エピソード ネコさんは、世界を救う⁉
彼女たちは宇美袮古神社に行く途中も今の生活について楽しく話をしながら到着を惜しむように向かっていった。
「うゎぁぁぁ懐かしい」
「はい。一礼して鳥居をくぐって参道を歩きましょうね」
「あっ!ここ覚えてる近所の子達と一緒に鬼ごっこした所だ」
「ユウキ!あんたいつもそこの石に座って猫と遊んでたよね」
「そうそう子猫ちゃんがいつもいたんだよね」
「あの頃は猫が沢山いたものね!」
「お賽銭お賽銭っと!」
「ユウキちゃんはお賽銭いくらにするの」
「ふふふわたしは222円です」
「ゲェ」
「あら何その金額?」
「なこおばさんユウキってとんでもないんですよぉ!」
「何がとんでもないのよ」
「だってあんたが数字を選ぶときは必ず222か2222でしょ!」
「あはははは」
「わらってごまかしてもダメよ!おばさんユウキは猫の鳴き声を賽銭にしたんですよ」
「あはははほんとだ222円かぁそれじゃわたしは奮発して2222円にしようかしら」
「ちょっおばさん!!」
誰もがおもいおもいの願い事を宇美袮古神社に手を合わせていた。
「ミズキちゃん何お願いしたの」
「わたしは猫が寄りつかないようにって」
「お姉ちゃん!!私はジョン子とお姉ちゃんが仲良くなるようにって」
「あら?なんか二人の願いは反対だねぇ!さぁどっちの願いが叶うのかな⁉︎じゃあこれから神社の周りを囲むように祀られているいろいろな神さまをもお祈りしましょ!」
ユウキは抱えていたジョン子を地面に下ろしてジョン子を自由にさせた。
「ジョン子ちゃんどう楽しいでしょ」
ジョン子はミズキの足元にそっと近づき頭をコツコツと当てて尻尾を絡めていた。
「ヒィィィィ」
「ミズキちゃん大丈夫?」
「あっまっまぁ〜・・・」
「ジョン子ちゃんはミズキちゃんのこと大好きみたいね」
「そうなんですよおばさん!なのにお姉ちゃんはジョン子ちゃんのことが苦手みたいで・・」
「そっそんなことより早く参拝してしまいましょ」
ミズキは一人足早に祀ってある沢山の神さまを拝んで行った。
「お姉ちゃん一人行かなくったって」
「まぁまぁユウキちゃん。私たちはゆっくりまわりましょ!ミズキちゃんはまだネコちゃんが苦手だから」
ユウキたちはジョン子の予測不能な行動に合わせてゆっくり参拝していった。
ミズキは周回遅れのランナーを見届ける様な気持ちで宇美袮古神社の正面の賽銭箱前で待っていた。
「ギャァァァァァお姉ちゃぁ〜ん」
突然大きな叫び声が境内に響き渡った。
ミズキは慌ててユウキの声がした方に走っていった。
(がるるるる)




