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ネコさんは、世界を救う⁉  作者: 八味とうがらし
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12/26

エピソード ネコさんは、世界を救う⁉

『姉のミズキです。なんか世界が狭い・・・です!子どもの頃テレビか何かで猫は宇宙人で、人間を奴隷にする為に地球に来た!て話をやってた気がするんですけど、あれって本当なんじゃないかな。それにしても就職どうしようかなぁ〜』


『妹のユウキです。お姉ちゃんって世界中の猫さんから好かれてるんじゃないのかなぁ?だってお姉ちゃんが行く所必ず猫さんがいるんだもん!それとさっきジョン子ちゃんを譲渡してくれた社長さんから連絡があったんだけどジョン子ちゃんときょうだいだとわかったからって、一応ジョン子ちゃんと一緒な症状がないか調べたら重役さんお二人に症状があったんだって!導かれてるね!』


ドタドタドタ。

カサカサカサ。

ドシ。


『姉のミズキです。ただ今深夜2:22分です。今夜は久しぶりに座敷童子がきているようです。最近は来なかったので心配していたんです。一度何をしているのか見てみたいのですが、奴が寝ているので見に行けません。結局今私の最大の問題は奴らなのです・・・』


 リリリン リリリン リリリン

「だれ?こんな夜中に・・まさかお母さん達に何かあったんだろうか?」

「はい」

「あんたミズキ?」

「あ。お母さん!今どこにいんの」

「えぇ!今お父さんと野球見てんのよ」

「野球ってこんな夜中に野球なんて・・」

「日本人の人が大活躍なのよ」

「ひょっとしてお母さん達ってアメリカに行ってんの」

「元気そうだから電話切るわね」

「ちょっとお母さん!もう」

「お姉ちゃん。どうしたの?」

「あぁ!ユウキ。今お母さんからの電話があったの、アメリカで野球観てるみたい」

「えっ!アメリカ行ってんの」

「そうみたい・・」

「て言うか!うゎぁ!ちょっ。あんた何抱えてんの!早くあっち連れて行って」

「もうお姉ちゃん夜中にそんなに大きな声しなくたって。ねぇ!ジョン子ちゃん行こうね」


『姉のミズキです。以前ユウキが言ってだけど私この家出た方がいいのかも・・・。いやいや出るなら私じゃなくて猫の方でしょ!あぁ〜もう!どうした方がいいと思いますかぁ?』


 「あっそうだ!ユウキィー。わたしちょっとコンビニ行ってくるから!」

家中に聞こえる声で伝えると車で出かけて行った。ミズキは顔が半分は隠れるマスクをして、深々と帽子をかぶり部屋着のままコンビニで買い物をしていた。

(・・・この格好別に怪しく無いよね⁉︎まぁ深夜だしコンビニだし・・大丈夫だよね。それにしても何にしようかな!目が覚めてしまったからつい出てしまったけど・・・まぁ朝食のコーヒーとサンドくらい買っとくか!)

「ありがとうございました!」

「深夜でも元気な店員さんだなぁ!さてと・・・?うゎぁ!もう最悪」


『姉のミズキです。みなさん真夜中のコンビニの駐車場は気をつけてください大変危険です。・・・冷静に言ってる場合じゃない。なっ何とかしなきゃ』


「警察に連絡してってわけにもいかなしなぁ・・・」

 駐車場の隅っこにあった枯れた木切れを拾うと自分の車の方へ恐る恐る歩いて行った。

「ちょっとあんた達そこで何してんのぉ。ものすんごく迷惑なんだけど。まずあんた!人の車の上に上がらないでくれる!それから・・あぁもうサイアク」

ミズキは木切れを軽く振り回して相手を威嚇していた。

 「お客さぁ〜ん!どうかされましたか?あぁすみません。たまに来店されるんですよ!」

「来店?」

 そう。ここのコンビニはたまに深夜猫達が集まって集会をしていた。ミズキは偶然集会日と重なってコンビニに行ったのだった。

「はい。今お客さんの車の屋根の上にいるのがボスのミタヤンです。で、ボンネットにいる2人はシロとタマたぶんミタヤンの彼女さん!」

「・・・」

「それからお客さんの後ろにいるのがクロサン。最年長ネコさんですね。」

(ゲッ)

「あと他にも姿は見えないのですがたぶん近くで参加しているネコが数匹はいますよ」

「はぁ〜。・・それでわたしの車の上にいる猫何とかしてもらえませんかぁ」

「たぶんもう少しで集会終わると思うんですよ。だからすみません今しばらくこのままにしておいて貰えませんか!」

「えぇ、それはちょっと困るんですけど・・・」

「そうですよね・・そうだ!店内に行きましょう。わたしコーヒー奢りますから!」

ミズキは猫との格闘をするよりも、店内でコーヒーを飲みながらしばらく時間をやり過ごすことのほうが安心安全だと思い、素直に従った。

「お客さんコーヒーミルクと砂糖どうしますか?」

「あっ大丈夫です。さっきここで買ったコーヒー頂きますから」

「まぁそう言わず。こっちが引き留めていますから!」

「・・・はぃ、じゃぁお言葉にに甘えて・・」

 店員の言葉にあまえたミズキを更なる絶望に誘ったのだ。ミズキは猫の集会がお開きになるまでの15分延々にここに居る野良達の可愛さや凄さを聞かされるハメになったのだ。

「あぁ〜この街はどうなってるのぉ。やっと猫から離れてお店の中に入ったと思ったら・・人の格好をしたネコだったなんて・・・んっ?なにフロントガラスにホコリが点々と・・」

車から降りてフロントガラスにスマホのライトを当てて見ていた。


『姉のミズキです。何処もかしこも猫ネコねこ!完全に1人状態の車と思ったら今度はフロントガラスに猫の足跡!いったいわたしは何処に行けば開放されるんでしょうか』


ミズキが家に着く頃には夜が明け始めていた。

「流石にユウキはまだ起きてないでしょ。こっそり家に入って少し仮眠でもしよ」

 ミズキが家に帰り、そーっと玄関を開けると下駄箱の上で毛繕いをしてミズキをまっている?猫のジョン子がいた。

「ギャァ〜あんた何で起きてんのよ」

慌てて外に飛び出すと、寝ているユウキにお構いなく電話をした。

トゥルルルルトゥルルルトゥルルルトゥルルル

「もしもし・・なにぃ?」

「あっ!あっあたし・・。今家に帰ってきたんだけど・・。玄関開けたらネコと目があったんだけど・・・。どうしよう・・・」

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