エピソード ネコさんは、世界を救う⁉
『姉のミズキです。なんで私がそんな事しなきゃならないんですか?そりゃわたしが玄関を開けたから猫が家から出たわけだけど・・・でも勝手に出てのは奴の方だし、わたしとしてはこれで家も平和になるんだから・・・』
「あぁ〜あぁ〜毎日毎日猫まみれ・・・」
ミズキはぶつぶつ言いながら車に乗り込み、ユウキから言われたことをするために、保護ネコカフェに車を走らせた!
「ごめんください・・・」
ニャーオン!ミャーオン!にゃあにゃあ!
「ひっ・・何なになに?・・ぎゃー」
ミズキは慌てて猫カフェの扉を閉めてしまった。
「ハアハア・・・なっ何なのここは・・・」
「お客さぁ〜んどうかされたんですか?」
猫カフェのスタッフがミズキの態度に驚き、慌てて声をかけた!
「い。いえ大丈夫です。ただ猫の鳴き声が聞こえたものですから・・」
「・・・猫カフェなものですから!ネコさんには部屋の中を自由にくつろいでもらってますよ」
「はぁ。まぁそうですよねぇ・・・。あのぉ〜実は以前こちらで譲り受けた猫が、脱走しまして、それで捕獲機を貸していただきたいのですが・・・」
「それは大変だ!さっそくお貸しいたしますので、中に入って手続きして下さい」
「えっ?中に入る・・・!わたし・・が・・・?」
「はい。手続きして頂かないと、貸出しはできないんですけど・・・」
「そっそうですよね・・・」
「じゃあ早速手続きしましょう!」
「・・・・むり・・・むりです・・・」
ミズキはか細い声で一人うなされるように心の声を口にすると、スタッフに背を向け無言で車に乗り込み猫カフェを後にした。
「むりむりだぁ!はぁっ!あれわたしなんで車に乗ってるんだろう?手続きしなきゃ・・・」
ミズキは頭でわかっているものの、車はどんどん猫カフェから離れていった!
『姉のミズキです。あぁ〜あ。・・・なんなんですか?あの猫カフェってところは!うちの家は一匹いるだけで猫の館になっているのに、あそこは館なんてものじゃない。そう猫キャッスル・・・。いや「ネコキャットスル」じゃない!・・・冗談言ってる場合じゃない。ユウキに連絡しなきゃ』
「お姉ちゃん何?仕事中はあまり連絡されると困るんだけど・・・」
「何言ってるの。わたしだって分かってるわよ。ただしょうがないじゃない・・・」
「・・・でどうしたの・・・」
ミズキは先程のことを話すとユウキに呆れられて電話を切られた。
『妹のユウキです。お姉ちゃんには困ったものです。猫カフェに猫さんがいるのは当たり前ですよね!それを「猫がいるから手続きができない」だなんて。ジョン子ちゃんが外で怖い目に合ってないかすごく不安です。今日は早く帰ってジョン子ちゃんを探さなきゃ!』
『姉のミズキです。私の行くところ行くところどこにいっても猫、ネコ、ねこ・・・私って猫に呪われてるんじゃないのかな?・・・あっ!、今なら家には猫もいないし安心して家に入れるってわけですよね!』
ミズキの心はなぜか安心感に包まれ落ち着いて帰宅していった。
「ふふふユウキには悪いけどたまには心晴れやかに帰宅したっていいじゃない!」
ミズキが家の玄関を開けて中に入ろうとした時サァーと真っ黒い物体が家の中に入っていった。
「キャァァァァァァァァァ」
それはご近所に響き渡るような叫び声だった。
ふぁんふぁんふぁんふぁん




