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何が……
「じゃあまず……聞いていいか?お前は、莉奈……だよな?」
私の姿、声をした侑斗はそう問いかける。
その問いかけに私はすぐに
「うん……莉奈だよ」
「……はぁぁ……よかった」
「え?」
「だって、これがもし知らない人と入れ替わってたらやりづらいけど、まだ莉奈だったから。仲もいいしな。」
私の顔で、変わらない優しい瞳に見つめられて、なんだか泣きそうになる。
それをぐっと堪えて、
「うん……」
と笑顔で答えた。
「……しっかし、何があったんだろうな、落ちてる最中に。あと3日は休みもらえてるけど、その間に戻れると思う?」
「うーん……わかんないや」
性格は変わってないはずなのに、顔も声も侑斗になってて、なぜだかすごく意識する。
「ははっ、姿は俺でも性格は変わんねぇな」
「そうだね…………」
ふたりでしばらく笑いあっていた。
でも、この状態から早く抜け出さないと
そう思うのはお互いに変わらない。




