エピソード ネコさんは、世界を救う⁉
「ナビだとそろそろ到着だけど・・・このナビって周辺で案内終わってしまったから、この先わかんないや」
「じゃぁ誰かに聞いてみようか」
ユウキは車の窓を開け近くを歩いている人に道を尋ねてみた。
「あのぉすみませんこの近くの宇美袮古神社ってどう行けば良いでしょうか」
「宇美袮古神社!あぁそれなら・・・あれ!あんたユウキちゃん⁉︎」
「はい・・そうですが・・・」
「ほら私よあんた達が引っ越す前よく内で遊んでたじゃない!」
「・・・・」
「ユウキどうしたの?」
「この方私たちを知ってるって」
「えぇ?」
ミズキはユウキの言葉に不安を感じながら車外に出ていった。
「あっ!おばあさん!!!なこおばさん!お久しぶりです!私です。ミズキです」
「あらぁ〜ミズキちゃん大きくなってぇ」
「ユウキあんたもこっち来てあいさつして」
「・・・こっこんにちは」
「あんたなこおばさん覚えてないの?」
「うん・・・」
「ほら前の家のお隣のおばさんよぉ!ユウキあんたがいつもお昼寝させてもらってた」
「あぁ!はいおもいだした!いつもおばさんとこの猫ちゃんと一緒に寝てました」
(ゲェッ!またネコ・・・)
「おばさんごめんなさい・・・ご無沙汰です♪」
「いいのよ!思い出してくれたら。それより時間があるならうちに来て。お茶淹れるから!」
ミズキはユウキ達の事などお構いなくお茶の誘いに乗った。
「おばさん!車に乗って一緒に・・」
「ありがとね!」
「じゃぁおばさんちまで出発進行!!ってどう行けば??」
「ふふふそうだね!私が案内しなきゃね。まずそこを左に曲がって・・」
ミズキたちは程なく「なこおばさん」の家に着いた。
「なこおばさぁん!ネコも連れて入っていい?」
「大丈夫だよ・・・」
二人は久しぶりの訪問にもかかわらず昨日も会っていたかのように緊張もせず家の中に入っていった。ただし一匹だけは車での長距離移動と初めての家のため極度の緊張の面持ちで唸っていた。
「ジョン子ちゃん大丈夫だよ!ここはね私たちが小さい頃ずっとお世話になっていたおばさんちだから」
「ユウキちゃんそんな事ネコちゃんに言ったってダメよ。ねぇ〜!」
「シッシャー」
「ヒッ」
なこおばさんがジョン子に話しかけるとジョン子が威嚇し、その鳴き声にミズキが反応していた。
「あははは」
「ミズキちゃんはまだネコちゃんが嫌いなの?」
「あっはいずっと嫌いのままです」
「じゃぁこのネコちゃんはどうしてるの?」
「基本的には私が世話してます」
「そうよねぇ!ユウキちゃんがお世話しないとねぇ!」
「でもおばさん近頃は何故か私が世話をする頻度が高くなって・・・」
「あら?ミズキちゃんもネコ嫌いが少し和らいできたの?」
ミズキは顔をしかめて首を横に振った。
「それで宇美袮古神社には?」
「おばさんそれはお姉ちゃんの猫嫌いの原因となった場所に行ってお祓いをすれば猫嫌いも治ると思って」
「あぁそうそうそうだったわね!ミズキちゃんが猫嫌いになったのはあそこで猫に引っ掻かれたから始まったものね。それまではうちにいたタマといつも遊んでたもんね」
「はははは」
「なこおばさんとこはもう猫ちゃんいないんですか」
「それがね・・・」
「えっどうしたんですか」
「うちの猫ちゃん二階に引き篭っちゃって」
「タマちゃんって何歳?」
「タマはもう虹の彼方に行ったけど、アレから7代目のみーのすけちゃんがいるんだけどね・・・」
「どうして引き篭っちゃってるの?」
「宇美袮古神社って猫ちゃんの遊び場だったり集会の場所だったりしていたんだけど、野良犬が流れついて来て幅を利かせちゃってからは、ネコが一匹もいなくなってしまったの」
「神社の人は?」
「それがねぇ。境内にいる動物は阻害しちゃダメだってことで何もしないんだよねぇ」
「えぇ〜。それじゃお参りできないねぇ!お姉ちゃん!」
「まぁねぇ」
「でも人にはあまり襲うことはないって話は聞いたことがあるけどねぇ」
「まぁ犬なら野良だろうがなんだろうが猫よりマシだよ」
「まぁミズキちゃんの猫嫌いは相当なものなのね!じゃおばさんも一緒に行ってもいい?」
「えぇ嬉しいです!ぜひ一緒に行きましょうよ」
「人には襲ってこないってことはジョン子ちゃんにリードつけて一緒に散歩できるね」
「ゲェ!あんた何いってんの・・・」
「そうね野良犬も人が怖いみたいだから」
「いや犬がと言うより猫が外で私に近くにいることが・・・」
「お姉ちゃん大丈夫だよ私がちゃんと抱っこしとくから」
「まぁ〜はいはい」
「じゃ行きますかぁ!ジョン子ちゃん準備してねぇ〜」
なこおばさんに案内されなが早速宇美袮古神社に向かった。
「ここがあなた達が以前いたところ。今は駐車場になっちゃたんだけど」
「あぁ言われないとまったくわからなかった」
「ジョン子ちゃんここが私たちが前住んでた所だよ」
「ニァ〜」
「そうなんだわかるんだ!ジョン子ちゃんは偉いね〜」
「ふふふ。ジョン子ちゃんはいい家族の一員だね」
「ゲェ」




