エピソード ネコさんは、世界を救う⁉
部屋に入ったミズキは椅子に腰掛け今後について想いを巡らせていた。
「困ったなぁ〜。来月末から働くことになっているけど、会社や社長は良さそうだけど、奴らがなぁ・・・ミズキの言う通り宇美袮古神社に行ってお祓いしてもらおうかなぁ〜・・そうだ!神社で猫が近寄ってこないようにしてもらえばいいんだ!なにも猫好きになるようにならなくてもいいじゃないフフフ」
ドタドタドタ
「えっまだ1時半だよ!座敷童子って時間関係ないのかなぁ?それに今日は2階じゃなくて一階・・居間の方から聞こえてくる・・チャンスじゃない」
ミズキは座敷童子を一目見ようとジョン子に見つからないように静かに部屋を抜け出し居間に向かった。
ザーザーザー
「えっなに?」
スマホのライトを音の聞こえるほうに向けてみると、カレンダーがユラユラと動いてる。
「ほんとにいるんだぁ!あっ静かにしないと奴が起きてくる」
ミズキは揺れるカレンダーに手をあわせ、今後猫が近寄ってこないことを祈った。
「これで座敷童子願いを聞いてくれるのかな・・」
翌朝、ミズキはユウキに神社に行く事を伝えた。
「お姉ちゃんついにジョン子ちゃんを好きになってくれる努力をしてくれるのね」
「いや別にそんなつもりじゃ・・」
「まぁまぁ照れないで!そりゃ今まで猫さん達を遠ざけてたお姉ちゃんの立場からすると認めたくはないと思うけど、何か新しい事を始めるのに理由なんかいらないって言うじゃない!」
「いやちょっと例えが違うと思うし、神社には違う目的で行くから」
「じゃ早速私の今度の休みの日に行ってみよ」
ユウキはミズキの言葉を遮って会社に出かけていった。
『妹のユウキです。まさかお姉ちゃんから宇美袮古神社に行くって言ってくるとは思わなかった!でもこれでお姉ちゃんの猫嫌いが治ればジョン子ちゃんのお友達を迎え入れる事ができるってことですよね!』
宇美袮古神社参拝当日、二人は朝早くに家を出かけた。
「ねぇユウキなにもこの猫まで連れて行かなくったっていいんじゃない」
バックミラー越しにユウキと話をしていた。
「お姉ちゃんジョン子ちゃん一人留守番なんて可愛そうでしょ」
ふぎゃふぎゃ(ここから出せよ)
「ひぃぃぃ!ほっほら!もう最悪」
「お姉ちゃんいくらジョン子ちゃんがカワイイからってちゃんと前を見て運転してね」
「なっなに言ってんの全然可愛くなんか」
ふぎゃ〜
「ひぃぃぃ」
「ジョン子ちゃんおとなしくしとかないとお姉ちゃんが気が散るんだって!だからしーだよ」
「ねぇ〜!やっぱこいつどこか・・・!そうだほらこの間行った猫屋敷に置いとけばいいじゃない!」
「猫屋敷?」
「そうそう私がこいつを捕まえる道具を借りに行ったところ」
「ああ!猫屋敷じゃなくて猫カフェね!でもジョン子ちゃんも一緒に行きたいんだよね〜」
ふぎゃ〜
「ひっ!」
「ほらね!ジョン子ちゃんも一緒がいいよねぇ」
「もう。あんたどんな感性してんの!!」
「ジョン子ちゃん静かにしないとお姉ちゃん事故るから!」
「いや・・・はぁ〜!」
「それにまだ猫カフェオープンしてないしね」
「大丈夫だよその箱ごと玄関におい解けば、よろしくって」
ふぎゃ〜
「ひぃぃぃ」
「お姉ちゃんが変な事言うからジョン子ちゃん怒ったじゃない」
ミズキはちょっとだけ荒く車を運転してジョン子に対抗した!
「ちょっちょっとお姉ちゃん、運転が荒くなってジョン子ちゃんが・・・」
「なに?これで少しはおとなしくなったでしょ」
ふぎゃ〜
ガサガサ。
ふー。
「ひぃぃぃ!なっ何なのこいつ全然おとなしくならないじゃない!」
「そりゃーそうでしょ!それよりもお姉ちゃんなんなのその格好?」
「だって今から宇美袮古神社でしょ!もし猫が襲って来たらそれで防御しないといけないじゃない」
「まぁこの間のジョン子ちゃんをお風呂に入れた時よりはかなり軽装だけど・・ただ全然オシャレとは無縁ね」
「仕方ないじゃない・・・」
『姉のミズキです。やばっ!やっぱオシャレじゃないよね・・・でも神社行って帰るだけだしあそこは猫しかいなかったはずだから・・・』
『妹のユウキです。あははは!お姉ちゃんってほんと思い込んだら前進あるのみなんだよね!そんなにジョン子ちゃんが怖いなら普通は神社なんか行かないと思うんだけど!やっぱ私のお姉ちゃんだけの事はある!』




