃないって。だから怒らないで」

「意味わかんねえよ」


京くんは私をスルーすると二階へ上がっていった。


「思春期なのか反抗期なのか分からないねあの子は」

「あ、あのおばさん私…」

「京のこと頼んでもいい?

あの子にも思うことがあるんだろうし、お母さんが行っても言いにくいでしょ」

「分かりました」

「ごめんね、面倒な息子で。これでも可愛いのよ」

「大丈夫です、任せてください!


さきほど京くんが上がっていった階段を私も登る。

ドアを開けると京くんは窓の外を見つめていた。


「京くん」

「あれは避けられる事故だった。ドライバーは冬利の父親だったのに。

なのにあのアホジジイは庇って死にやがった。お人好しにもほどがある」

「でも冬利さんは…」

「もうその名前は聞きたくない」

「お願い、話だけでもしてあげて。きっと上手くいくから話を…」

「話をしたら父さんは帰って来るのか?」


京くんは振り向くと、ものすごい形相をして私に詰め寄ってくる。


「あいつと何を話せば父さんが帰って来るんだ?

何時間でも何日でも何年でも話してやるよ。

分かるか、命なんてすぐに散るものなんだぞ。

周りのことも考えないで命を投げ打って、俺とお母さんと郁を置いてさっさと死んだ。

俺たちはあれから大変だった、ショックから立ち直れなかった。

なのに、なのにあいつらはのうのうと生きてるんだよ」

「きょ、京くん…」


今まで見たことのない京くんに私は後ずさる。


「冬利以上に俺は父さんを許せない。あんなバカな親にはなりたくない。

その直接的な原因になった冬利に会えだと?ふざけるんじゃない」

「でも何か勘違いしてるかもしれないよお互いに。そうすればまた仲良くなれるかもしれな」

「今更仲良くなったって父さんがいないなら意味がない」


だめだ、何を言っても京くんは意見を曲げないだろう。冬利さんと会うなんてもっての他だ。


「なんで掘り返してくるんだよ…忘れようとしてたのに…なんで如紗に……」


京くんはその場でうずくまった。

気持ちが分からないわけじゃない、父親が目の前で死んだのだ。

ショックなんていう一言では片付けられないだろう。


「…如紗、こっち来て」

「う、うん…」


小さくなる京くんの隣に私も座る。


「どうすれば良かったんだろう、俺だってこんなのは嫌だった。

たまに冬利元気してるかなって思ったこともあった。

でももう会えない、それは父さんと同じ…」

「冬利さんは元気そうだったよ。

でも向こうもこのこと忘れてないみたい」

「お前、なんかめっちゃ踏み込んでくるな。

意外とメンタル強いタイプ?」


そんなつもりはないけどなあ…


そりゃ忘れてないだろうな。

…被害を受けたのはお前たちだけじゃない、か」

「京くん?」

「会って何か変わるかな、俺の中の父さんが。

あの時まだ三歳だったんだよ俺、もっともっとたくさん思い出を作りたかった。なのに早すぎるよな…」


震える京くんの手を私は握りしめた。


「大丈夫、私がいるよ。ちゃんと見てるから」

「如紗…ありがとう……」


これまで京くんの人生はあまりにも酷すぎた。

父親を幼くして亡くし、そして四醋剣という鎖のせいで夢である実行務を諦めざるをえない状況に強いられた。


「そろそろ幸せになっていいよ、京くんは」

「俺の幸せはもう如紗がいないと始まらないから」

「そうだよね!それじゃ冬利さんに連絡するね!?」


京くんの不意打ちのせいで私は慌ててケータイを取り出そうとして、床に落とす。


「何やってんの」

「ごめん…」

「はいケータイ。というか連絡するってことは冬利と連絡先交換したの?」

「そうだけどどうかした?」

「別に嫉妬とかしてないし」


してるんだ…


「それじゃ会ってくれるんだね!?」

「それじゃの使い方間違えてると思うけど」


京くんは私よりももっともっと辛い思いをしてここまで来た。

せめて私はその架け橋になりたい。

日に日に京くんへの思いは大きくなっていた。

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